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Yamareco

記録ID: 2235873
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

★厳冬の谷川岳★奇跡的な好天の厳冬の日本百名山「詳細あり」 ― スノーシュートレッキングープロガイド山行

2020年02月24日(月) [日帰り]
 - 拍手
kantomtguide その他3人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
06:48
距離
12.5km
登り
1,438m
下り
1,440m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:04
休憩
1:44
合計
6:48
9:36
9:36
4
9:40
9:40
5
9:45
10:11
39
10:50
10:50
35
11:25
11:25
32
11:57
12:11
29
12:40
12:41
25
13:06
13:18
15
13:33
13:42
8
13:50
13:51
6
13:57
13:58
11
14:09
14:10
4
14:14
14:29
6
14:35
14:36
7
14:43
14:43
23
15:06
15:14
13
15:27
15:28
29
15:57
16:10
6
16:16
16:16
5
16:21
16:21
0
16:24
ゴール地点
09:37 移動の開始
09:47 天神平駅(〜10:12)
11:25 熊穴沢ノ頭避難小屋
13:07 トマの耳
13:31 谷川岳 (オキノ耳)
13:58 谷川岳 (オキノ耳)
14:09 トマの耳
14:14 肩ノ小屋
15:07 熊穴沢ノ頭避難小屋
16:05 天神平駅
16:24 移動の終了
天候 晴れの降水確率0%(山頂部は強風10m程)
過去天気図(気象庁) 2020年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
谷川岳ロープウェイ数キロ手前から僅かな積雪あり
立体大駐車場あり(車高の高い車にキャリアだと天井にぶつかるかも知れません)
各階にトイレあり。(休日は駐車料金1000円)
※駐車場代が無料の土合駅に止めてる方が多かったです。
コース状況/
危険箇所等
前日からの降雪により全体的に新雪が30cm程あり。
(湿り雪だったのか、朝の時点で既に重い締まり雪となっていました。)

スキー場脇を登る斜面が40度程の急登です。

そこと熊穴沢避難小屋の間に崖のトラバースと鎖場があります。
このトラバースが本日、危険度が最も高い所でした。この箇所があるので本日のレベルも難易度が低い初級ですとは言い難いです。
一番のりの方は本日トレースもないのでルートファインディングもトラバースも難易度はかなり高くなります。その後は登ったり下ったりで、一箇所だけ鎖場(ロープ場)があり、下りで60度程でした。そこを越えて行くと、避難小屋となります。

肩ノ小屋手前の長い急登は20〜40度程あり、広い道ですが左手が崖となっているので近づかない様に注意が必要です。
長蛇の渋滞も発生していました。

山頂部のトマノ耳、オキノ耳は狭く片側が崖となっていますので落ちない様に注意です。
谷川岳ロープウェイチケット売り場前の長蛇の列。
1時間は早めに行き並んでいないと、朝一からは登れそうにありません。
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谷川岳ロープウェイチケット売り場前の長蛇の列。
1時間は早めに行き並んでいないと、朝一からは登れそうにありません。
ロープウェイを乗って行きます。
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ロープウェイを乗って行きます。
今回はスノーシュートレッキングです。
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今回はスノーシュートレッキングです。
スキー場脇の登山口より登って行きます。
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スキー場脇の登山口より登って行きます。
スキー場の急登を登りあげると谷川岳山頂部も見えてきます。
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スキー場の急登を登りあげると谷川岳山頂部も見えてきます。
モヤがとれてきてはっきりみえてきます。
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モヤがとれてきてはっきりみえてきます。
今回最も危険な崖トラバースをして
避難小屋に到着します。
避難小屋は雪の中で使えません。
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今回最も危険な崖トラバースをして
避難小屋に到着します。
避難小屋は雪の中で使えません。
更に緩やかに登ったり下りたりして
一箇所だけロープ場を折り
進んでいき
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更に緩やかに登ったり下りたりして
一箇所だけロープ場を折り
進んでいき
最後の長い急登に取付きます。
最後の長い急登に取付きます。
そこからの仙ノ倉山方面の景色も素晴らしいです。
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そこからの仙ノ倉山方面の景色も素晴らしいです。
何故か毛虫が居ました。
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何故か毛虫が居ました。
最後の40度の急登を登り上げると
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最後の40度の急登を登り上げると
肩ノ小屋に着きます。
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肩ノ小屋に着きます。
道標も凍り付いています。
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道標も凍り付いています。
そこから50mほどで
トマの耳への最後の道標があり
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そこから50mほどで
トマの耳への最後の道標があり
その5mほど右手にトマの耳の山頂標識があります。
後ろ側ががけっぷちですので落ちない様に注意です。
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その5mほど右手にトマの耳の山頂標識があります。
後ろ側ががけっぷちですので落ちない様に注意です。
そこで記念撮影です。
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そこで記念撮影です。
そこからの絶景です。
仙ノ倉山、平標山への縦走路です。
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そこからの絶景です。
仙ノ倉山、平標山への縦走路です。
更に数100m向こうにある
オキの耳です。
更に数100m向こうにある
オキの耳です。
オキの耳に向かいます。
オキの耳に向かいます。
オキノ耳の山頂標識は雪の中に埋まっています。
オキノ耳の山頂標識は雪の中に埋まっています。
ここでも記念撮影です。
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ここでも記念撮影です。
オキの耳の先の一ノ倉岳です。
オキの耳の先の一ノ倉岳です。
数100m一ノ倉岳方面に行くと鳥居があります。
数100m一ノ倉岳方面に行くと鳥居があります。
肩ノ小屋により
昼食を取り
スノーシューでのパウダーランを楽しんで帰ってきます。
スノーシューでのパウダーランを楽しんで帰ってきます。
ロープウェイ駅には帰れマンデーも居ましたw
ロープウェイ駅には帰れマンデーも居ましたw

