雲取山
- GPS
- 06:30
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 1,508m
- 下り
- 1,491m
コースタイム
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 6:26
天候 | 快晴 ほぼ無風 気温高し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
七ツ石小屋までは登山道に積雪や凍結はなく夏道と同じ。七ツ石小屋からブナ坂に上がるまでのトラバース区間は凍結箇所あり。ブナ坂から山頂までは積雪があるが、既に踏まれた後だったのでスノーシューなどは不要な状態だった。また登りは滑り止めがなくても登れたが、下りは念の為チェーンスパイクを山頂から奥多摩小屋跡まで利用した。尾根に上がると早朝はカチカチかカリカリだったが、帰りの時点では緩んでいるか、溶けてドロドロの泥濘状態になっていた。 |
写真
感想
数日前に雲取山で積雪があったようなので、雪狙いで往復してきたが、降雪後の高温と降雨で溶けたようで、雪の感触が楽しめたのは山頂付近のほんの一部だった。以下に詳しく。
クネクネの国道411号を暗いなか運転して村営の駐車場に到着したのは6:10頃。まだ暗いが出発準備中の人も。トイレを利用したかったが冬期(12-3月)は閉鎖だった。残念。食事と準備を済ませて6:32に出発。ライトは不要な程度に明るくなっていた。準備中も数台クルマが来たが、それでも広い駐車場はガラガラに空いていた。雲取山自体は2017年1月に登っているが、その時は秩父側から往復していて、積雪は全くなかった。今回は約8年ぶりに鴨沢からの往復となった。だいぶ前なので登山口などもうろ覚えだったが間違わずに林道から合流。数日前に降った雪は全くなく、登山道は乾燥さえしていた。標高が低いのでこんなものだろうと思い先に進む。なだらかで歩き易い登山道は相変わらずで、そのあたりは安心した。天気は良いようで、樹林の外に見える空は青空だった。風もなく、黙々と登っていると暑いくらい。歩き始めはジャケットも着ていたが、早々にザックにしまうことになった。駐車場にクルマはあったが、追い抜きもなく静かな登山道を進む。途中休憩するようなところも特に見当たらないので自分のペースでどんどん進む。展望がないのでとにかく歩くしかない。雪が一体どこから出てくるか期待しながら歩くが、一向に見えない。夏道というか、葉の落ちた登山道を登るしかない。8:15頃に七ツ石小屋に到着。ここまで雪なし、氷なし。ちょっと肩すかしを食らった気分。小屋は写真のみで通過する。水場を通り過ぎると雪が出てきたがすぐに消える。しかしこの先トラバースの区間が出てくると様子が変わった。雪というか氷がほぼ一面に見られ、慎重に進むしかなくなった。カチカチだが傾斜はほぼないのでおっかなびっくり進めば何とかなり、持参したチェーンスパイクはここでは使用しなかった。ゆっくりそろそろ歩いて8:40ブナ坂に到着。ここに来てようやく雪らしい雪が出てきたが、パウダースノーでは全くなく、モナカだった。気温が上がったのか、それとも雨が降ったのか。両方かも知れない。まだ時間が早いためか、雪は固く、地面も霜が降りていてこの時は歩き易かった。尾根まで上がると左手側が開け、展望も得られる。ここまで上がってきた甲斐があった。更に進むと奥多摩小屋跡が見えるように。最近になって営業を止めたばかりなので小屋の姿形はしっかり残っている。この小屋はこのまま取り壊さずに残置するのだろうか。小屋跡を過ぎ、小雲取も過ぎるとようやく雪が繋がるようになってきた。トレースがしっかり付いているので、ありがたく使わせてもらう。昨日も天気は良かったので、その時最初に歩いた人はラッセルがきつかっただろう。最後に避難小屋の斜面を登り、9:48に雲取山の山頂に到着。山頂周辺はさすがに雪が豊富だった。雲取山は人気の山なので、いつ来ても混雑しているイメージが強いが、何と今日は自分が到着した時間帯は無人で、貸し切りの山頂だった。これは意外だった。写真を撮ったり景色を見たりして過ごす。天気快晴で風もなく、素手で写真撮影していても寒さはほとんど感じない。1月下旬とは思えない陽気だった。無人の山頂をしばし楽しんだ後は避難小屋へ下る。中に入らせてもらい休憩する。今日はここまで3時間以上かけて歩いてきたが、途中お茶を少し飲んだだけで食料は一切口にしなかった。朝食でお茶漬けをたっぷり食べてきたら、それだけで山頂まで来られてしまった。白米の力か、それとも食べなくても動ける体になったか。小屋では掃除をされている方としばしお喋り。雪がもっとあるとおもったのだけど、とのこと。同じ考えの人がいて安心。小屋の前でチェーンスパイクを履いて10:15に下山開始。山頂付近は雪が固くて大の大人が乗っかっても沈まないくらいのところがあったくらい。でもあまり調子にのるとズボッと潜るので、そのあたりは適当に遊ぶしかなかった。山頂から遠ざかると雪質はどんどん悪化しかつ減少していき、奥多摩小屋跡まで来た時にチェーンスパイクを外した。この先ブナ坂の下りまでは泥濘との戦いとなった。朝はまだ凍結していたが、昼近くなって溶け始め、ドロドロ状態だった。分かっていたこととは言え、泥まみれはちょっと避けたくなるべく雪を選んで歩く。しかしそれも限界があるので、結局はズボズボ泥の上を歩くことに。スパッツを巻いているので汚れは最小限だが、雪がもっとあればな、と思うことしきり。地図をろくに見なかったので、七つ石山へは行かず、朝難儀したカチカチのトラバースを帰りも歩くことに。気温が上がったので多少は緩んでいたが、それでも緊張しながらの通過だった。下りは今日どこかで泊まる人とすれ違いながらとなった。テントなのか避難小屋なのかは分からないが、天気は良さそうなので悪くないだろう。七ツ石小屋を過ぎるともう雪も氷もないし、日差しもあって暑いくらい。大きなザックを背負って登って来る人は薄着で十分だったようだ。この時期は雪山か山スキーがメインの自分にとっては、真冬の完全夏道はアウェーで、下りの途中からは足があちこち痛くなってきた。太ももが張ってきたし、足裏にもマメができはじめていた。やはりスキーが楽しい、と思ってしまうが雪がないので仕方ない。後半は何故か手足の先がしびれてきて、ちょっとフラフラになりながらの歩きとなった。痺れが出た理由は当然不明。駐車場には12:59到着。朝よりはクルマは増えていてが、それでもガラガラに変わりはなかった。
1月の雲取山は2回目だったが、そのうちこんどは泊まりで来てみようかとも思う。でも普通に雪が降ってくれたらやはりスキーに出掛けてしまうだろう。
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