記録ID: 2132546
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沢登り
丹沢
谷太郎川水系 白滝沢右俣 平日沢登り講習
2019年12月04日(水) [日帰り]
kamog
その他1人
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 487m
- 下り
- 481m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・登山計画書は広沢寺温泉駐車場にて投函(厚木警察管轄) ・トイレは広沢寺温泉駐車場、二の足林道上の山神隧道入口脇、不動尻手前にある |
コース状況/ 危険箇所等 |
■白滝沢 二の足林道終点の先、不動尻旧キャンプ場跡地下で谷太郎川は右俣である深沢と 左俣である白滝沢に分かれる。 白滝沢は水流のあるほとんどの支流が豊富な湧き水によるもので、白滝のある 右俣は左からも豊富な湧き水による滝が合わさり、さながら滝伽藍だ。 不動尻から白滝沢に沿って左岸についた径路を少し辿れば、堰堤落ち口で終わる。 少し遡れば460mで三俣。圧倒的に水量の多い右沢には7m不動滝が落ちている。 直登は難しいので、右手から落ち口上に出るように巻くか、一旦中俣に入り堰堤上 を渡って巻くかである。 この少し上流は台風の影響で倒木が幾重にも重なり越えるのが面倒。 堰堤を越えた上流もまだ倒木があるので、概ね左岸の台地状を歩いていけば、 520m二俣となる。 右沢には見栄えのする2条15×30m大ナメ滝。 暖かい時期なら水流通しで、この寒くなった時期なら左から取り付き流れを右に 渡って水の少ない所を登って、中盤で左側のメインな流芯に近付き、あまり濡れ ない部分を登る。安定したビレイポイントまではロープ45m近く出る。 なお落ち口右の木が支点となるが、ここまでは50m+くらいロープが出る。 途中の支点は当然ながらない。 巻きは滝基部から20mほど下流に戻って植林帯を登るとトラロープがあるので これに従い、最後は滝落ち口にトラバースできる。 沢は左に曲がるとちょっとゴルジュとなり、その先(というか上)には見事な 連続した滝が連なっている。 左側からも2本の滝が高い位置から合わさるが、これらは上の壁からこんこんと 湧いている水脈からの流れである。 本流には2条10m滝を前衛に、その上にはこの沢の名にもなっている白滝が 20m以上の落差で落ちている。 この辺りの風景は丹沢でも珍しい滝伽藍の様相を呈している。 2条10m滝の左手には高い位置から残置ロープが垂れているので、これを使わせ てもらい登る。足元はザレ気味なので要慎重。 なおこの残置ロープはライン左手の木に結んであったのだが、その木が折れたのか 右上のブッシュ崖の上まで一直線になっており、もし足元を滑らせてしまうと 右側の滝の方に振られかねないので注意が必要。 ブッシュ内の箇所は足元が一部細かいので残置ロープ掴みは腕力勝負。 ブッシュ内を急登し終えると、ザレ場を斜めに下降すれば白滝基部に出られる。 この滝は直瀑に近いが流れの放物線が美しい滝である。 滝を下から見たら先ほど斜めに下りたザレを元に戻って、残置ロープ伝いに少し 上がって、左上から流れ落ちる湧き水滝の流れを対岸に渉る。この徒渉部分は 小岩のガレとなっているので足元慎重に。 渡った先の少し上から再びトラロープが垂れているので、これを使わせてもらって やや急な部分をロープの一番上まで登り、滝の落ち口少し上に向かってトラバース すれば白滝の高巻きも終わる。 今日はここで親子鹿が戯れていた。 斜度の緩いナメ滝を左から登れば、左壁一面に豊富な湧き水帯。ここがこの沢の ほとんどの水源となっている。一杯飲ませていただく。 すぐ先で三俣状。本流は左に鋭角に曲がる方で、チムニー状の階段滝がある。 流芯沿いに登ると最初ハイステップムーブとなり、それも楽しいが、最初から左壁 を登って、上段は浅いチムニーを登る。 この棚の中段で今まで発見できなかった水源を見つけた。ピューっと飛び出して いる可愛らしい水源だった。 少し行けばトイ状スラブの棚が2連続する。 左右の浅いフレークの効きを確認しながら越えて行けば、何だか登りにくそうな 顔をした幅広8m苔スラブ棚が出てくる。 一見すれば左隅をくの字状に行けそうに見えるが、足元はスラブで数少ないホー ルドも異常に脆く、その下部に走るバンドは足を乗せただけで崩壊する感じだ。 先人たちの記録では左隅の急なトイを登った人もいれば、右側の急な浅いスラブ バンドから大きく巻いたという方もいるが、かなりリスクは高くなる。 今回も一旦2つ続いたトイ状スラブ棚をシリセードっぽく下って戻り、左岸の 急な脆いザレ壁を登って、標高差100m程度で不動尻に下りる木段のついた登山道 に詰める。 遡行グレード 1級上〜2級下(ルート取りによる) #丹沢の谷200ルート P76〜77参照 ■マウントファーム登山学校 http://mt-farm.info/ 沢登り講習は通年実施しています。ほかクライミング、読図、雪山講習も。 |
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感想
今日は受講者さんオファーで平日沢登り講習に白滝沢へ来ました。
寒くなってきたけれど、水をなるべく避けながら遡れば、丹沢は通年沢登りが楽しめます。
いつ来てもこの沢は素晴らしい滝伽藍。
この水系はどこもほとんど水脈により豊富な湧き水が水源なのです。
この豊かな水が永遠に流れ下りますように。
#丹沢の谷200ルート P76〜77
#沢登り講習
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