装備

個人装備
崖際もある稜線を通る厳冬の豪雪地帯ですので<br />ピッケル 12本爪アイゼン もしもの為のワカン スノーシューが必須の山です。

感想

プロガイドをしております。今回は日本百名山としても、厳冬の豪雪地帯としても有名で人気のある谷川岳に登る山行となります。といっても豪雪地帯という事は逆を言えば天気の良い日が少なく雪が降ったりと悪天候の時が多く天候にはあんまり恵まれず登山適日も少ないという事になります。この日も晴れの降水確率0%と週間天気予報で最も良かったにも関わらず上空では18m予報と冬季としてはそれ程強くはない物のそれなりの風が予報されておりと予報されてしまっていました。しかし、不幸中の幸いであったのは登山道が風下側であり、登山道上の風予報が2mとほぼ無風になると予報されていましたので、この日を決行としました。実際に、同じ様に考えた方も多かったのか、谷川岳ロープウェイのチケット売り場には朝一から長蛇の列となり、常に100人近くの人が並んでいました。更に凄いのはスキー場のチケット売り場にも関わらず、並んでいる人の殆どが登山客でした。スノースポーツが人気にかげりがでていて、逆に登山特に雪山登山がブームである証の様にも見えました。
そこで、かなりの時間をロスし、ロープウェイ上駅である天神平に着きスタートできたのは10時過ぎと行き成りのロスタイムとなってしまいました。
この辺りも人気の山ゆえに、今はリフト待ちの時間を考慮して1時間以上は早く着く必要がありそうです。
既に先行者は100人を越えていますので、今朝まで降っていた新雪も全て踏み固められ、なくなっていたルートも全て新しく作られていました。
今回はスノーシュートレッキングでしたので、できるだけ、雪の残っている所を選んで進んで行きます。
最初のスキー場脇の急登はある所では斜度40度程となっていましたが、登山用のスノーシューで行っていますので、難なく登って行けます。
更にヒールリフターが着いていますので、足首が非常に楽です。
わかんの人も居ますのでワカンの人は足首がきつそうですね。
ここもスノーシューとわかんの違いでもあります。
急騰を登り上げると、スキー場が一望でき、周りの山々と共に最初の絶景ポイントとなります。目的の谷川岳山頂部も見えてきます。
そこから、最初のチェックポイントとなる避難小屋までは崖のトラバースもあり、今回もっとも危険な箇所で気の抜けない所でもあります。
そこからはなだらかに登ったり下りたりをしながら進んで行きます。
一箇所だけ、ロープ場がでている所があり、一部、岩が露出していて、こちらが難易度的には今回の核心部となっていました。斜度は60度程で2〜3m程の距離でしたので我々はバックで難なく通過していきました。
その後避難小屋となります。
折角の避難小屋ですが、雪の中に埋もれて使用はできない状況でした。
丁度屋根が座るのに丁度良い高さでみなさん、屋根に座って休んでいました。
そこから、登り始めとなり長い急登になって行きます。
その左側の谷をスキーヤーが滑って気持ち良さそうです。
最初は20度程だった急登も最後には40度を越えて来ます。
登山用のスノーシューは素晴らしいです。問題なく楽に登って行きます。
このあたりまで来ると、ワカンの方は後ずさりしたり厳しくなっていました。
それでもトラバースして登るほどではなかったので、まだまだ余裕がある状態ではありました。
登り上げた所が肩ノ小屋となります。肩ノ小屋は開いてはいるものの営業はしておらず、避難小屋として開放してありました。ありがたい事です。
そこから、なだらかに登りながら僅か100m足らずでトマノ耳に到着します。そこからの景色は360度の大絶景となっています。
周りの一ノ倉岳、仙ノ倉山、武尊山、朝日岳、白毛門など一点360度の大展望がまっています。そちらも後で山座同定と共にアップ予定ですのでアップされましたら御覧下さい。
更に数百m先にオキノ耳となります。
そちらでも同じく一点360度大展望が広がっています。
この真っ白の世界の真中にいる雄大差には素晴らしい物があります。
風はそれなりにあるものの、素晴らしい景色に納得です。

