金峰山 〜初登り本命は最高だった〜 [山梨県 北杜市 須玉町]


- GPS
- 07:36
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,392m
- 下り
- 1,379m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 7:35
天候 | 晴れ 森林限界上は強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
直下のトラバース辺りが危険 |
写真
感想
今年の初登りは恵那山の北の南沢山・横川山になったが、それはウォーミングアップ登山であって、この日が本命初登りになる。
八ヶ岳の天狗岳と少し悩んだが、初めから決めていた金峰山に登ることに。
そもそも雪山初心者で、ようやく軽アイゼンを装備して歩くようになって間もない人が冬の八ヶ岳を歩くことがおかしい。
まぁ金峰山も高山なので、どちらにしてもおかしい選択なのは間違いないが…。
朝7時前には瑞牆山荘に到着した。
ここに来たのはかれこれ9年ぶりだ。
準備し終わってさっそく取り付く。
相変わらず瑞牆山展望台までの道があやふやだ。
しかも中途半端にある凍結がまたいやらしい。
なので、早いかもしれないけど瑞牆山展望台でアイゼンを装備する。
そこから富士見小屋までの区間は全面凍結だったので、結果的には良かった。
富士見小屋から先は登りなのだが、飯森山を巻く感じで登山道が取り付けられてる為に、特に勾配もなく樹林帯の中で、これが意外と長いし大日小屋まで下るので損した気分にさせる。
大日小屋で小休止したら疲労は回復したので、大日岩まではグイグイ登れる。
途中鎖場があったりと飽きさせない。
大日岩に付くと雲に巻かれてしまった八ヶ岳と、正面には同じ高さの瑞牆山が拝められた。
八丁平の分岐を過ぎると、暫く緩やかな道が続いた後は森林限界まで一気に登る。
登りきると樹林から抜けて、目の前に富士山と南アルプスが迎えてくれた。
そして今まで見えなかった山頂までの稜線も見れるが、やたら遠く感じる。
あまり休むことなく登り続ける。
何故なら寒いからだ。
山頂までの道のりはそこまで優しくはなく、岩峰をトラバースしてはアップダウンありと険しく、山頂直下は今まで吹かなかった強風にさらされての鎖のない岩場なので怖かった。
登りきると五丈石が聳える広場にたどり着くも、そこが山頂ではなく正面の高台が本当の山頂だ。
強風にさらされて地獄のように寒いが、頑張って山頂に到着!
寒いので長居は出来ないが景色が最高で、北は浅間山から西上州の山々、群馬県と埼玉県北部の平野部、甲武信ヶ岳、雲取山に大菩薩嶺、三ッ峠山、富士山、毛無山、南アルプス。
八ヶ岳は相変わらず雲の中で残念だ。
手短に記念撮影を済ませ、五丈石の裏に入ると強風は遮断され日の温もりが天国のようで、そこで食べるカレーうどんは至福の味だった。
身体や手足が温まったら、地獄の強風の世界に戻り下山を開始する。
やはり注意しなければならないのが山頂直下の
岩場だ。
ここだけが危険箇所な訳だから、しっかりアイゼンの歯を食い込ませて下りきると風も止んだ。
景色を十分に堪能しながら安全圏である樹林帯まで下り、ホッとしながら下っていく。
何人か登って来てる人がいて、そのうちの四人組の人達と少し話し込んだ後、不測の事態が起こった。
お腹が冷えて急坂下りでのシェイクに刺激されたのが原因なのか、今すぐにでも出せという便意に襲われたのだ。
かといって登山道の両サイドは急な斜面、後ろには登山者が二人。
先に譲るも大日岩で休憩するからと拒否されたので我慢しながら何とか岩までは行けたが、とても大日小屋までは持たないことを悟り、鎖場をクリアしたタイミングで登山道の南側が緩やかで倒木に身を潜められる場所を発見し、無事に放てた。
問題なのはどうやって拭くかだったが、まわりに腐るほど雪があるじゃないか。
ここはインド式の方法で拭き取り、雪で丹念に手を洗う。
すると意外にも臭いすら取れたので驚いた。
よって緊急事態での対応は完璧だったと言えよう。
汚い内容かもしれないし、山に何てことをするんだと言う人もいるかもしれないが、緊急事態に綺麗事など皆無だ。
是非参考にしてほしいものだ。
あとは飯森山の巻きが終わった時点でアイゼンを外し、慎重に下山して終了。
色々ドラマがあったが、反省点と言えばやはり防寒対策不足だ。
体は良くても手足はちゃんと守らなければならないので、ちゃんと準備してから再度挑みたい。
初登りは最高の形で終われたので良かった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する