ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2142342
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

小春日和の秀麗富嶽12景(鶴峠〜奈良倉山〜鶴寝山〜大マテイ山〜小菅の湯)

2019年12月14日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:29
距離
12.7km
登り
933m
下り
1,092m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:02
休憩
0:44
合計
4:46
9:20
32
9:52
9:56
36
林道出合
10:32
10:37
35
11:12
11:23
22
11:45
12:03
17
12:44
12:48
9
12:57
12:58
18
13:16
13:17
6
コル分岐
13:45
13:45
21
林道終点
14:06
天候 終日快晴
過去天気図(気象庁) 2019年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(往路)JR上野原駅より富士急バスにて鶴峠(終点)へ[Suica利用可]、バス停横のトイレは冬季休業中…
(復路)小菅の湯より西東京バスにて奥多摩駅へ[Suica利用可]
コース状況/
危険箇所等
・鶴峠のバス停は2箇所あり、この日は折り返し便のため峠下のバス停止まり。「三頭山・奈良倉山登山口」の標識に従って僅かに山道を登ると、上部バス停の先に奈良倉山方面の登山口あり(案内標識が頼りなく、入口で不安そうなハイカーもおられました。)
・松姫峠から大ダワ方面への縦走路、「巨樹コース」と「日向コース」に分かれ、要所に案内標識あるも、入口が落ち葉に覆われ分かりにくい箇所あり。
・松姫峠方面から大マテイ山山頂への登路は、日向コースから分岐。尾根が広いため、山頂から直接大ダワ方面へ下るルートが踏み跡薄く、やや分かりにくい(マーキングなし)。下部に案内標識が見えたので、そちらを目指して下り、巨樹コースの道に合流。
・小菅方面への尾根コース(モロクボ平経由)・沢コースの分岐するコル、沢コース入口の案内標識ナシ、出だしが急でスリップ注意。下部のワサビ田付近は小沢を渡る木橋の連続、早朝・雨天・降雪時などスリップ注意。
その他周辺情報 小菅の湯にて日帰り入浴(最終入館17:00;大人一人750円、往路バス乗り場で頂いた割引券で100円引きしていただけました!)
本日は、公共交通機関利用のツアー。上野原からバスで1時間余、お初の鶴峠からスタート。下車した同好の志が約10名弱です。
2019年12月14日 09:14撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
12/14 9:14
本日は、公共交通機関利用のツアー。上野原からバスで1時間余、お初の鶴峠からスタート。下車した同好の志が約10名弱です。
この辺りはJTさんの植樹林。「イベント広場」ではどんなイベントをやるのでしょう…
2019年12月14日 09:33撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 9:33
この辺りはJTさんの植樹林。「イベント広場」ではどんなイベントをやるのでしょう…
「クマさんの歯型ダヨ」とカワイく言われても…。取りあえずクマ鈴をリンリン鳴らして進みます。
2019年12月14日 09:35撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
12/14 9:35
「クマさんの歯型ダヨ」とカワイく言われても…。取りあえずクマ鈴をリンリン鳴らして進みます。
伐採地に出ました。鷹ノ巣・雲取山(正面)から飛龍、奥秩父の主脈縦走路が一望できます。
2019年12月14日 09:42撮影 by  F-04K, FUJITSU
5
12/14 9:42
伐採地に出ました。鷹ノ巣・雲取山(正面)から飛龍、奥秩父の主脈縦走路が一望できます。
振り返れば、正面に横長い根張りの三頭山。
2019年12月14日 09:45撮影 by  F-04K, FUJITSU
4
12/14 9:45
振り返れば、正面に横長い根張りの三頭山。
この先で幅広の林道に接続。左の山道へ入ります。
2019年12月14日 09:47撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 9:47
この先で幅広の林道に接続。左の山道へ入ります。
林道出合。ここらでチョッコシ休憩…。
2019年12月14日 09:54撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 9:54
林道出合。ここらでチョッコシ休憩…。
ここで松姫峠方面への巻き道が右に分岐(踏み跡薄め…)。奈良倉山は直進です。
2019年12月14日 10:20撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 10:20