今回は風は心配されたものの、晴れの快晴とモヤもなく素晴らしい景色の中素晴らしい山行となりました。山頂直下では風で寒くもなりましたが、先行者も多くトレースも確りとしていたので歩き易く、残ったパウダーエリアで快感のスノーシューにわかん体験もでき最高の1日となりました。この豪雪エリアでここまで天気の良い事もめったにありませんので、非常にラッキーでした。この幸運を共有できた方々も200人程はいましたので、このレベルの雪山にこれだけの人が来るほど、雪山登山ブームが来ている事に嬉しく思います。また、見たほぼ全ての人が12本爪アイゼンを着け、かなりの人がわかんかスノーシューまで携行していましたので、普段のこの山のレベルが伺えますし、安全登山者が増えた事に微笑ましく感じました。
また、この記録を見た方に誤解を与えない様に書きますが、普段はここまで穏やかな日は少なく、一度、ガスに覆われたり、風があったりする日は雪山としての猛威をふるいますので、万全のトレーニングを積んだ上に万全の準備をして臨んでください。
「動画」

以下にNo.1前半登り編をアップしてあります。
ほかにもスノーシューの付け方の動画も既にアップされています。
その他、下山編、山頂での絶景&山座同定、今回講習で行ったスノーシューの歩き方、わかんの歩き方の動画も
順次アップ予定です。アップされましたらそちらも御覧下さい。

「プロガイド登山動画!」「最高の晴天!なかなかのレベルの厳冬の谷川岳 雪山中級山行&スノーシュー No 1(前半)登頂編の動画を作りました。令和2年2月下旬」

プロガイドをしております。当登山教室での祈念動画のNo.1(前半)の登頂編となります。空気も澄んでおり、眺望にと素晴らしい景色も取れています。登っている時に周りに見えているメインの山々も山座同定しています。危険箇所に難所の詳細に関しても収録していますのでこれから行く方の参考にも御覧頂ければと思います。

以下のYOUTUBEにアップしています。是非見て下さい。
https://www.youtube.com/channel/UCUyD44BLGg2cksAlKvUrqfg?sub_confirmation=1
下の動画を直接クリックしても見れます。高評価、チャンネル登録の方も御願いします。
https://youtu.be/2IkkPHWyDbc





今回も山の会
関東山登りイベント・スキー教室 山の会
https://kantomtguide.blog.fc2.com/
にてプロガイド(ガイドツアー、山岳会)同行で行っています。
当会長は全国の山々を案内しており、冬季を中心に100名山も全座制覇しております。
また、会のYOUTUBEの動画では全登山道の様子から迷い易い場所や難所の詳細、厳冬ならではの絶景に山頂からの大絶景からの山座同定もしています。
こちらになりますので、良かったら見て下さい。
https://www.youtube.com/channel/UCUyD44BLGg2cksAlKvUrqfg?sub_confirmation=1
になります。

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