【第二次三鎮作戦・その壱】早池峰・剣ヶ峰【岩手編】
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- GPS
- 04:15
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 949m
- 下り
- 941m
コースタイム
天候 | 雲が多いが一応晴れ 山行後、14時45分頃に降雨あり。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況: 石がたくさん転がっている。 コメガモリ沢沿いの道は真っ直ぐに登るので、それだけ急。 剣ヶ峰往復は通る人が少ないためか、藪漕ぎのような状態。段差が見えにくい。 登山ポスト: 入山者名簿に記入する。 |
写真
感想
前年に引き続き、東日本大震災後、日本の大地の静かならんことと災歿者の御霊の安らかならんことを祈念するために特に被害の甚大であった岩手・宮城・福島を訪れる。
実のところ、昨年の東北鎮行だけではまだ不十分な感があり、今回はさらに被災地への思いを深くして行脚することとした。
その割には特に計画を立てることもなく、当初8月15日からの予定だったのが前線が停滞していたことにかまけて、ずるずると来てしまっていた。さすがによろしくないと急いで基本情報を確認。木曜日に登拝する山々の確定、バス・車・ホテルの予約を急いで済ませる。
金曜深夜、夜行バスで岩手へ向かい、土曜早朝に盛岡へ到着。朝食を済ませた後、早池峰へ向かう。道はだんだんと細くなる。雲が多いなと心も細くなる。天気予報からすると雨中の山行となることも考えられた。
早池峰へは岳登山口から縦走することも可能だが、時間的に困難とみて河原の坊からピストン、またはそれに近い形とする。岳から河原の坊までは6辧途中小さな滝が彼方此方にあるので、時間があれば岳から鶏頭山・中岳経由で早池峰に向かい、河原の坊又は小田越に下山、滝を愛でつつ岳に降りてくるというのが良いと思われる。
河原の坊は午前9時頃にして既に数十台の車が止まっていたが、まだ余裕あり。準備の後、山行を開始する。
夏山山行で恐るべきは熱中症だが、雲が多めなのと、沢沿いということでそれほど暑くなく歩きながらホッとする。途中湧水を飲むなどして一息つきながら石がごろごろした道を登って行くと、すぐに前方の視界が開ける。稜線は雲に覆われているが指呼の間であろうことは容易に想像ができる。山頂をずっと目の前に歩いていくのと、山頂が直前まで見えないのとではどちらが精神的に良いのだろう?などと考えながら歩く。
やがて、沢を離れ、完全に森林限界を越えて、奇岩怪石の中を歩く。と同時にだんだんと雲が晴れてくるではないか。雨を心配していたのが、晴れ間まであるとは実に有難いことである。
山頂に到達。東北・岩手の大地鎮まらんこと、震災で亡くなった方々の御霊安らかならんことを深く祈念し、哀悼の誠を捧げる。
稜線南北ともに雲量は多いが北方は展望が開けている。何よりこの雲量の中、頭上に陽光が降り注いでいることが驚きだ。
時間があったので、剣ヶ峰も行くこととする。山頂直下の梯子を下りて、しばらくはやや平坦な稜線を、景色や花々を楽しみながら歩く。小田越分岐から先は人があまり歩かないのか道に草が伸び放題。足元が見えないまま数十センチの段差があったりするので危険である。河原の坊ルートや小田越ルートのように石がごろごろ転がっている道も注意を要するが、足元が見えない方が危険といえる。
それまで雲に覆われていた薬師岳も姿を現し十二分に満足。剣ヶ峰山頂で東北の大地の弥栄を祈り、下山へ移る。下りは小田越ルート。かなり下の所まで遮る木々が無いので下界を存分に鳥瞰しながら下ることができる。稜線は一時雲に覆われたりもしたが、再度雲が取れ上空いよいよ青し。
東北に祈りに来たつもりが、最高の歓待を受けたような心地がして、早池峰に帽子を振って感謝と別れを告げる。
下山後、岳登山口近くにある早池峰神社に参拝、改めて東北の地鎮と丙欧鯒阿犬憧篌蟷街圓鯆める。
〜第二次三鎮作戦・その弐【宮城編】に続く〜
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