ここで松姫峠方面への巻き道が右に分岐(踏み跡薄め…)。奈良倉山は直進です。
慣れ親しんだ大月市の道標出現。ここで大きく右へ。
2019年12月14日 10:24撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 10:24
慣れ親しんだ大月市の道標出現。ここで大きく右へ。
奈良倉山登頂。秀麗富嶽12景の一座ですが、山頂は樹林に囲まれ展望イマイチ…
2019年12月14日 10:33撮影 by  F-04K, FUJITSU
7
12/14 10:33
奈良倉山登頂。秀麗富嶽12景の一座ですが、山頂は樹林に囲まれ展望イマイチ…
標識に導かれ、すぐ近くの「展望所」へ行ってみると…
2019年12月14日 10:34撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 10:34
標識に導かれ、すぐ近くの「展望所」へ行ってみると…
3週連続の見事な富士山ドーン!有難や…。
2019年12月14日 10:35撮影 by  F-04K, FUJITSU
13
12/14 10:35
3週連続の見事な富士山ドーン!有難や…。
ここで一旦立派な林道に合流します。朝からずっと沿道に立っている「多摩川源流トレラン」のミニ標識が気になります…
2019年12月14日 10:42撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 10:42
ここで一旦立派な林道に合流します。朝からずっと沿道に立っている「多摩川源流トレラン」のミニ標識が気になります…
ここで幅広の林道を離れ、樹林帯の山道へ。
2019年12月14日 10:49撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 10:49
ここで幅広の林道を離れ、樹林帯の山道へ。
尾根を緩やかに巻く道に、解けかかりの霜柱がキラキラ…
2019年12月14日 11:00撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 11:00
尾根を緩やかに巻く道に、解けかかりの霜柱がキラキラ…
木の間越しに、これから向かう鶴寝山、その向こうに大菩薩前衛の山々。
2019年12月14日 11:01撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 11:01
木の間越しに、これから向かう鶴寝山、その向こうに大菩薩前衛の山々。
再び立派な林道に合流。
2019年12月14日 11:06撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 11:06
再び立派な林道に合流。
松姫峠着。国道139号が横切り、ここも上野原/小菅の湯方面からのバス便あり。ちょうど折り返し場に富士急バスが停車中。
2019年12月14日 11:10撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 11:10
松姫峠着。国道139号が横切り、ここも上野原/小菅の湯方面からのバス便あり。ちょうど折り返し場に富士急バスが停車中。
雁ヶ腹摺山の尾根の向こうに、再び恥ずかしげに富士山登場。
2019年12月14日 11:12撮影 by  F-04K, FUJITSU
4
12/14 11:12
雁ヶ腹摺山の尾根の向こうに、再び恥ずかしげに富士山登場。
バイオトイレがありますが、冬季は使えません…
2019年12月14日 11:14撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 11:14
バイオトイレがありますが、冬季は使えません…
再び尾根通しの山道へ。「大菩薩・牛ノ寝登山口」の嬉しい道標あり。
2019年12月14日 11:14撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 11:14
再び尾根通しの山道へ。「大菩薩・牛ノ寝登山口」の嬉しい道標あり。
冬枯れのステキな尾根道です。
2019年12月14日 11:24撮影 by  F-04K, FUJITSU
3
12/14 11:24
冬枯れのステキな尾根道です。
小菅村の道標はメルヘンで素敵です。「二輪草」コースも気になりますが、予定通り鶴寝山コースへ。
2019年12月14日 11:33撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 11:33
小菅村の道標はメルヘンで素敵です。「二輪草」コースも気になりますが、予定通り鶴寝山コースへ。
山頂直下の巻き道分岐。ピークも目前、「鶴寝ブルー」が見えてきました!
2019年12月14日 11:42撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
12/14 11:42
山頂直下の巻き道分岐。ピークも目前、「鶴寝ブルー」が見えてきました!
