大野山
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- GPS
- --:--
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 608m
- 下り
- 665m
コースタイム
天候 | うすくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
山北駅15:34〜新松田 |
コース状況/ 危険箇所等 |
酒匂川にかかる吊橋「嵐橋」を渡った県道727号に工事用ダンプが走るので、警備員さんが誘導してくれる。ダンプのスピードもゆっくりで、かなり安全管理されているけど幅員注意 |
その他周辺情報 | さくらの湯\400 |
写真
感想
まず己の不明を恥じたい。
丹沢に出会ってかれこれ7〜8年?なぜ私はいままで大野山に登らなかったのか。もっと歩き始めのころに登ってもいい山だったと思う。そう思えるほど大野山はバランスのよい山でした。
本日のスタートは谷峨、酒匂川の吊橋を渡りたいと思ってここを起点に選ぶ。田んぼの中をぬけ吊橋に向かう。子供のころこんな景色の中にいたような記憶が浮かぶ。
それにしても川を渡るというのは旅情ポイントがあがる行為だと思う。大きな川にかかる大きな橋よりも、目立たず、小さな、例えば渡された一本の丸太のような、それがひっそりとしていればいるほど心を掻き立てられるのは私だけなのだろうか。
前々回は河内川(山市場)の吊橋、今回は谷峨(嵐)の吊橋、車から見ていたこれらの橋を自分の足で渡ることが楽しい。
日本道路交通情報センターがよくトンネルの渋滞を伝えるので音はしっていた都夫良野、それがここだと気づいたのはようやく数年前のこと。面白い地名と思っていたけれど、それが「みやこそれよしの」と後醍醐天皇が言ったからという説からとは。今は東名があり、さらに新東名の工事も見え、これらがなかった時代の景色を想像する。
春の里には望郷の念を抱かざるを得ないけれど、私はここへは冬の間に来るべきだった。もうとっくに気温が高すぎて四方の山々の輪郭がぼやけている。富士は雲の中。
それでも前々回、前回あるいたルートを山座同定する。それぐらい広く周囲の山が見える。見えるポイントがないとぼやいた三保ダムも大野山からばっちり見えた。私が知らなかっただけなのだった。
もうひとつ、牛が見たかった。県営の牧場が「あった」と過去形では聞いていたけど、いつのまにか民間に払い下げられて存続していて、乳牛はそこにいた。その場(山頂付近)で食べることはできないけど、山北の駅にあるカフェでソフトクリームを食べられる。
地蔵岩ルートをおりれば共和の集落、共和小学校はH22年に廃校。建物は残っていました。なぜこんな山間に(246まではまだまだ下らないとなりません)集落、歴史を知りたくなりますね。学校の裏手に高床の倉庫があり、無形文化財山北のお峰入りの装束などが保管されているようでした。5年ごとに開催されているようなので、次回2022年はぜひ見に行きたい!
近くに炭焼きやシイタケの菌うちなどやっているNPOもあり面白そうです。
あとは山北駅まで車道歩きが続きますが、至るところにチェンソーアート、それと馬頭観音様が非常に多かった。
山を登っている時間も長くなく、実に充実した、そうだ大野山行こう。的なお手軽ハイキングでした。山を始めた人や、春だからハイキングでも、みたいな人にも楽しんでもらえるんじゃないかな〜と、友達に推す山を探し続ける私は思うのでした。
毎回、当たり前のようで不思議なのが山を取り巻く世界。山の反対側、尾根の反対側に違うコミュニティが広がっている、違う集落や町があることが私にはとてもじんわりくる(語彙が乏しくて表現できない)。違う世界なのに足元のこの道でつながっている、つながっているのにやはり別の印象を与えてくる別の世界、答えなど見つからないのになんでとつぶやいてしまう、なんとも言い表せない感情を抱いております。もしかしたら私はその感情を追いかけてこうやって歩いているのかもしれないな。
2022年追記
よく理解できなかった石塔が、徳本念仏塔なのではないかと思い至る山行がこちら
高尾から津久井城山へ向かった記録です。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3942574.html
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