乗鞍 高天ヶ原でパウ
- GPS
- 05:51
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,271m
- 下り
- 1,269m
コースタイム
- 山行
- 5:42
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 5:47
天候 | 晴れ ※12時頃から崩れる予報 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【登行】 ・ゲレンデ、ツアーコース:共に快適。 ・位ヶ原急登:かなり藪も埋まりどこからでも。 ・位ヶ原の台地〜前川本谷:シュカブラが煩わしい。一部、氷化している。 伊那谷の地形は埋まっていないので、確認して昇り降りし易い所から。 ・前川本谷源頭〜剣ヶ峰と高天ヶ原稜線:剣ヶ峰側パウ、高天ヶ原側氷化。 クラックなし。雪層も安定している様子。 ・高天ヶ原山頂取付:氷化、岩。クトーがあればスキーのまま山頂へ行ける。 ※残り30mでクトーが外れた為、アイゼンに換装した。 【滑走】 ・高天ヶ原山頂部から10m位アイゼンのまま下降。 ・山頂付近は風除けになる場所なし。 ・足元の安定している場所で滑走準備。氷化斜面を稜線まで滑走 ・剣ヶ峰と高天ヶ原稜線:アイスとガレ。うまくアイスを拾って剣ヶ峰側のパウ滑走。 ・前川本谷を落とし過ぎると位ヶ原台地で登り返しになる。 ・ツアーコース:ツボ足トレースでギタギタ。樹林脇の重パウを拾う。 |
その他周辺情報 | 湯けむり館は休館だった。 |
写真
感想
前日は1時間睡眠、当日は寝ずに3時に家を出て乗鞍へ向かった。
道中睡魔による10分仮眠を4回取り、予定より50分遅いスタートとなった。
当日は12時あたりから天候が下降気味の為、12時下山開始を目標とした。
当初予定は大日岳としていたが、スタートが遅くなった事により下山開始時刻12時には間に合いそうもないので急遽、目的地を高天ヶ原へ変更。
オープン前のゲレンデを荒らさないよう端を歩く。気温はやや低目か自分にとっては丁度いい感じ。いい感じ過ぎて猛烈に眠い。
ツアーコース開始の急登は1月8日より藪が埋まっている。スキーヤー3名(1名はスプリットか?)のトレースあり。スノーシューも数名入山している。
この時期の日曜日にしては入山者が少ない。と、この時は感じた。
いつものように最後は樹林帯からツアーコースへ。
ツアーコース登行中は誰とも会わず、位ヶ原急登までボッチだった。
位ヶ原急登で先行する登山者2名を見かけた。登り切ったらテント2張りあり。
エネルギー補給をしたら進路を左に取り剣ヶ峰と高天ヶ原のコルを目指す。後続もいない。広大な乗鞍でボッチ。。。
位ヶ原台地はシュカブラに引っ掛かって歩きにくい。一部氷化しているがクトーを付けるほどでもない。柔らかい所を拾って行ける。
位ヶ原の台地で伊那谷と沢を1本跨いでコルを目指す。その際に高度を上げ過ぎると前川本谷源頭にうまくアプローチできなくなるので、適当な場所で伊那谷と沢を跨ぐ。
前川本谷源頭部からコルを見上げると剣ヶ峰側の斜面にパウが吹き溜まって見える。斜面にシワもない。落石もない。
一方、高天ヶ原側の斜面はカチカチではないが氷化しているようだ。
落雪、落石は剣ヶ峰側から来るので前川本谷をトラバースして高天ヶ原側に取付く事とした。その前にクトーを装着して。
トラバース時は、足元の感覚、観察に気を使いつつ右手の剣ヶ峰側斜面を監視する。
踝程度のラッセルだが足元がズレる感覚もなくスラフも流れない。
高天ヶ原側に取付いたら氷化しているが、やはりカチカチではなくパリパリモナカ。
なんとかクトーは効くが時々足元がズレる。一歩一歩確実にクトーを効かせながら高度を稼いでいく。
足元で異音がしたので見てみると左スキーのクトーが外れていた。
ザックを下ろしクトーのボルトを回すレンチを取り出して締め直す。再度クトーをはめ直してリスタート。
高度を上げるとパリパリモナカアイスとクトーが半分刺さるアイスのミックスとなる。稜線には向かわず2780くらいから高天ヶ原の北西斜面に取付く。
アイスと岩の連続だが一部の柔らかい所はあり、繋いでスキーのまま山頂を目指す。
が、山頂まで高度30m地点でまたもや左足のクトーが外れかかっている。
さすがにこの地点からシールだけでは辛い。仕方ないのでアイスの場所を避けて岩の多い場所にシールのまま乗り上げ急遽アイゼン&シートラへ換装。そうこうしているうちに西からガスが出てきた。
え〜予報より天気が崩れるの早くないかい。
みるみる剣ヶ峰が見えなくなる。せっかく快晴でここまで来てホワイトアウトの滑走は絶対ヤダ〜。
とりあえず斜度の緩くなるところまで、あと10m程度登ったらピークは諦めて滑走準備しよう。
あれ?ガスが抜けていく。
チャンス到来。山頂の台地を駆けるようにピークを目指す。強風の中、写真はパシャパシャと数枚撮ったら退散。
山頂に風除けになる場所はない。雪(氷)が稜線まで繋がっていそうな所を見定めて足元の安定している場所で強風の中、滑走準備。稜線まで氷化斜面を滑って稜線下をトラバースし剣ヶ峰側のパウへ。
やっと来ましたご褒美タイム。
上部は、底付きなしの脛パウです。思わず歓喜の声が出てしまう。
中間部は、一部アイスの上に新雪なので足を取られる場面もあったが、文句はない。
下部は、剣ヶ峰の北東斜面をかすめるようにパウダーを食らう。片斜面だが膝パウだ。
位ヶ原の台地から急斜面上部のエコーラインを目指す。
急斜面下部には多くのスキーヤー、ボーダー、登山者がいた。こんなに多くの人達が入山してたんだ。今日は、まったく誰とも会わず静かな時間だったが一気に人口密度が増えた感じ。
まだパウは残っているので急斜面を高速のまま一気に降りる。会心の滑り。みなさん見てくれましたか〜。
ツアーコースは登山者のトレースでギタギタだが板はよく走りよく回る。そのまま止まらずにツアーコース開始点の急斜面も一気。急斜面の真ん中にあるマッシュのようなポコで久々の飛び系。グラブ入れてみた。
綺麗に整備されたゲレンデをクルージングしてゴール。
クトーの回転プレートボルトが緩む事があるからと説明を受けていたので、山行前には必ずボルトの緩みを点検していた。緩んだ時のことを考えて工具もザックに入れていた。
これ以上締めると回し難くなる一歩手前の締め塩梅としていたが、もう少しきつく締めないとダメだ。今回は、何とか換装できたからよかったものの、一歩間違えたら進退窮まってしまう。
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