鶴寝山到着。南面が開け、富士もバッチリ。ここでランチ休憩とします。
2019年12月14日 11:47撮影 by  F-04K, FUJITSU
5
12/14 11:47
鶴寝山到着。南面が開け、富士もバッチリ。ここでランチ休憩とします。
見事に富士の方角だけ伐採。「関東の富士見百景」だそうです。
2019年12月14日 11:48撮影 by  F-04K, FUJITSU
4
12/14 11:48
見事に富士の方角だけ伐採。「関東の富士見百景」だそうです。
山頂近くの立派な大木。樹齢百年近くでしょうか…。
2019年12月14日 12:06撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 12:06
山頂近くの立派な大木。樹齢百年近くでしょうか…。
本日は日向みちの方へ行ってみます。
2019年12月14日 12:09撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 12:09
本日は日向みちの方へ行ってみます。
名前の通り、日向で暖かい道です。風が冷たいので助かります…。
2019年12月14日 12:12撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
12/14 12:12
名前の通り、日向で暖かい道です。風が冷たいので助かります…。
山沢入のヌタ着。小菅の湯へ直下降するルートもありますが、天気も良いので予定通り大マテイ山経由で行きましょう。
2019年12月14日 12:21撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 12:21
山沢入のヌタ着。小菅の湯へ直下降するルートもありますが、天気も良いので予定通り大マテイ山経由で行きましょう。
足下に松姫湖がキラキラ輝いて見えます。
2019年12月14日 12:30撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
12/14 12:30
足下に松姫湖がキラキラ輝いて見えます。
日向道の途中から、大マテイ山への登路が分岐。
2019年12月14日 12:36撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
12/14 12:36
日向道の途中から、大マテイ山への登路が分岐。
大マテイ山頂着。展望はほとんどゼロですが、本日の最高到達点。静寂のピークです…
2019年12月14日 12:44撮影 by  F-04K, FUJITSU
5
12/14 12:44
大マテイ山頂着。展望はほとんどゼロですが、本日の最高到達点。静寂のピークです…
南側の木の間越しに、大菩薩前衛の山々。
2019年12月14日 12:47撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 12:47
南側の木の間越しに、大菩薩前衛の山々。
少々藪っぽい道を下り、巨樹コースの分岐へ。ここから大ダワに向かいます。
2019年12月14日 12:50撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 12:50
少々藪っぽい道を下り、巨樹コースの分岐へ。ここから大ダワに向かいます。
棚倉小屋跡着。先年の、大菩薩〜牛ノ寝〜小菅ツアーのルートと足跡が繋がりました!
2019年12月14日 12:58撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 12:58
棚倉小屋跡着。先年の、大菩薩〜牛ノ寝〜小菅ツアーのルートと足跡が繋がりました!
樹間より、堂々の飛龍から甲武信岳に至る奥秩父主脈の峰々が見えてます。
2019年12月14日 13:00撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
12/14 13:00
樹間より、堂々の飛龍から甲武信岳に至る奥秩父主脈の峰々が見えてます。
こちらは大菩薩核心部の山々。
2019年12月14日 13:02撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 13:02
こちらは大菩薩核心部の山々。
山腹を巻く道の途中、なぜかこんな所にバイクの残骸…
2019年12月14日 13:09撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 13:09
山腹を巻く道の途中、なぜかこんな所にバイクの残骸…
この辺りから見ると、飛龍〜三ツ岩〜雲取の山並みが堂々たる迫力!
2019年12月14日 13:13撮影 by  F-04K, FUJITSU
4
12/14 13:13
この辺りから見ると、飛龍〜三ツ岩〜雲取の山並みが堂々たる迫力!
