倶留尊山 ススキ(過去レコです)。


- GPS
- --:--
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 813m
- 下り
- 809m
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
写真
感想
2011年11月第2週末、ススキで有名な曽爾(そに)高原から倶留尊(くろそ)山に登ることにした。2011年11月13日、朝6時前に自宅を出発。ナビを曽爾高原に合わせ、一宮から名古屋高速道路、名2環を経由して東名阪自動車道に入る。高速道路とは言え大分遠回りになり、これなら下道を海津経由で桑名東ICに入った方が、時間的にも左程変わらず、高速道路代金もかからない。亀山JCTで高速道路を降り、ナビの指示通りに動くと、な、なんと、再び東名阪自動車道に入り、今度は名古屋に逆戻りしているではないか。「大馬鹿ナビめ」、と悪態をつきながら、鈴鹿ICで高速道路に入り直し、今度はナビの指示に従わず、亀山JCTから名阪国道に入る。上野ICで名阪国道を降り、国道368号線を南下する。名張市から国道165号線に乗り、途中から入った名張曽爾線は山の中の細い道。信頼出来ないナビだが、ここは任せるしかない。香落渓(こおちだに)のそそり立つ柱状節理を眺めながら細い道を走る。曽爾高原ファームガーデンからは2車線の道となり、曽爾高原バス停も過ぎて2車線道路から林道に入ると高原入口の駐車場に至る。駐車料金600円也を払うと、係のおじさんが、「好きな所に停めればいいよ」。広い駐車場はすでに1/3程が占められているが、その下にもさらに広い駐車場がある。適当な場所に車を置いていざ出発。8時45分、道路を渡って高原の端に入ると、辺り一面全てススキ。ザックを背負った登山姿の人、運動靴を履いた人、革靴を履いている人、様々な格好の人達がうじゃうじゃいる。案内本に、「曽爾高原散策は、関西では秋の行楽の定番中の定番」、と書いてあったが、さもあらん。葉も茎も枯れて黄金色、ふわふわした白い穂が一斉に風になびいている。高原の向こうには亀山峠、そこから続く左に二本ボソ、右に亀山、これらの山肌もススキの衣を纏っている。ススキ一面の高原には、幾つもの散策路が縦横無尽に入り混じり、わたしは誰も居ない細い道に入る。亀山峠に登るため、一旦「お亀池」まで下ると人影も多くなる。階段が整備された道を、幾人もの人を追い越して登る。少し登った所から見下ろす高原、陽が射したススキの原は、まさに銀波。汗をかきかき亀山峠に登り着くと、大勢の人が休んでいる。わたしは休まず二本ボソを目指す。この先はめっきり人の姿は減り、登山者だけの世界となる。石の重なった幅の広い尾根を登り、高原と別れを告げ雑木林に入る。尾根道を登ると小屋が現れるが、人の気配は無い。小屋の向こう、石積みの上に「二本ボソ 標高980m 兵庫登山会」と記された木板がある。「二本ボソ」、なんでこんな名前がついているのか興味あるところだが、山名の由来は分からない。目指す倶留尊山が眼前に現れる。二本ボソから一旦下るが、濡れた石と泥の急坂で滑りでもしたらエライコッチャ。泥で汚れたロープに掴まりながら慎重に下る。この1週間以上雨は降っていないのだが、なんでこんなにドロドロなのだ。中年男女の2人が上から追い付いて来るので道を譲る。女は登山靴を履いているが、男は運動靴。ヒョイヒョイと飛び降りて行くが、余程の達人か只の怖いもの知らずの素人か。滑って怪我しても診てやんないぞ。10分程下ってケヤキ谷のコルに降り立つ。少しだけだが水平な尾根道、これがあるのと無いのでは大違い、そして登り。これまた結構な急坂であるが、下るよりはまし。でも息が切れる。ロープを掴んでゼイゼイ、なかなか頂上に着かないな。急坂を登り切って倶留尊山頂上1,038mに到着したが、実際は鞍部から20分も経っていなかった。登り始めてから僅か1時間20分だが、休まず登って来たのでシンドイ。頂上からは、今まで見た事が無い山の眺め。左程高くは無い山だが、そそり立つ崖に囲まれ、噴火口のような型をしている。火山岩ではなく木々に覆われている。恐らく柱状節理の山、鎧岳か兜岳だろう。ベンチに腰を下ろし、コーヒーを煎れる。怪しげな黒雲が湧き出し、10分程で下りにかかる。倶留尊山を下り、二本ボソに登ると、小屋の中からおばさんが顔を出し、500円を請求される。ここは私有地で、入山料を取っているそうだが、何ともケチ臭い話しである。二本ボソには運動靴姿の人も多く、ここまでは観光客も登って来るようだ。雑木林を下り、曽爾高原が見渡せるようになると、これは凄い。ススキの原の道は人で溢れ、亀山峠を目指して人の列が続き、その亀山峠にはこれまたヒトヒトヒト。黒雲は姿を消し、絶好の行楽日和となっている。丸太に腰を下ろして、味噌汁とオムスビを喰らう。ゆっくりしたい所だが、こんなに大勢の人を見ていると気持ちは落ちつかず、さっさと食べ終わって出発。亀山峠からは亀山を目指して登る。瓢箪の形をしたお亀池を見下ろしながら、登って下ってまた登る。亀山からは階段を下り、11時34分、車に辿りついた時、駐車場は満杯になっていた。
帰りにファームガーデンの「お亀の湯」で汗を流そうと計画していたが、ここの駐車場も満杯で諦めて帰途に着く。でも、山の帰りは温泉に入らなくてはいけないが、何処に温泉があるのかは分からない。桑名東ICから岐阜県に入り、南濃町の月見の森の温泉に入る事にする。月見の森の駐車場に車をとめ、温泉は何処にあるのかと歩き出す。車止めがしてある道路に入り、車道を上ると案内板がある。「水晶の湯」と云う温泉の位置が記されているが、何処をどう行けば良いのか判らない。長い石段を登ると、再びもっと長い石段が現れる。本日2回目の山登り、と云った感じで階段を登り切って、出た所が広場になっている。濃尾平野が一望のもとに見渡せる。「水晶の湯」という幟を見つけ、立派な建物まで行くとバスが停まっている。どうやら駐車場からここまでシャトルバスが出ているらしい。そうだよな、風呂に入るのが目的でこんな所まで歩いて登って来る人はいないだろう。まずは洗い場で汗を流し、露天風呂に浸かる。濃尾平野、名古屋のツインタワーも見えるが、こんなに混み合った温泉、のんびり浸かっている気分ではない。帰りは駐車場までシャトルバスが運んで呉れた。
どこもかしこも大賑わいの秋のせわしい休日であった。
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