まさかのノートレースの中山・にゅう(渋の湯〜シャクナゲ尾根経由・稲子湯・海尻駅)
- GPS
- 09:50
- 距離
- 24.6km
- 登り
- 1,034m
- 下り
- 1,842m
コースタイム
- 山行
- 8:47
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 9:30
天候 | 快晴。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全面的に積雪。新雪が多いうえ、ほとんどクラストしておらず、アイゼンが効きません。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
冬の18きっぷ3回め(と結果的に4回め)。
今年、もう一回くらいは八ヶ岳に登っておきたいと思い、バスで行ける渋の湯からの登山を計画。
あわよくば東天狗岳と思いつつも、無理そうなら中山・にゅうを狙い、登ってみたのはいいものの…
【ルート状況】
■渋の湯登山口〜黒百合ヒュッテ
・渋の湯には、茅野駅からのバスでアプローチできます。
・登山口では、長野県警の方々がいらっしゃいました。
・登山口の直後では若干の凍結箇所があるものの、それ以降は、モフモフの新雪状態です。
・おそらく、アイゼンもチェースパイクも、ほとんど効かないでしょう。
・黒百合ヒュッテまでは、アイゼン・チェースパイクを使わずに登りました。
・ひたすら樹林帯の中を進むため、景観こそ望めませんが、この時期にはありがたいことに、風はまったく感じません。
・そうこうしているうちに、黒百合ヒュッテに到着。そこそこ人がいらっしゃいました。
■黒百合ヒュッテ〜中山峠〜中山展望台〜中山・にゅう分岐
・黒百合ヒュッテで念のため軽アイゼンを装着し、中山峠へ。
・黒百合ヒュッテからは、少し歩くだけで中山峠に到着します。
・この時点で13:00を越えていたため、日帰りで東天狗岳を狙うには、明らかにタイムオーバー。よって、狙いを中山とにゅうに変更。
・中山峠から中山までは、山頂直下で若干の急登がある程度で、特に危険箇所はありません。
・中山山頂から少し下ると、中山展望台へ。ここは景観が開けており、北八ヶ岳・北アルプス・乗鞍岳・御嶽山・中央アルプスなどが望めます。残念ながら、若干雲が出ていました。
・いったん、中山とにゅうの分岐点に戻り、今度はにゅうへ。
■中山・にゅう分岐〜にゅう〜白樺尾根・シャクナゲ尾根分岐
・中山・にゅう分岐からは、何度かのアップダウンを繰り返し、にゅうに頭頂できます。
・にゅうからは、北八ヶ岳・浅間山・奥秩父山塊・富士山・南八ヶ岳が望めます。
・にゅうから少し下ると、白駒池と稲子の分岐に到着。すると、稲子方面がまさかのノートレース。
・いくら積雪期とはいえ、北八ヶ岳の一般登山道でノートレースとなっているとはさすがに想定外でした。
・一瞬、白駒池方面に降りて一泊することも考えましたが、ミドリ池入口からシャクナゲ尾根のトレースがないとは思えなかったため、意を決して稲子方面に突入。
・とはいえ、ピンクリボンがやたらと豊富で、積雪量もラッセルするほとではなかったため、ノートレスでも迷うことなく進めました。
・そして、白樺尾根とシャクナゲ尾根分岐に到着。予想どおり、シャクナゲ尾根には2人分のトレースがありました。
■白樺尾根・シャクナゲ尾根分岐〜ミドリ池入口(稲子登山口)
・当初は白樺尾根を降りる予定でしたが、シャクナゲ尾根(稲子)方面にしかトレースがなかったため、予定を変更し、シャクナゲ尾根(稲子)方面にエスケープ。
・もうだいぶ日も暮れかかっていましたが、無事に明るいうちにトラバース区間を過ぎ、シャクナゲ尾根に乗れました。
・17:30頃からヘッデンを装着し、二人分のトレースを頼りに、30分ほどナイトハイク。
・樹林帯の中で天候が安定していたため、ヘッデンの明かりでトレースをたどることができ、徐々に積雪量も減ってきたため、案外無事に下山できました。
・とはいえ、雪の下にある岩や木の根に足を取られたり、思いのほか深い踏み抜きがあったりするため、条件が良かったとしても、雪山のナイトハイクは、とてもオススメできません。
・ミドリ池入口から、2時間ほどのロード歩きを経て、海尻駅に到着。
・なんとか、小海線の終電には間に合いました。
【まとめ】
・積雪量がまったくなかった先週の編笠山の様子から、もっと積雪量が少ないと踏んでいたのですが、見積もりが甘かったと反省せざるを得ません。
・終始積雪があり、トレースは、渋の湯〜中山峠〜中山・にゅうまでは明瞭にあります。おそらく、あれだけ人がいれば、東天狗岳へのトレースも十分でしょう。
・にゅうから北の方面は、それまでと違って、かなりトレースが薄くなり、場合によってはトレースがなくなります。
・雪の状態は、モフモフのパウダースノーで、アイゼンはほとんど効きません。
・ミドリ池入口から塩尻駅までの舗装道路も、中盤までは凍結している箇所が多く、冬に歩くのはオススメできません。
・東天狗岳への日帰り登山は、夏限定と考えるべきでしょう。
コメント
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はじめまして、r_osanaiさま。
八ヶ岳の西と東では、人の入り方が全く違うようです。
冬の東の唯一の集客コースはみどり池から本沢温泉辺りかな?
10月12日の台風19号の影響もあり、
荒れている場所も少しあるようです。
シラカバ尾根&シャクナゲ尾根ともに
通行規制があったり、入る人が少なかったりが現状です。
みどり池駐車場からのシャクナゲ尾根は規制あり。
スキー場上のシラカバ尾根は、何度行ってもトレースなし。
よくぞこのコースを歩こうと思ったものです。
過去のレコでも、この時期に歩いている人は少ないのではないですか?
まずは、ご無事に帰られ、小海線に乗れたこと良かったです。
お疲れさまでした。
aonuma1000さま
コメントありがとうございます。
どうりでトレースが薄いと思ったら、そういうことでしたか。
ご解説ありがとうございました。
次回以降、冬季の北八ヶ岳に登る際には、参考にいたします。
改めて調べてみると、この時期に歩いているレコは、ご指摘のとおり少ないようです。
(というか、見当たりませんでした)
知らぬこととはいえ、難路?を歩いていたのですね。反省しきりです…
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