唐松岳〜不帰ノ嶮・一峰二峰間ルンゼ滑降
- GPS
- 10:51
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,638m
- 下り
- 1,594m
コースタイム
- 山行
- 9:47
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 12:00
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
前日八方池の近くに幕営し、不帰1峰を目指すことにした。当初一度唐松沢に下って不帰沢を詰めるプランもあったが、さすがにこの時期にはリスクが高いということで、尾根通しにアプローチすることに決めた。前日夕方から夜半にかけて風が強かったが次第にやみ、起きたときには星が瞬く快晴無風だった。体内時計で2〜3時くらいに何度か人の足音を聞いた気がしたのだが、一緒に寝ていたケノザ氏もこれを聞いていたようだった。4時起床、5時半出発。
順調に高度を上げるが、2554mPあたりで気が付いたら一石さんスキー板をデポしていた。今日は山頂往復してテントキーパーをするというので、一眼レフを託して好機があれば写真を撮ってもらうようお願いした。唐松岳山頂で4人で記念撮影をし、ここから3人で不帰に向かう。もう5回目なので、緊張はほとんどしない。3峰の巻きのところでケノザさんが足を滑らせて綺麗な滑落停止を決めた時はかなり狼狽した。この日の斜面、ソフトブーツにはやや硬かったようだ。
2峰は南峰も北峰も良い具合に雪が付いていた。飛び込みたい気もするが、まだ時間も早いので計画続行を決める。唯一無雪期にここを歩いているケノザさんに夏道の情報を聞くが、雪とトラバースが多くこの時期には使えそうもなかった。北峰から鎖の支点を使って懸垂下降。続いて残置ハーケンを使ってもう1ピッチの懸垂とクライムダウンをこなす。これで済んだと思っていたがここからが大変だった。2つある岩峰を稜線沿いには行けず、一旦富山側にルンゼを下り、別のルンゼを登る。最後はロープを出して木登りし、再び2回の懸垂+クライムダウンとなった。
北峰で10時だったはずが、2峰と1峰のコルに出たときにはもう15時近かった。これはもう帰るしかない、と敗退を決める。メッセンジャーでテントにいる一石さんと連絡を取り合う。沢を滑り唐松沢出合まで、さらに無名沢出合まで下り、ここでまた2パーティに分かれる。ケノザ氏にギア類を託し、私とtakutokbはテント回収のため無名沢を登り返す。これがなかなかにキツかった。一石さんは装備を持って先に下った。我々2人もテントを回収してクローズしたゲレンデを下山(八方池山荘のご主人に依頼してゲレンデの許可を取ってもらった)し、名木山ゲレンデ乗り場で全員再集合。
目的は達せられなかったが、12時間行動で久しぶりに完全燃焼な一日だった。
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