鈴鹿・愛知川支流神崎川本流 (遡行マップ付)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 5.1km
- 登り
- 209m
- 下り
- 2m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●林道入口にゲートがある。開放されている場合は入輪すればいいが、そうでない場合は張り紙の指示に従うこと。2013年3月現在完全通行止め。鍵がかかって入ることができないので、入口付近に駐車する。 ●2枚画像の上が今回撮影したもの。下は過去の画像。今回が楽勝でも、次回もそうとは限らない。 ●各地点の名称は独自に付けたもの。ただし★印の地点名は除く。 ●画像はポップアップ画面の[元サイズ]で見ると、大きく見られます。 |
写真
感想
かれこれ18年近く、ほぼ毎夏通い続ける神崎川本流。今年もまた行ってきた。そこで、これまでの遡行経験から、ガイド風に神崎川本流遡行を紹介してみたい。
【概 要】
遡行時間は6〜9時間ほど。
淵が埋まって歩いて行けたり、怒濤の水量で途中敗退したりと、毎回姿を変える神崎川本流。水量が多ければ当然難易度は上がるが、平水でも油断すれば溺れることもあるので注意が要る。過去には死亡事故、遭難なども起きており、パーティーの力量と判断が伴わないと痛いしっぺ返しを受けるので注意。
また天気が優れないとかなり寒い。低体温症になりそうなら早めに遡行を切り上げた方が無難。
逃げ道(登山道)はけっこうあるが、それを把握していないと意味が無い。また仕方ないが、ほとんどの登山道は出発点には戻れない。
沢中にはヒルはいないが、登山道にはヒルがいるので注意。降雨後や湿った登山道では要注意。
大きな岩の裏側などにはスズメバチが巣を作っていることもある。周囲にも細心の注意を払っておきたい(過去に刺されたことあり)。
【ルート取り】
とにかく現れる淵はすべて突破してナンボの神崎川本流。これらを捲くようでは面白味半減だろうし、遡行の意味がない。突破に時間がかかっても時間を計算して途中で引き返せばいい話。果敢に攻める方が楽しい。
ヒロ沢から大瀞までは距離がある。おおよそ60分はかかるので、帰りの時間を見越して時間が遅くなるようならヒロ沢で遡行を打ち切り引き返すとよい。ヒロ沢到着のタイムリミットは12時。
車が二台あるなら、瀬戸峠からの登山道と交わる林道に一台を置き、帰りは白滝谷のやや下流から本流下流部をパスして登山道経由で下山すれば楽。もちろんエスケープとしても利用できる。林道から取水口駐車地まで車で5分強の距離。歩いても15分。もちろんスタート点の取水口まで本流を下降してもいいが、工程が長くなるので途中で時間切れにならないように注意。また白滝谷から下流部にはエスケープルートは無い。
【装 備】
各自ハーネスにビナ1個、長めのお助け紐は必携として、パーティ装備でロープ30mが2本(または50m1本)は欲しい。各自軽装で軽快に徒渉した方が無難。基本的に登攀具は必要無い。ガチャをいっぱいぶらさげて遡行するパーティーをよく見かけるが、流された時に岩に挟まり危険という側面もあるので注意したい。
ちなみに僕らはヘルメットは付けない。装備にヘルメットを入れるかどうかは各パーティーの判断に任せるが、神崎川では泳ぎが主体になるので、ヘルメットがあると邪魔である。過去に未装着での事故は一度もない。
当然のこと、泳げないメンバーが要ると足手まとい(時間がかかる)になる。ライフジャケットもあるが、それでは泳げない(前に進まない)ので注意。また泳ぎの難場を巻くこともできるが、それでは本流遡行の醍醐味は味わえないし、面白味は半減してしまうと思った方がよい。
寒がりの人には神崎川本流遡行はなかなか厳しいものになる。沢登り用のウェットスーツがあると頼もしい。上下装着した方がいい。無い場合は冬用のアンダーウェアを上下着るなどして防寒対策を。
防水対策は完璧にしたい。ゴミ袋2枚重ねでも、ほとんどが水没の憂き目に遭う。専用の防水パックなどがあるといいが、無い場合は水没することを念頭に置いてパッキングする。ちなみに防水携帯はそのままだと完全に水没する。
食糧はすぐに出せるようにジップロックなどのロック式パックに小分けして、そのままザックに放り込むとよい。ジップロックは水没しないので、濡れては困るモノもそこに入れるとよい。ただし、袋は新品を使い、しまう場合は確実にロックすること。
【その他】
水は豊富で澄んでいて綺麗だが、僕らは故意には飲まない。鈴鹿の谷水は神崎川に限らず、全山域で遠慮している。
登攀具が無くても十分に遊べるので、(緊急時以外は)無闇に残置はしないようにしたい。
リーダーはパーティー全員の動向を常に把握し、メンバーが散り散りにならないように注意する。特に難場の通過の際は、最後尾が通過したかをきちんと確認すること。
雨天後の増水はかなり早い。天候の判断は常に行い、逃げ場を常に確保しておくこと。進退窮まるような遡行や計画は無謀である。
コメント
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見てるだけで涼しいです。
ハードそうですが、しっかりしたウェア着たりすると
暑いのかな?
カメラは防水カバーとかしているのですか?
あまり暑いと感じたことはありません。
ウェアは通常の登山時と同じですが、沢登り用のウェットスーツ(薄手のもの)を着る人もいます。寒がりの人は用意しておいた方がいいかもしれません。
晴れていると気持ちいいのですが、曇っていると唇は紫色になります(笑)
カメラは防水カメラを使用していて、特に何もしていません。
でも、下降時は飛び込むことも多いので、直接水圧がかからないように、使わない時はポケットに入れたりした方がいいですよ。ちなみに防水携帯は死にますのでご注意を。
下界は晴天でも、山は曇って意外な天気です。今回も雨が降りましたし、寒かったです。
私の知り合いは沢に足ヒレ(安物らしい)を持って行って楽で良かったって言ってましたよ〜
今度山猫さんでも試してみて
>私の知り合いは沢に足ヒレ(安物らしい)を持って行って
たまーに、そういう一団(山屋ではない)も泳いでいますよ〜
今度持って行こうかなぁ・・・・
スタンスに立てないよ
はじめまして
動画拝見しました。
沢登が種目になることはありえますか?
町内運動会ではちょっと闘志がわきません。
あはは
>沢登が種目になることはありえますか?
うーん、ないでしょう、きっとwww
沢登りは全体的にアバウトですからね
そう言えばクライミングも、オリンピック競技になると言われてずいぶん経ちますね。
なるほど沢登はアバウトなのですか。
わかりました。
アバウアト人間の私には きっとむいているはず、
将来の五輪めざして精進します!
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