厳冬期の硫黄岳に登る
- GPS
- 10:52
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,317m
- 下り
- 1,320m
コースタイム
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 4:18
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 6:11
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、八ヶ岳山荘入口にあり。美濃戸口八ヶ岳山荘駐車場の駐車料金は500円/日。美濃戸口から美濃戸山荘間は、路面の一部が凍結しているため、チェーンと4WDでないと登れない。この区間の半分は雪が解けているが、急カーブの登り区間は凍結しており、歩く場合も軽アイゼンで歩いている登山者も結構いる。美濃戸山荘〜赤岳鉱泉間の区間(北沢ルート)は、凍結区間は少ないため、ツボ足で登っている登山者もいるが、大半はアイゼンか軽アイゼンを装着している。 赤岳鉱泉〜硫黄岳の登山道は、例年より雪の量が少なく、良く踏み固められているが、アイゼン装着が望ましい。赤岩ノ頭〜硫黄岳の区間は、尾根道になり、風の通り道のため、手前で防寒対策を万全にして登りたい。 |
写真
装備
個人装備 |
テントシューズ
寝袋
マット
シェラフカバー
ゴーグル
ホッカイロ
アイゼン
ピッケル
冬靴
防寒具
オーバー手袋
毛糸帽子
目出帽
70Lザック
ザックカバー
テルモス
携帯電話
電池
サングラス
へッデン
バッテリー
|
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共同装備 |
テント
テント下敷きマット
ツエルト
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ランタン
|
感想
2/9〜2/10にかけて山岳会の仲間と八ヶ岳硫黄岳に登ってきた。当初の計画は、行者小屋にテント泊して赤岳の予定だったが、久しぶりの冬季本格的なテント山行だったため、途中でリーダーの決断で赤岳鉱泉にテント泊し硫黄岳に登ることになったためである。
2/9中央道を走っていると、南アルプスはクッキリ見えているのに八ヶ岳は雪雲に覆われていて姿が見えなかった。これは、新雪登山になるのかなと思いながら小淵沢ICをおりて美濃戸口を目指していくと、徐々に雪雲が取れて八ヶ岳の一部が見えてきた。
8時過ぎに美濃戸口に着くと、駐車場は満杯だった。辛うじて駐車スペースの空を見つけ駐車できた。駐車場で共同装備の振り分けを行い、登山準備を行い、八ヶ岳山荘で小休止をとった。
8:43に八ヶ岳山荘を後にし、やまのこ村を目指した。車道はアイスバーンになっている個所が多く、転倒に注意しながら歩いた。途中でアイスバーンに足を取られ、T先輩が転倒した。それ以降、どこか打ったのか足が上がらないと言われた。9:45に美濃戸山荘に着いた。Nリーダーがメンバーの体調を総合的に判断した結果、当初の行者小屋泊赤岳登山を赤岳鉱泉泊硫黄岳登山に計画変更すると決断し、メンバーも了解した。
ここでアイゼンを装着し、10:11に南沢ルートで赤岳鉱泉を目指した。一昨年の硫黄岳登山の際は、南沢ルートはアイススケートリンク状態になっていたが、今年の南沢ルートは、踏みしめられた雪道で歩き易かった。堰堤広場の手前で小休止をとった。T先輩は、どうも調子がおかしいと言われ、マイペースで歩くので先に進んでほしいとされた。11:12に堰堤広場を通過し、その後途中で小休止をとった。12:28に赤岳鉱泉に着いた。赤岳鉱泉では、青白く光るアイスキャンディが出迎えてくれた。早速テント設営を始めたが、外気温は氷点下14度と寒く、一旦テントに落ち着くと、外へ出る気が無くなり、早めの夕食の支度を行い、宴会モードに入った。テント内で窮屈な姿勢をとっていたら、足が攣ってしまい、芍薬甘草湯のお世話になった。そして、夕方6時には早めの就寝となった。
