美しき山 仙丈ケ岳 久々に会う友との山行
- GPS
- 05:35
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 1,068m
- 下り
- 1,068m
コースタイム
天候 | 曇り一時雨、霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
北沢峠からのバスは9月に入って最終が16:00→15:30になっているのでご注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
これといった危険箇所ありませんが、小仙丈ケ岳から先少し岩場あります。 仙丈ケ岳ピーク付近では、カール上部の細めの道の岩場通過しますので滑落注意。 馬の背ヒュッテ下の、藪沢分岐〜大滝頭間のトラバースルートは、一部ロープ付きで岩の上を通る狭めのトラバース、滑落注意です。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
数ヶ月ぶりに、山友さんから打診。
出張でこっちに来られるので、移動日の合間の1日、山へいかんか?との事。
週末、天候はあまり良くないものの、雨までは降らない様子。
山の候補を幾つか挙げて提案します。でもせっかくの滅多にない機会、出来ればそれなりの山に登りたい。
そんな時、思い出しました。まだ青森に行く事が決まる前、去年だったか「その内、夏には仙丈ケ岳へ行きましょう」、と話していた事。
ちょっと花の時期は過ぎますが、南アルプスの女王、仙丈ケ岳はどうですか?と提案。兼ねてより、甲斐駒から眺めた優美で長大な稜線、そして頂上の3つのカールの話はしていました。話はトントン拍子に決まり、山行前日は自分が会社から帰宅後、最寄の駅まで迎えに行きました。折角こっちまで来てるので、沼津の魚を味わってもらおうと寿司へ、そして温泉に行きました。
仮眠をとって早朝発。ちょっと出遅れた感がまたありますが…芦安までは順調に着きましたが、タッチの差で朝イチのバスはもう出た後でした。南アルプスはタイミングを逃すとすぐ2時間待ちとかになり、ちょっと乗り換え接続もよくないので、ちょっとシビアになります。
いきなり30分以上待つ羽目になりました。そしてバスに揺られつつ居眠り、広河原について次の北沢峠までのバスを確認すると、なんと1時間半待ち…
果報は寝て待て、バス停付近のベンチで横になって軽く睡眠。起きて他の登山者のご夫婦と話をしたりしていました。
7時チョイ過ぎには登山開始の予定が、1本遅れると1.5時間ズレで9時半スタートになってしまいました。しかも本日から夏ダイヤ終了、最終も16:00でなくて15:30。きっかり6時間しかないので、最悪途中で引き返すしかないですね、と山友さんに了承を取ってスタート。
今日は荷物も出来るだけ軽くしてるし(といっても7kgぐらいはありますが)、とにかく止まらず歩く事に徹しました。1合、2合とペースよく進んで行けましたが、5合ぐらいから山友さんがちょっとしんどそうでした。最近あまりロング山行出来てなかったとか…「ボチボチ行ってますんで、マイペースでゆっくり来て下さい」声をかけて、少し先行しました。ガスの中なので涼しくはありましたが、森林限界を超えた稜線は少々ザレてる所もあって、緩やかながらペースを上げるとちょっとしんどい所もありました。
小仙丈ケ岳に着いて、振り返ると…
甲斐駒、摩利支天が霧の中から。
右を見れば北岳、間ノ岳へと続く天空の稜線も見えます。
振り返れば、仙丈ケ岳の大きなカール。
なんていうか、不意に、言葉で表せない様な感動を感じました。
今まで登った山々、これから訪れる山。
こんな美しい所に来れてよかった。
おにぎりとパンを食べながら暫く待っていると、ポツポツと雨も降り始めました。
時刻は12時、遅くとも1時には下山開始したい。そうこうする内に山友さんもやってきました。やっと少し元気になってきたっぽいです。
写真をちょっと撮ったらすぐに出発。平坦な見通しの良い稜線を進みます。
途中少々岩場もありました。
途中からずっとガスがかかり、道は分かるのですが周囲の視界がまるでありません。ただ、カールだけは見えました。
まるで「カールなら見せてあげてもよろしくってよ」と言われてる様な…
おっとそれでは女王様というよりお嬢様です。
南アルプスのお嬢。ナンだかだいぶん別の山の響きです。
きっと「他の山はいいから私の方だけ見てなさい」って事でしょうか?
本格的に登りだした2009年頃、本を買って「どんな山があるんだろう…」と思っていた頃から、憧れの山でした。今日この日に、久しぶりに再会する友と登れるのも何かの巡り合わせでしょうか。
カールの上方を巻いて、終わっていたと思っていた高山植物の花畑も小規模ながら見れて、山頂には13時に辿り着きました。
他の登山者のおじさんが居て、こちらが本日最終のバスに乗る予定だという事を伝えると、じゃあ着いていこう、と同行を申し出されました。
「いやー若い人のペースに着いていくのは大変だ」等仰ってましたが、お話していると何が何が、この方は南の光岳からずっと南アルプスを大縦走されてきて本日6日目との事でした。それだけ登った後なのにペースも速く、冗談なのか本気なのか謙虚な物言いをされる方だな、と思いました。
下りはひたすらペースを上げて行きました。
馬の背ヒュッテから藪沢分岐、水場を過ぎてトラバースを抜け…途中、水が流れていて狭い岩場のトラバースなんかもあり、ロープを頼りに登ったり降りたり…ちょっと疲れました。
5合目からもまだ少し急な下りが混ざりますが、3合目ぐらいから段々と比較的緩やかで歩きやすい樹林歩きになってきます。
北沢峠が見えた時は、余裕を持って間に合う事が出来たのでほっとしました。
帰りには、箱根の温泉に行って岩のお風呂でゆっくり浸かって2F畳の休憩所でうたた寝し、翌朝山友さんを駅まで送って行きました。
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