コル通過。小菅の湯へ、本日はショートカットの沢ルートを下ります。
2019年12月14日 13:15撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 13:15
コル通過。小菅の湯へ、本日はショートカットの沢ルートを下ります。
ここが下山口。案内標識はなく、勾配も急でやや心許ない道ですが…。
2019年12月14日 13:16撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 13:16
ここが下山口。案内標識はなく、勾配も急でやや心許ない道ですが…。
ここで、山沢入のヌタからの直下降ルートと合流。赤テープ・道標あり。
2019年12月14日 13:23撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 13:23
ここで、山沢入のヌタからの直下降ルートと合流。赤テープ・道標あり。
右側斜面に、結構な長さの滝あり。
2019年12月14日 13:27撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 13:27
右側斜面に、結構な長さの滝あり。
沢筋は台風の影響か、やや荒れ気味ですが、新しめの木橋は健在。
2019年12月14日 13:33撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 13:33
沢筋は台風の影響か、やや荒れ気味ですが、新しめの木橋は健在。
この辺りはワサビ畑ですね。台風被害は大丈夫だったのでしょうか…
2019年12月14日 13:40撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 13:40
この辺りはワサビ畑ですね。台風被害は大丈夫だったのでしょうか…
ここのワサビ田は冬でも元気モリモリ。
2019年12月14日 13:43撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
12/14 13:43
ここのワサビ田は冬でも元気モリモリ。
すっかり勾配も緩くなり、ここからはダートの林道歩きです。
2019年12月14日 13:44撮影 by  F-04K, FUJITSU
12/14 13:44
すっかり勾配も緩くなり、ここからはダートの林道歩きです。
東京都水道局の車が数台。車の脇に書いてある通り、まさしく「水源から蛇口まで」のメンテをしっかりされている様子に、感心しきり。
2019年12月14日 13:49撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 13:49
東京都水道局の車が数台。車の脇に書いてある通り、まさしく「水源から蛇口まで」のメンテをしっかりされている様子に、感心しきり。
小菅の湯へは、この小径を右へ入ります。登り返しが意外にキクー…〈汗〉
2019年12月14日 14:02撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
12/14 14:02
小菅の湯へは、この小径を右へ入ります。登り返しが意外にキクー…〈汗〉
今日は午後もピカピカの小春日和。多摩川源流の山々も穏やかな佇まいです。
2019年12月14日 14:03撮影 by  F-04K, FUJITSU
3
12/14 14:03
今日は午後もピカピカの小春日和。多摩川源流の山々も穏やかな佇まいです。
本日のゴール地点、小菅の湯到着!ここからバスで帰れます。行きのバス乗り場で貰った割引券を握り締め、温泉へGo!
2019年12月14日 14:05撮影 by  F-04K, FUJITSU
3
12/14 14:05
本日のゴール地点、小菅の湯到着!ここからバスで帰れます。行きのバス乗り場で貰った割引券を握り締め、温泉へGo!
風呂上がり、ドンピシャで奥多摩行きバスあり。公共交通利用ツアーの醍醐味、車中チョイ飲み、駅までスヤスヤ…。
2019年12月14日 14:39撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
12/14 14:39
風呂上がり、ドンピシャで奥多摩行きバスあり。公共交通利用ツアーの醍醐味、車中チョイ飲み、駅までスヤスヤ…。
撮影機器:

装備

備考 (消費水分量)PETボトル500ml×1(午後ティー)、ガッツギア×1〈ポリタン水1.5隼参するも、使用せず〉

感想

