6歳児がガールフレンドをつれてゆく陣馬山
- GPS
- 04:56
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 476m
- 下り
- 675m
コースタイム
- 山行
- 3:12
- 休憩
- 2:46
- 合計
- 5:58
天候 | スーパー快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
かえり:陣馬登山口バス停から神奈川中央バスでJR藤野駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
遊歩道レベルの完璧さ 奈良子尾根コースは落ち葉量多め。滑ります |
その他周辺情報 | 陣谷温泉 陣渓園 姫谷はすでに廃業 |
写真
感想
息子のガールフレンド、 同い年のRちゃん(正確にはそのママ)から久しぶりの連絡、11日が空いているよと。
じゃあ山はどうですか、ということになり、山ほぼ未経験のRちゃんのために低い山をリストアップ……するものの、どうもぱっとしない。
それならいっそ陣馬山にしよう、東京からすぐアクセスできるし山頂の絶景は派手で楽しい。
問題は、どのルートから登るか。Rちゃんが疲れきってしまわないように。
・新ハイキングコース(陣馬高原下バス停から)
→距離は短いけど最初の登りがややキツい。バスが山道を長く進むので息子はバス酔いする
・栃谷コース
陣馬登山口からの車道歩きが長い。登山道も少しきつめ
・奈良子コース
こちらも車道歩きが長い。全体的にも長い
・一ノ尾根コース
登りはゆるやかだが長い
といろいろ考えたが、和田ルートなら距離も時間も少なくてすむだろう。
かくして陣馬山へ。JR藤野駅からバスで和田まで行くべく出発……したものの、連携ミスで藤野からのバスに間に合わなくなってしまった。和田ゆきのバスは9:45の便を逃すと13時まで走らない。
しかたない、藤野駅からタクろう。藤野駅には藤野交通タクシーが待機しているはずだ。
電車内では息子とRちゃんがウ*コ話で盛り上がっている。あの、他のお客さんもいるんで差し控えていただけませんか。久しぶりのRちゃんなので息子の盛り上がりっぷりが異常だ。
さて藤野駅。タクシーは……いない。出払っていて20分待ちだという。ルートを変えるのも厳しそうだし、待つしかない。
和田第二登山口まで、タクシーで15分ぐらい、2200円くらいだった。これくらいならまあ、いいか。
民家のあいだからコンクリートの急坂を登り、お墓のうらを抜けると登山道。コンクリート道で高度を一気に上げたぶん、登山道はとてもゆるやかなのぼり。遊歩道レベルにきちんとした道で、歩きやすいことこの上ない。
Rちゃんママが用意したたからものボックスに、杉の実やらグラデーションのきれいな葉っぱやら何かの綿毛やらを詰め込みながら楽しそうに進む6歳児たち。
いきなりRちゃんが猛ダッシュする。必死に追いかけるが、子供の山道ダッシュは想像するよりずっと速いのだ。ひとりにさせるわけにはいかないから、なんとか追いかける。あの、これで今日いきますか? と思ったところで急停止、「つかれたー」。うん、そうなるよね。
霜柱を掘ったり、倒木にのっかったりしながら進み、一ノ尾根との合流点に到着。意外なくらい順調なペースだ。
この和田第二分岐点には防火水槽としてドラム缶が置いてあり、水がいっぱいにたまっている。のぞいてみると、分厚い氷が! とってとって、と言われるので、妻の軍手を借りて取り出す。
厚さ8センチ、直径60センチくらいの見事な巨大氷! 大盛り上がりの6歳児たち、上にのってスケートしたりダンスしたり。軍手が濡れたんじゃないかと苦い表情の妻。
一ノ尾根は道幅もとても広く、よりいっそうゆるやかなのぼり具合。みんなでのんびり進んでいくことができる。
和田第一コースとの分岐点にも防火水槽があった。こちらにも厚い氷があったが、いちどバリバリに割ったあとまた結氷したようで、取り出してみると巨大ケーキのような見た目。こちらはRちゃんが大喜び。軍手が濡れたのでブチギレ気味の妻。
山頂近くから、道は急なのぼりに変わる。九十九折りのあと、長い階段に。ここでRちゃんのエンジンが急にかかり、ものすごいスピードで進んでゆく。置いていかれた息子、「ぼくをとちゅうでぬかしたからはやいんだ、なんにもすごくない」とやや嫉妬モードに。
ひとあし先に清水茶屋横のベンチにたどり着いたRちゃん、大声で息子を呼ぶ。息子はぶつぶつ言いながら追いつき、山頂の白い馬のところへ。やったね、陣馬山に登れたね!
