小春日和の秀麗富嶽12景(鶴峠〜奈良倉山〜鶴寝山〜大マテイ山〜小菅の湯)
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- GPS
- 04:29
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 933m
- 下り
- 1,092m
コースタイム
- 山行
- 4:02
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 4:46
天候 | 終日快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(復路)小菅の湯より西東京バスにて奥多摩駅へ[Suica利用可] |
コース状況/ 危険箇所等 |
・鶴峠のバス停は2箇所あり、この日は折り返し便のため峠下のバス停止まり。「三頭山・奈良倉山登山口」の標識に従って僅かに山道を登ると、上部バス停の先に奈良倉山方面の登山口あり(案内標識が頼りなく、入口で不安そうなハイカーもおられました。) ・松姫峠から大ダワ方面への縦走路、「巨樹コース」と「日向コース」に分かれ、要所に案内標識あるも、入口が落ち葉に覆われ分かりにくい箇所あり。 ・松姫峠方面から大マテイ山山頂への登路は、日向コースから分岐。尾根が広いため、山頂から直接大ダワ方面へ下るルートが踏み跡薄く、やや分かりにくい(マーキングなし)。下部に案内標識が見えたので、そちらを目指して下り、巨樹コースの道に合流。 ・小菅方面への尾根コース(モロクボ平経由)・沢コースの分岐するコル、沢コース入口の案内標識ナシ、出だしが急でスリップ注意。下部のワサビ田付近は小沢を渡る木橋の連続、早朝・雨天・降雪時などスリップ注意。 |
その他周辺情報 | 小菅の湯にて日帰り入浴(最終入館17:00;大人一人750円、往路バス乗り場で頂いた割引券で100円引きしていただけました!) |
写真
装備
備考 | (消費水分量)PETボトル500ml×1(午後ティー)、ガッツギア×1〈ポリタン水1.5隼参するも、使用せず〉 |
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感想
年の瀬の週末、色々やるべきことはありますが、土日のピカピカ晴れ予報を見るにつけ、山の虫がソワソワ…。前週日・月のハシゴ山行で今年の山は打ち止めのつもりが、またもいつしかヤマプラで計画作成…。さすがにマイカー利用のお手軽梨百巡りも食傷気味のため、今週は公共交通機関フル利用のプランです。秀麗富嶽12景の未踏峰(奈良倉山)をターゲットに、間もなく冬季運休の上野原から鶴峠行きバスで出動。さすが交通至便でメジャーな奥多摩・大菩薩エリアだけあり、前週の梨百の冬枯れた山々のマイナーぶりとは対照的に、鶴峠のバス停では同好の志10名弱が下車。多くは三頭山方面へ向かわれた様子ながら、富士展望には絶好の快晴微風という好条件もあり、奈良倉山を目指す ”好き者“ も何人かおられます。「クマ注意」のカンバンも多数、見通しの利く冬枯れの尾根に、皆さんクマ鈴をリンリン鳴らし緩やかに登っていきます。
登り始めて1時間強、早くも本日のメイン・秀麗富嶽12景の一座、奈良倉山に到着。山頂はグルリと樹林に取り囲まれ、「どこに富士の雄姿が?」と辺りを見回すと「富士展望台」の案内標識が。これに従って僅か1分、南側の木々が伐採され、見事な「秀麗富士」が登場です。前景の三ツ峠山や大菩薩前衛の山々も絶妙のバランスで “太刀持ち・露払い” 役を務め、「秀麗富嶽」の名に恥じぬステキな眺望でした。すっかり満足し、休憩もそこそこに余韻を楽しみながら灌木の尾根を下り、程なく国道139号が横切る松姫峠に到着。その名の由来となった戦国時代の武田信玄令嬢・松姫の逃避行の悲話とは裏腹に、眼前には大菩薩前衛の山や恥ずかしげな富士の平和で穏やかな眺望が広がっています。
ここから再び尾根道のコースを緩やかに登っていくと、この日2番目のピーク・鶴寝山にアッサリ到着。頂上にはベンチがあり、南側が見事に刈り払われて富士の眺めもまずまず。ちょうどお昼時ということで、居合わせた女性ソロの方や男性2人組の楽しげな会話など聞きながら、弁当をかき込みクイック昼食。元気回復して山頂付近の巨樹の迫力に圧倒されつつ下りにかかると、程なくルートは北側の「巨樹コース」と南側の「日向コース」に分かれます。冷たい風が樹間を吹き抜け、少し肌寒く感じたため、やや遠回りながら日向コースをチョイス。この先の山沢入のヌタで両コースは一旦合流し、小菅方面へのショートカット路も分岐します。再び日向みちへ進み、途中から分岐する大マテイ山への道へ。山頂は深い樹林に囲まれ展望ほぼゼロですが、本日の最高標高点でもあり、山名標識の前で自撮りの後、ランチ休憩中のソロの方を横目に下山開始です。
山頂からのショートカット下降路は出だしやや道形不明瞭ですが、樹間に見え隠れする案内標識を目印に構わず下ると、程なく巨樹コースに合流。山腹を巻くように下っていくと、何年か前に大菩薩〜牛ノ寝通りをプチ縦走した際に通過した大ダワ(棚倉小屋跡)に到着。これでまた日本海からの足跡がバイパスで奥多摩方面へと繋がりました。時間を見るとまだ午後1時前、頑張ればお風呂に入っても当初予定より1本(3時間!)早い奥多摩行きバスに乗れる可能性も。やおら元気が出てきて、樹間から覗くステキな奥多摩〜奥秩父主脈方面の展望撮影もそこそこに、山腹をトラバース気味に進む道をズンズン下ります。その先のコルで時間節約のため沢沿いのコースをチョイス、台風でやや荒れ気味ながら、しっかりしたミニ木橋の連続するルートを慎重かつ大胆に下ります。豊富な清流に洗われるワサビ田を通過、程なく林道に出ると、小菅の集落はもう間近。水源林をしっかり守る東京都水道局の車数台を横目で見ながら更にペースを上げ、小菅の湯に滑り込んだのは午後2時を少し回った頃。バスの時間まで、何とか露天風呂を含めた温泉入浴を楽しみ、手土産とバス車中で「プシュー、プハー」の悦楽を味わうための缶入りカクテルを調達する余裕も持てました。奥多摩駅までの小一時間のバス旅後半はほぼ意識なく座席に沈没、薄暮の駅前の雑貨店で軽食を仕入れて青梅線でもう一眠り。スマホでヤマレコの山行記録など入力しながら、午後6時前には最寄り駅に到着、短くも充実した近郊の日帰り山歩きを終えました。
今回は、公共交通機関利用の便利さと快適さを最大限に味わうことができ、日の短い冬場は朝の登山開始が多少遅くなっても、帰りの移動の楽さを考えれば、こうしたターゲット限定のユルユル山旅も悪くない、と改めて実感した次第です。とはいえ、さすがにそろそろ年内の山歩きは打ち止めにして、賀状作成や家の大掃除に本腰を入れないと、家族にお目玉を食らいそうです(今更ですが…)。ヤマレコユーザーの皆様も、冬晴れのステキな山歩きを計画(夢想?)されつつ、良い年の瀬をお迎え下さい!
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