吾妻小富士・一切経山スノトレ(微温湯温泉in/out)
- GPS
- 08:30
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,192m
- 下り
- 1,183m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
※チェーンスパイクを持参したが使わず(全行程つぼ足) 微温湯温泉コースのうち、吾妻小富士の裾野の辺りは、冬季はどこでも通過できるが、正規登山道が極めてわかりにくく、不安になる。GPSでのルートファインディングを適宜しましょう。 浄土平ビジターセンター〜一切経山間は、踏み抜くと膝上までズボッとなり、ラッセル区間も多い。 |
その他周辺情報 | 12/20で閉店予定だったあづま温泉が、急転直下営業再開したので利用。たったの350円。 |
写真
装備
備考 | 冬山はスノーパンツ+ゲーターが必須! |
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感想
12/20(金)は、久々の仙台出張。本当は翌日、仙台を拠点に、すみかわスノーパーク(スキー場)から蔵王(刈田岳&熊野岳)へスノーハイク予定でしたが、蔵王は荒天予報につき、行き先を変更。代わりに選んだ山は未踏の吾妻小富士&一切経山。天候こそ晴れ予報ですが、両峰とも風速は15m近い予報で、tenki.jpの登山アプリでの登山指数はまさかの"E"。最悪は映えある撤退も視野にプランニング。
仙台で終業後、時節柄”光のページェント”(2年前に行きました!)に立ち寄りたい気持ちを抑え(笑)、一目散に仙台駅へ。そして鈍行(東北本線)でのんびり福島駅へ。道中、円盤餃子をグーグル先生で調べると、駅近ロケにある山女(ヤマメ)がよさそう、とのことで、下車後、山女へ。※2013年の六魂祭で福島入りした際は、名店"満腹"で円盤餃子を食べました
山女に着くと、7,8人が並んでおり、結局並び始めてから、食べ始めるまで45分位かかりましたかね。でも、おいなりさん風な焼き餃子は、野菜たっぷりで、飽きることなく、完食できました!栄養補給が終了し、一路、微温湯温泉を目指します!
道中、空を見上げると、オリオン座がキレイで、微温湯温泉に向かって標高を上げると、福島市街地(福島盆地)の夜景も目に飛び込んでくるように。途中、雪道になりますが、スピード出さなければ、スタッドレス車なら問題ないレベル。終点の旅館二階堂もすでに冬季閉鎖しており、人の気配が全く無い中、のんびりと車中泊。
そうそう、この山旅の直前に、新しい厳冬期用シュラフ(【山渓×NANGA】オーロラ600DX|コンフォート温度:-11℃)を購入しており、外気温-2℃の車中で初使用。結論から言うと、これまでの3シーズン用シュラフ(mont-bell ダウンハガー800 #3|コンフォート温度:3℃)に比べると雲泥の暖かさ。翌朝5時過ぎに起きるまで、寒さを感じることなく深い眠りにつけました。雪上テン泊をしようとは全く思いませんが、冬の車中泊や晩秋アルプスでのテン泊には大いに威力を発揮しそうです!
翌朝、人気のない微温湯温泉登山口より登山開始。薄っすらと新雪が積もっていますが、サクサク歩きやすい登山道が続きます。小一時間で吾妻小富士が見え始めますが、全景を捉えるには更に30分程度ハイクアップが必要。樹林帯を抜けて、全景が見える裾野部分まで来ると、太陽に照りつけられ、風は強いのに、そこそこ暖かい!そして、一切経山方面の磐梯吾妻スカイラインの先々の峰々は青空の下、絶景が広がっていました。
途中から、磐梯吾妻スカイラインに合流し、誰もない舗装路をクネクネ曲がりながら、浄土平ビジターセンター(駐車場)を目指します。途中から、去年新調し、その威力をクリスマスの北アルプス・焼岳で試した電熱グーグル(SWANS製RUSH-XED)&-29℃対応のスノーグローブ(Black Diamond製ガイドフィンガー)を装着し、完璧に防寒!
浄土平からは一気にハイクアップし、ついに吾妻小富士に到着!小一時間でお鉢巡りしましたが、風速15m近い爆風で、油断すると体ごと吹き飛ばされそうな状態。やはり、登山指数"E"なんですね、今日は。ただ、上空から太陽がポカポカと照りつけ、動いてさえいれば寒くない!途中岩陰に入って、自撮りしたり、今シーズン初のスノーハイクを楽しみます!