年の瀬の週末、色々やるべきことはありますが、土日のピカピカ晴れ予報を見るにつけ、山の虫がソワソワ…。前週日・月のハシゴ山行で今年の山は打ち止めのつもりが、またもいつしかヤマプラで計画作成…。さすがにマイカー利用のお手軽梨百巡りも食傷気味のため、今週は公共交通機関フル利用のプランです。秀麗富嶽12景の未踏峰(奈良倉山)をターゲットに、間もなく冬季運休の上野原から鶴峠行きバスで出動。さすが交通至便でメジャーな奥多摩・大菩薩エリアだけあり、前週の梨百の冬枯れた山々のマイナーぶりとは対照的に、鶴峠のバス停では同好の志10名弱が下車。多くは三頭山方面へ向かわれた様子ながら、富士展望には絶好の快晴微風という好条件もあり、奈良倉山を目指す ”好き者“ も何人かおられます。「クマ注意」のカンバンも多数、見通しの利く冬枯れの尾根に、皆さんクマ鈴をリンリン鳴らし緩やかに登っていきます。
 登り始めて1時間強、早くも本日のメイン・秀麗富嶽12景の一座、奈良倉山に到着。山頂はグルリと樹林に取り囲まれ、「どこに富士の雄姿が?」と辺りを見回すと「富士展望台」の案内標識が。これに従って僅か1分、南側の木々が伐採され、見事な「秀麗富士」が登場です。前景の三ツ峠山や大菩薩前衛の山々も絶妙のバランスで “太刀持ち・露払い” 役を務め、「秀麗富嶽」の名に恥じぬステキな眺望でした。すっかり満足し、休憩もそこそこに余韻を楽しみながら灌木の尾根を下り、程なく国道139号が横切る松姫峠に到着。その名の由来となった戦国時代の武田信玄令嬢・松姫の逃避行の悲話とは裏腹に、眼前には大菩薩前衛の山や恥ずかしげな富士の平和で穏やかな眺望が広がっています。
 ここから再び尾根道のコースを緩やかに登っていくと、この日2番目のピーク・鶴寝山にアッサリ到着。頂上にはベンチがあり、南側が見事に刈り払われて富士の眺めもまずまず。ちょうどお昼時ということで、居合わせた女性ソロの方や男性2人組の楽しげな会話など聞きながら、弁当をかき込みクイック昼食。元気回復して山頂付近の巨樹の迫力に圧倒されつつ下りにかかると、程なくルートは北側の「巨樹コース」と南側の「日向コース」に分かれます。冷たい風が樹間を吹き抜け、少し肌寒く感じたため、やや遠回りながら日向コースをチョイス。この先の山沢入のヌタで両コースは一旦合流し、小菅方面へのショートカット路も分岐します。再び日向みちへ進み、途中から分岐する大マテイ山への道へ。山頂は深い樹林に囲まれ展望ほぼゼロですが、本日の最高標高点でもあり、山名標識の前で自撮りの後、ランチ休憩中のソロの方を横目に下山開始です。
 山頂からのショートカット下降路は出だしやや道形不明瞭ですが、樹間に見え隠れする案内標識を目印に構わず下ると、程なく巨樹コースに合流。山腹を巻くように下っていくと、何年か前に大菩薩〜牛ノ寝通りをプチ縦走した際に通過した大ダワ(棚倉小屋跡)に到着。これでまた日本海からの足跡がバイパスで奥多摩方面へと繋がりました。時間を見るとまだ午後1時前、頑張ればお風呂に入っても当初予定より1本(3時間!)早い奥多摩行きバスに乗れる可能性も。やおら元気が出てきて、樹間から覗くステキな奥多摩〜奥秩父主脈方面の展望撮影もそこそこに、山腹をトラバース気味に進む道をズンズン下ります。その先のコルで時間節約のため沢沿いのコースをチョイス、台風でやや荒れ気味ながら、しっかりしたミニ木橋の連続するルートを慎重かつ大胆に下ります。豊富な清流に洗われるワサビ田を通過、程なく林道に出ると、小菅の集落はもう間近。水源林をしっかり守る東京都水道局の車数台を横目で見ながら更にペースを上げ、小菅の湯に滑り込んだのは午後2時を少し回った頃。バスの時間まで、何とか露天風呂を含めた温泉入浴を楽しみ、手土産とバス車中で「プシュー、プハー」の悦楽を味わうための缶入りカクテルを調達する余裕も持てました。奥多摩駅までの小一時間のバス旅後半はほぼ意識なく座席に沈没、薄暮の駅前の雑貨店で軽食を仕入れて青梅線でもう一眠り。スマホでヤマレコの山行記録など入力しながら、午後6時前には最寄り駅に到着、短くも充実した近郊の日帰り山歩きを終えました。
 今回は、公共交通機関利用の便利さと快適さを最大限に味わうことができ、日の短い冬場は朝の登山開始が多少遅くなっても、帰りの移動の楽さを考えれば、こうしたターゲット限定のユルユル山旅も悪くない、と改めて実感した次第です。とはいえ、さすがにそろそろ年内の山歩きは打ち止めにして、賀状作成や家の大掃除に本腰を入れないと、家族にお目玉を食らいそうです(今更ですが…)。ヤマレコユーザーの皆様も、冬晴れのステキな山歩きを計画(夢想?)されつつ、良い年の瀬をお迎え下さい!

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:628人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら