《城攻め山行》桐原城、霜降城
- GPS
- 03:59
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 472m
- 下り
- 450m
コースタイム
天候 | 高曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自転車
|
写真
装備
個人装備 |
地下足袋+脚絆
焚き火セット
ノコギリ
弁当
水筒
軍手
ラテルネ
地図磁石
防寒具
雨具
|
---|---|
共同装備 |
ツエルト
|
感想
今朝はうっすら雪が積もった。
林城近くの桐原城、霜降城、山家城を連発でと思っていたが、日差しが無いので家で出発を躊躇していた。昼前になって急に出かけたくなった。おにぎりを握って自転車で出発。坂のきつくなる上金井のあたりに駐輪して、扇状地の棚田とぶどう畑の坂を登っていく。野良道を歩きながらおにぎりを食べる。畦でお昼を食べている老農夫婦に会釈。
上金井から桐原には、松本盆地と常念が遮るもの無く見えるお気に入りの景観がある。土蔵や古い家、柿の木、竹林、道祖神など残っていて僕の好きな場所だ。
追倉沢の鹿柵のゲート脇に桐原城案内板あり。桐原城の登山道はわからなかったが、多分その脇だったかもしれない。気づかず林道を進み、はじめの堀切らしきところから急斜面を直登すると、稜線手前から石垣付きの曲輪がいくつも現れた。かなり規模が大きい城だ。石垣があるので、武田滅亡後の追加工事かもしれない。土塁も堀切も大掛かりだ。主郭も広い。一辺30mはあろうか。大きな松が6本伸びている。周囲はナラ林。樹林がなければ、正面に林城が向かい合う。盆地の向かいには犬甘(イヌイ)城、深志城も見える立地だ。
一本東の尾根にあるもう一つの城、霜降城も続けて攻める。谷を横切ってトラバース。道は無いが、なんとなくある。時々獣道になる。まさか16世紀からの道ではあるまいが、シカも同じことを考えるのか。今朝のうっすら雪を踏むと地下足袋の足が冷たい。
送電塔のところで霜降城の尾根に乗り、少し下ると、主郭あり。こちらは石垣や土塁などもなく、知らなければわからない感じだ。もし樹林がなければ、ここも案外、盆地全域が見渡せる立地だ。林城が真正面。さらに奥の山家城と、桐原城をつなぐ、尾根上の中継点だった意味合いがあるらしい。
薄川の谷は、扉峠など、東信濃との出入り口にあたる立地で、いまよりよほど行き来があったのだろう。
霜降城からの下り道はわかりやすかった。落ち葉が深く積り地下足袋に気持ち良い。道は1mの2mも深く掘れていて、長く人々が使った様子が伺える。霜降城より更に奥へ尾根を進み、山越えルートだったかもしれない。こんど、どこまでも登ってみたい。
山麓集落には旧海岸寺のお堂があって、中には千手観音があるとのこと。立派なものなのに無人のお堂なので、頑丈な作りだった。コンクリづくりで趣は無し。銀杏の木のある佇まいが良い。
ここから自転車のデポ地点まで、扇状地中腹の桐原集落をフラフラ歩いて下る。下校の小学生とあいさつしたり、りんご畑のおじさんと話したり。昭和7年8月に満州で戦死した予備役招集の上等兵氏の忠魂碑があった。お父さんが建てたもの。その戦死の場所が、私の母が当時住んで居た北満の安達(アンダ)駅付近とあって、驚いた。林檎畑のおじさんが、「俺の叔父だ、おぞい時代だったよな」と教えてくれた。次男か三男だったのだろう、25歳。常念の見えるすごく良いお墓。「花はどこへいった」を思い出した。
この通りは盆地を見下ろす景観が本当に美しい。車では入りにくい所。常念に雪が積もったら、徒歩で早朝撮影に来たい。
手と足がビリビリ冷たい、信州の冬らしくなって来た。自転車で帰宅したら手袋していたのに指が動かなくなるほど冷たくなった。
山家城までは時間切れでまた次回。昼近くまでダラダラして家を出てもこれだけ楽しい城攻め山行が2つもできる。山は近所に限る。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する