その後、浄土平まで下り、今度は一切経山を目指します。鎌沼まで抜けてから折り返すルートを選択しましたが、途中は踏み抜くと膝上まで埋まるラッセル区間があり、中々ペースが上がりません。なるべく木階段が露出した、埋まりにくい道を選んで進むものの、体力を容赦なく奪われます。今回、ゲーターを忘れたため、ハイカットシューズに雪が入り込み、最終的に靴下&靴の中はビショビショで、雪山へ挑戦して3年目にしては、あまり褒められたものではありません。
鎌沼は氷結しており、登山道は鎌沼に沿ってあるはずなんですが、雪に埋もれ、どこか正規登山道か判定不能。なので、鎌沼の端っこを恐る恐る歩きます。完全に氷結後は、沼を突っ切れば、かなりショートカットできますね。でも、氷結した沼なり湖なりの上を歩いたのは、実は初体験でした。
ほどなく酸ヶ平避難小屋へ到着。パンとおにぎりで簡単にランチを済ませ、天候が下り坂になる前に一切経山へ急ぎます。上空は青空で、しばらく青と白の世界が続きます。浄土平→鎌沼までのラッセル区間を思えば、避難小屋〜山頂間の強風で雪が飛ばされた登山道は楽ちんでしたね。ただし、本当に強風が吹きすさんでいるので、体ごと持っていかれないよう、細心の注意を払いながら進みます。
右手側には、今日一番楽しみにしていた吾妻小富士の丸い火口(お鉢)が視界に入り始めます。2時間ほど前に、お鉢巡りしただけに、感慨も感動もひとしお!白が交じる火口は冬季の晴天下しか見られないので、今日はラッキー登山Dayでしたね。そうそう、私の生まれ年と同じ1975m峰の東吾妻山も、本当は登頂を計画していましたが、鎌沼分岐到着時点で厚い雲に覆われていたのでやめました。が、その後一切経山へ登頂する頃にはすっかり雲が掃け、東吾妻山もクックリ見えるように。ただ、冬至を明日に控え、日が短くなっているので今日の登頂は断念。来夏、1975年生まれの友人と、晴天下に訪れることにします♪。
一切経山の山頂からは、振り返ると吾妻小富士、東吾妻山に加え、磐梯山、西吾妻山、蔵王(熊野岳・刈田岳)が一望できました。飯豊連峰と朝日連峰はあいにくガスの向こうで見えませんでした。そして、今日、吾妻小富士に次いで楽しみにしていた五色沼、別名閉じた"魔女の瞳"もクッキリ見えました!ちょうど正午頃の登頂となったため、魔女の瞳に絶妙に陽が差し込み、これ以上ない絶景でした。右奥に白い蔵王が見えるのがなお一層絶景を引き立ててましたね。あとは、福島市街地(福島盆地)!。吾妻小富士からは少しガスってましたが、一切経山からはガスも掃け、クッキリ見えました。市中心部にある信夫山、低山なのに存在感抜群ですね!
下山を始めても、吾妻小富士は様々な場所、様々な角度から再登場し、飽きが来ないですねー。下りは、ラッセル区間も楽ですね〜。登りと大違い!あっという間に浄土平まで到着し、磐梯吾妻スカイライン経由で吾妻小富士の裾野を時計回りに戻ります。正規登山道はどこにあるのかさっぱりわからず、とりあえずタブレット(山と高原地図)のGPSでルートファインディングしながら進みます。樹林帯に入ると、明らかに朝より雪が減ってて、短時間で溶けたんだなーと実感。復路はかなりのスピードハイクで下山完了です。
下山後は、吾妻連峰の恵みを受けた温泉・あづま温泉へ。元々前日の12/20で営業終了(閉店)予定だったようですが、色々あって営業継続を数日前に決断されたようで、今回立ち寄りできたのはラッキーでした。信夫山はじめ、福島盆地を一望できる絶好のロケーションにある温泉で、たったの350円というのは、嬉しい限り♪。
今シーズンの雪山登山がいよいよ幕開け。慢心せず、安全第一で、今年も雪山を楽しみたいと思います。次回以降は、ゲーターを絶対に忘れずに!
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