大橋から黒姫山
- GPS
- 08:35
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,017m
- 下り
- 1,000m
コースタイム
- 山行
- 6:32
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 8:34
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央道〜長野道〜上信越道経由で信濃町ICへ。 道の駅しなので時間調整後登山口の大橋林道入り口へ。 大橋林道入り口駐車場に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な場所はない。 西登山道の峰ノ大池から笹ヶ峰への分岐の間は新道に比べてあまり歩かれいない。岩や倒木が多く歩きにくいが赤いテープが要所に貼られており迷うことはない。 大ダルミの湿原はなかなかの要所。 |
写真
感想
この土日も天気予報がよかったことから上信越方面の登山を計画。
当初は白砂山に登るつもりだったが、土曜日の関東の予報が悪くなったことから、より関東から離れた北信の黒姫山に変更。
例のごとく金曜の11時過ぎに自宅を発ち、中央道〜長野道〜上信越道で信濃町ICへ。道の駅『しなの』で1時間弱休憩した後登山口のある大橋林道入り口へ。
本当は4時ごろに登り始めるつもりだったけど、ヘッドライトを忘れたので空が白み始めた4時40分にスタート。
最初は林道歩き。30分ほどで左側に登山道の入り口となる。
木の幹に登山道を示すプレートが打ち付けられているがうっかりすると見落とすかもしれない。
古い林道と何度も交錯しながら登り続けると新道分岐。古池方面への道と西登山道への道が合わさる四差路になっている。
ここから先が本格的な登りとなる。新道からひと汗かくころに大きな『しなの木』に着く。国名の由来ともなったしなの木はもちろん長野県の県木。
このあたりから薄いガスが出始めた。晴れの予報だけど天気はだめなのかな?
しなの木から登りは一段と厳しくなるが、きついけれど着実に標高は稼げる。
やがて薄く曇ったような空が一転真っ青な青空になってきた。振り返ると高妻の稜線が朝日に輝いている。ダケカンバの樹林帯から針葉樹に代わって一登りで見晴らしの効くガレ場へ。
標高約1950メートルのしらたま平だ。
しらたま平について驚いた。
予想以上の素晴らしい展望。
まるで秋のような青空のもと、なんと富士山が見える!!
飯縄山の彼方に富士、八ツ、南アルプス、中央アルプス・・・
高妻山と戸隠の背後には槍穂から後立山の北アルプスの稜線が一望。奥には剱も…
北側の樹間からは火打と焼山、さらには雨飾が・・・
さわやかな風に汗も吹き飛び、ひたすらカメラのシャッターを切り続ける。
たぶんこの夏最高のお天気だろうね??
しらたま平からは右手に富士を見ながら笹原と針葉樹林を繰り返し。右手には志賀の山並みが見え前方に野尻湖が姿を現すと、峰ノ大池への分岐点。
ここからは巨岩のよじ登り山頂への最後の登り。
黒姫山は複式火山で山頂は外輪山にある。
ふつうこの手の山の最高点は中央火口丘にあることが多いんだけど、黒姫の場合は外輪山の最高点は2053メートル、中央火口丘の御巣鷹山は2046メートルとわずかに外輪山が7メートル高くなっている。
山頂に着いたらてっきり一番乗りかと思ったらタッチの差で先客が一名。
表登山道から登ってきたという若い兄ちゃんとしばらく山談義。
高校時代は陸上をやってたそうで道理で健脚、来週は富士山に登るそうだ。
10分ほどで兄ちゃんは下山。
山頂からの眺めもしらたま平に負けず劣らず。
朝もやの彼方に浅間から、志賀高原、苗場山から越後の山々が連なり、富士から北アルプスにかけてが文字通り一望。
とにかく富士山・北岳・奥穂高・間ノ岳・槍ヶ岳と日本の山の標高トップ5を見ることができ、さらに涸沢、北穂、大喰だけを合わせるとトップ10のうち8座まで見えるんだからすごい。
ここでもカメラをぱちぱちやってると大橋林道から2組3人の登山者が登ってきた。皆さん往路を下山とのこと。
1時間弱山頂に滞在したのち私も下山。
山頂直下の分岐で峰ノ大池へ下るが、この道は苔むした岩がごろつき歩きにくい。15分ちょいで七ツ池分岐となり、一息で峰ノ大池。
ここは外輪山と中央火口丘の間、つまり火口原ということになる。
新道に比べ歩く人も少ないようだがひっそりとした池周辺はなかなかの佇まい。
ただし虫が多く、ゆっくり腰を下ろす場所もない。
ここからは西登山道を下るが、ダケカンバの樹林の大きな岩がごろつく下りはなかなか歩みが進まない。ようやく岩場が終わり背丈ほどのネマガリダケの間を進むと道は水平になり、しばらくして笹ヶ峰への分岐にあたる西登山口。
ここから先は上り下りの少ないしっかりした道となる。
たぶんこの道は戸隠の民芸品である竹細工の材料のネマガリタケを採取するために使われているんだと思う。
西登山口から15分ほどで大ダルミ。
登山道からわずかに左手に入ると意外に広い湿原に出る。
木道も設置されていない湿原だけどいまは見渡す限りのキンコウカの大群落。
まるで麦畑のようだ。
時期によって花は変わるらしいが、この花を見ただけでもうっとおし西登山道を下って来た甲斐があるというものだ。
しっかりした道をさらに下ると四差路になっている新道分岐に戻る。
下りの長い林道歩きは御免こうむるので、古池方面へと向かうことにする。
樹林の中をひとしきり下ると沢を横切る。汗をかいた身体には冷水が心地いい。
沢から5分ほど下ると目の前に大きな池が広がる。
古池だ。池の周りは周回でき左右どちらに進んでも構わない。
今回は左回りで進むがこのまま戻ってもつまらないので水門のそばでちょっと大休止。
この池は中部電力が発電用にせき止めた人造池のようで、石造りの水門はなかなかシックだ。
ここで40分ほど休んだあと大橋登山口へはわずか。
こちらの登山口には車を3台程度しか止められないが、登山届はこちらに設置してある。
いまや大半の登山者が林道入り口から登るんだから登山届もあちらに設置するのが妥当じゃないかな?
ここから車道を5分も歩けば車を止めた林道入り口へ。
戻ったところで駐車場には私の車も含めて4台だけ
夏休みの好天の土曜日だからもっと多くの登山者がいるかと思ったけど意外に不人気??
今回は大橋林道入口を起点に林道から新道を登り、西登山道から古池を下る八の字型のルートを歩いてみた。
西登山道はあまり人が入ってないようだけど、峰ノ大池や大ダルミの湿原を逃して黒姫山に登ったというのもいかがなものか?
下山後は湯田中でお湯につかり、翌日も別のどこかに登るつもりだったけど、なんと飛び石を喰らって車のフロントガラスにひびが入るアクシデント。
とうことで今回は土曜日の山登りだけにとどまった。
ちなみにフロントガラスは、ディーラーがお盆までに修理してくれることになった。
お盆の登山はパスだけど、できれば8月中にもう一度どこかに登ってみたい。
コメント
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うぉ〜〜 好き眺めではあ〜りませんか
拙者、高妻山から見た眺望を思い出しました。
この時はcafemikitaさんは不在で、matchさん単独行ですね
我々が黒姫に登った10月初旬とは、山の色合いが違いますね。
おまけに天気がいい(=晴れている)から明るい。
大ダルミにあんなにキンコウカが咲き乱れているなんて、違う場所を見てみるみたい。
山は季節によって違う(変わる)から、愉しさが倍増するのでしょうね
斑尾山って、こうしてみると小さい(低い)ですね。
隊長
2年前の山行へコメントありがとうございます。
自分でいうのも変ですが、この日の黒姫はこの年最高のお天気だったかもしれません。
しらたま平からは高妻が邪魔して白馬が見えません。
でも白馬からは見えない剱が見えて感激でした。
大ダルミは雪解けの水芭蕉から8月半ばのリンドウまでいろんな花が咲くようです。
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