二子山(東岳〜西岳上級者コース)
- GPS
- 04:50
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 702m
- 下り
- 709m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・坂本登山口〜股峠 所々崩落していて歩き辛かった。 不明瞭な箇所が多かったがピンクテープを注視し迷わずに済んだ。 ・股峠〜東岳 鎖場ロープが一箇所あり緊張した。 日陰の部分に雪が残っていたが支障なし。 ・股峠〜西岳 上級者コースの分岐に目印らしきものは見当たらなかった。 岩が見えてきた時にあった分岐を左に曲がると取り付きに着く。 チョークもほとんどなく、鎖が取り外された後の金具を目印に登った。 危険なのは取付き後の数十mでだんだん傾斜が緩くなる。 ピークからも目印がほぼ無いので安全そうなルートを探して移動する感じだった。 心配された風や雪はほぼなく問題はなかった。 時々強風が吹き荒れる事はあった。 ・西岳〜魚尾道峠 ピークをいくつか超え、下降点に鎖、ロープがあった。 足元がよく見えないのでここもかなり緊張した。 ローソク岩との分岐も看板がなく分かりづらい。 尾根方向に下った。 ・魚尾道峠〜坂本登山口 志賀坂峠との分岐箇所に鹿柵がある。 立入禁止かと思い、柵沿いに真っ直ぐ進むと坂本登山口と大きく外れてしまった。 引き返して柵の下をくぐって通過した。 明瞭な登山道だが、落ち葉が積もっていて難儀した。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
地図(地形図)
携帯
時計
タオル
|
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共同装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
飲料
地図(地形図)
携帯
時計
タオル
|
感想
山と渓谷社のワンダーフォーゲルに全国岩稜名山が特集されていて
そこに載っていたこの二子山に惹かれ、今回やっと行くことができました。
あまりメジャーな山ではないようで
登山道の整備状況は行き届いていない様子でした。
登山者も連休中日のわりに数人程度しか会いませんでした。
それ故に迷いやすかったり危険度が増すので
いつにない緊張感です。
坂本登山口にはトイレが一つ。
悪臭が立ち込めていましたが背に腹は代えられません。
用を足していざ出発。
すぐに沢の渡渉に入ります。
斜面から移るのが困難なほど足場が悪い。
最初から油断禁物な登山道でした。
股峠まではゆっくり歩いて50分。
割と急な所もあり、体力を使いました。
股峠で小休止し、東岳へアタックです。
道中、穂高岳山荘から奥穂高を目指した時のことを思い出しました。
後ろに鞍部があって、その先に岩峰がある感じがそうさせたのかも。
雪は少しだけありましたが、登山に支障はありません。
難所は鎖場とロープのところくらいで、そこまで怖いと感じる部分はなかったです。
再度股峠に戻り、西岳へのアタック開始です。
先ほど東岳からみたジャンダルムさながらの絶壁と
上級者コースという響きにビビってましたが、
これから本家のジャンダルムや大キレットにも挑戦したいと
思っている手前、チャレンジしない手はないと思いとりつきまで登ります。
一般コースとの分岐は非常にわかりづらく
岩が立ちはだかる所で分岐を左に行くようでした。
はじめどこから登るのか分からなかったのですが、
鎖の撤去後の金具がどうやら目印のようで、ここから登りました。
いきなり足場の薄い急峻な岩場に心は穏やかではいられません。
もうこれは死と隣り合わせです。
一歩間違えば奈落の底です。
それに降りるのは至難の業なので引き返せない恐怖感もありました。
一度恐怖を感じて立ち往生しようものなら人生終わってしまうと思いました。
ここで自分が意識したのは
・絶対に下を見ない事
・休まない事
・常に上のホールドをつかんだ状態でいる事
・呼吸を整える事
です。
クライミング経験がない自分にとってそれしか方法が思いつきませんでした。
ただ急峻な部分は長くはありませんでした。
登り終えて達成感を感じたのもつかのま
そこからの尾根も油断できない部分の連続です。
でも恐怖心はそこまでがピークだったので
慎重にいきつつもいくらか心は穏やかになりました。
ちょっと止まっては色んな方向を見渡して写真を撮ることが楽しい。
周りから独立した峰なので景色が開けているし
自分が異空間にいるような感覚がしていました。
しかし距離や高さの割に疲労感と達成感がえぐい。
両神山の陰に隠れて目立たない山ですが、
これも百名山として良いんじゃないだろうか。
帰りは魚尾道峠を周遊するルートにしたのですが、
これまた分かりづらかったです。
とりあえず尾根に降りたあと、
坂本の看板を見たまでは良いのですが、
鹿よけの柵が扉状になっていなくて
立ち入り禁止かと思い、柵沿いにまっすぐ進んでたら
GPSでルートがはずれ、志賀坂峠に向かっていると分かりました。
これはいかんと引き返し、先ほどの柵に戻ると
若干下がくぐれるようなので強引に入りました。
さらに先にある柵も同じようにくぐり戻ることができました。
そこからは明瞭でしたが、落ち葉をラッセルするような道で
滑ったりハマったりするちょっと難儀な道でした。
なんだか異様に難易度が高い山行だった気がしましたが
この経験を糧にまた難易度の高い山にチャレンジしていける気がします。
遠くから来て良かったです。
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