9/10は、朝5時起床、朝食の支度をし、出発準備を行う。外は満月を過ぎた十六夜が西の空にかかっており、へッデンが無くても行動できるほどの月夜だった。
6:40に赤岳鉱泉を出発、ジョウゴ沢を過ぎたあたりで、T先輩がマイペースで行くので先に行ってほしいと言われたため、3人でシラビソの樹林帯の中の道を進んだ。登山道は、ほぼ夏道にそっており、良く踏み固められており、歩き易かった。
森林限界を超えると、正面に横岳から硫黄岳に続く雪と岩の稜線が見えてきた。南には朝日を浴びて阿弥陀岳と赤岳が輝いて見えた。赤岩の頭の手前で強風に備えて防寒着を1枚追加し、ゴーグルやネックゲータで防寒対策を講じた。
8:08に赤岩の頭に着いたが、意外と風が弱くほっとした。記念写真を撮ろうとすると、カメラのピントが合わない。寒さでカメラの電子回路が正常に作動しない状況になっていた。急いでホッカイロでカメラを温めながら、硫黄岳山頂を目指した。硫黄岳山頂手前で赤岩の頭を振り返ると、T先輩が赤岩の頭に着いてピークを目指して登っているのが見えた。
8:32に硫黄岳山頂に到着。赤岳、阿弥陀岳、その後方に仙丈ケ岳、甲斐駒ヶ岳がくっきり見えた。北に目を転じると、東天狗岳、西天狗岳、蓼科山がすぐそばに見え、その後方に戸隠山、高妻山が見え、東に目を転じると、四阿山、浅間山、草津白根山等がくっきり見えた。西の北アルプスや中央アルプスは雪雲に覆われてしまっていた。気温は、氷点下15度、カメラのご機嫌をとりながら、記念写真が何とか撮れた。寒さが厳しいため、早々に下山することとし、8:41に下山の途についた。赤岩の頭の下の陽だまりで甘酒休憩をとった。その後、一気に下り10:00に赤岳鉱泉に帰着した。この頃になると、小雪がちらつき始め、阿弥陀岳の頂は雪雲に覆われていた。
既にT先輩が片づけを始めてくれており、急いでテントを撤収し、小屋の軒下を借りて荷物のパッキングを行った。10:30に赤岳鉱泉を後にし、堰堤広場で小休止をとり、11:48に美濃戸山荘に到着した。ここでアイゼンを外し、12:48に美濃戸口に帰着した。
今回は、久しぶりの冬季テント山行で20垓瓩ぅ競奪を背負っての登山となり、体力の衰えを痛感した。しかし、天候に恵まれ、厳冬期の八ヶ岳でのテント生活を久しぶりに味わえ、硫黄岳山頂からの素晴らしい眺望を楽しむことができ、有意義な山行となった。
お声を聴けて懐かしい感じがしたのは??まだお会いしたことなかったのに、なんとなく「お久しぶりです」と声をかけたくなってしまいましたwww。今年も恒例の厳冬期八ヶ岳登頂おめでとうございます。ただT先輩が少し心配ですね。電話では足の事何も言ってなかったんで 大丈夫だとは思いますが。 本当は私も参加したかったんですが 日程が合わず残念!!皆さんがお帰りになった後11日12日に入山しました。11日の登攀は体力不足と強風で断念 12日は東京から来た2人と赤岳主稜を 楽しく登ってきました。また、ヤマレコに東京の方と共同で載せるつもりですので ご覧ください。
T先輩の企画する愛鷹連峰登山には参加したいと思っておりますので 今度こそ 本当に再会?!を果たしたいですね!!
mmakiraさん、毎度コメントありがとうございます。今回は、直接電話でお話ができて、いつもヤマレコの写真で見せてもらっていたmmakiraさんのイメージと生の声を聞けたため、よりしっかりつながりができました。ありがとうございました。でも、ちょっとの差ですれ違いになってしまい、残念でした。
今年も恒例の冬季八ヶ岳登山でしたが、年々荷物の重さや寒さが応えるように感じました。でも、八ヶ岳ブルーの空と白銀の世界の中を硫黄岳に登ることができ、満足しております。
T先輩は、4月頃に愛鷹登山の企画を検討しておられるとのことですので、何とか参加させていただきたいなと思っております。今後とも、よろしくお願いします。
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