この日の陣馬山は眺望完璧、東京方面も一望でき、富士山はどーん。なんという絶景……
この日、茶屋の営業は3軒のうち清水茶屋のみ。ここでおでんやけんちん汁、陣馬そばをいただく。けんちん汁が絶品だった。
息子にはラムネ、Rちゃんにはゆずサイダー。富士山を見ながらのお昼ごはんは最高だ。ふと横をみるとハイカーさんたちがガスコンロを持ち込んで鍋のようなものをしている。陣馬山茶屋の持ち込みルールのユルさには驚かされる。
草原を転がったり、紙ヒコーキを飛ばしたりしてひとしきり遊んだら、温泉を目指して出発!
夕やけ小やけふれあいの里の温泉にするか、陣馬温泉にするか悩んだが、大人3人がみな藤野の絶品地ビールJazz Brewing Fujinoを飲みたがり、後者に決定。奈良子尾根を目指す。
奈良子峠方面の尾根道はまたこれがほとんどまっ平の道。下山できているか心配になるレベルである。
そんな中にも軽いアップダウンがあり、小さなピークの横を通り抜けたりする。ピークひとつに巻道ができていたが、どうせならとのぼるほうをセレクトしたのは子供たちには内緒である。
この道は息子と最初に陣馬山に登ったとき、スピードを出しすぎた息子が派手に転んだところ。気をつけろよ、と言うもののやはり猛ダッシュする。ただ当時と違うのは、山の経験を積んだ結果、息子は少し足をとられたくらいでは転ばなくなっているところ。ひょいっと体勢を立て直して走り続ける。強くなったね。
奈良子峠から、奈良子尾根におりてゆく。それまでの広い道からいきなりうっそうとした山道になるのでとまどうママふたり。でもご安心ください、道しるべに「陣馬の湯」って書いてあるでしょ。ちなみに奈良子峠から逆方向、陣馬キャンプ場方面の道は通行止めになっていた。
山道をおりるのが得意な息子、Rちゃんに「これはれべる4のおりかた」「これがれべる6」などと解説しながら進む。いや、山慣れしてないRちゃんなんだから手加減しろよ。
奈良子尾根コースはほかのコースより道幅がせまい、一般的な山道という雰囲気。たまに大規模な崩落の跡があるものの、きちんと整備されている。古い峠道だけあり、お地蔵さまがいたりする。
山道の途中に、陣渓園の看板を発見、だが倒れている。息子が面白がる。陣馬の湯、どれにしようか。3つあるっぽいけれど。
途中で道は林道とクロスする。Rちゃん母子は「ついたねー」というムードを出しているが、ごめんまだ続くんだ。表情を曇らせるRちゃん。
すかさず息子が、高い木から垂れ下がるなにかのつるを引っ張って遊び、ご機嫌をとる。なかなかのファインプレイだ。しかしここで遊んでいては、帰りのバスに間に合わない。
陣馬の湯から少しくだると、陣馬登山口バス停。温泉に入って、17時台のバスに乗りたい。次の日は平日、あまり遅くなりなくないのだ。
Rちゃんが飽きたあともつるをひっぱり続ける息子をせかし、引き続き奈良子尾根をおりる。
高度がさがってきて、沢の音が聞こえ始める。かなり疲れてきたRちゃんを励まし、進む。屋根が見えてきたよ、もうすぐだよ。屋根なんぞどこにあるんや見えひんがな、と言われてしまったが。
やがて山道は車道と合流、これで下山はほぼ完了。おつかれさまでした! あとは車道をゆっくりくだりながら温泉決めだ。
登山口すぐのところにある「姫谷」はどうやらすでに廃業。残るは「陣渓園」と「陣谷温泉」である。Googleレビューを見ながらいろいろ相談した結果、できるだけバス停に近いほうがいいという理由で陣谷温泉に決定。
ひなびた風情、見事な檜風呂と窓からの渓谷風景、そして出の悪いシャワー。おおむねレビューにあるとおりで、洗うのがひと手間なこと以外はなかなかいい湯である。上部のあいている板で仕切られた女湯からは息子たちの様子がすべてわかる。ヤッホーが飛んでくる。ごめん、こっちほかのお客さんいるんだよ勘弁しておくれよ。
温泉をあとにして道をのんびり20分ほど歩けば、陣馬登山口バス停。駅まで歩くこともできるけど、細いトンネルを通らねばならない。このトンネル歩きを息子は怖がり、いやだと必ず言う。トンネルがいやならきびきび歩いてちょうだい!
ラブっぽいムードを出していると思いきやまたウ*コの話で盛り上がるふたりをニコニコ眺めているうちにバス停到着。全部で8キロの行程、ふたりともよくがんばりました!
駅前でJazz Brewery Fujinoのビールをゲットし、帰路へ。山慣れしていないRちゃんは本当によくがんばった。最初から最後までずっと楽しい、素敵な休日になったね。大人たちは次の日平日なのでしんどいけど、がんばります。
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