甲斐駒ケ岳【黒戸尾根〜山頂〜北沢峠】
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- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 2,337m
- 下り
- 1,068m
コースタイム
5:20 笹の平 5:30
7:00 刀利天狗 7:05
7:40 五合目小屋跡
8:25 七丈小屋 8:35
9:20 八合目御来迎場 (この直前に雷鳥と10分戯れる)
10:00 山頂 10:45
11:45 駒津峰
13:05 北沢峠
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
到着は3:10頃でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
「黒戸尾根を登ろうとする人なら」危険箇所はないと思います。 刃渡りも梯子も、天候が大荒れでない限り難しくありません。ただ、感じ方は人それぞれ。体力や経験が十分でなければ、危険性は全く異なります。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
チャレンジしようか迷っていた黒戸尾根。
9月は4週連続で登山に行くことが出来たので、体力もついてきている筈だと思いチャレンジしてみました。山頂到着が1時を超えるようなら、七丈小屋に泊まる事を視野に入れてました。
結果から言うと、余裕でした(笑)
帰りの交通手段の問題でピストンではなく北沢峠に降りましたが、山頂に着いても北沢峠に着いても体力には全然余裕がありました。ここ4回の登山で、疲れない登山のコツが少しわかった気がします。
スタートは自分が思う以上にゆっくりと歩き始める、途中で傾斜が緩くなってもスピードをあげない、疲れを感じなくても1時間ごとに休憩をとる、自分のペースを崩さない等々を実践したところ、結果として6時間20分で山頂に到達出来ました。
スタート時間は3:40で、当然夜は明けていません。ヘッデンつけてのスタートです。
ヘッデンの明かりで歩くのは、やはり少し怖いもの。足元と少し先を交互に照らしながら慎重に進みました。登り始めも結構急だとは思いましたが、それ以上に暗闇に対して慎重だったので、急斜面の辛さは良くわかりませんでした。でも、道は整備されてて歩きやすく、迷う箇所はありませんでした。
笹の平でようやくヘッデンなしで歩ける明るさになりました。ここから笹の生い茂る急斜面になりますが、道はよく整備されています。1時間も歩くと道はいったん緩かになり、岩が目立つようになると、刃渡りが目の前に現れます。
刃渡りは、画像では怖そうに見えますが、足場はしっかりしており岩もザラザラして滑りにくいので、鎖を手すり替りに使う程度で問題なく通過できます。刃渡り通過後、幾つか梯子を登れば刀利天狗です。
刀利天狗から5合目小屋跡までは、このコースで一番歩きやすい箇所です。下りか、なだらかな道です。
五合目小屋跡から七丈小屋までは、梯子や鎖が連続します。確かに垂直に近い梯子や、一瞬どう登って良いか迷う鎖もありましたが、落ち着いていれば全く問題ないと思います。
七丈小屋から少し先に行くと、森林限界を超えて岩場になってきます。この頃になると疲れも出てると思うので、より慎重な通過が必要でしょう。
八合目御来迎場の少し手前で、突然ハイマツから雷鳥が飛び出してきました。すぐに逃げてしまうかと思いきや、自分が近づいても全く逃げる気配がありません。1メートル以内まで近づいたのに、平然と遊んでいます。写真が苦手な自分も、携帯で何枚か写真を撮りました。
あまりの可愛さにボーっと見ていましたが、後ろから他の人が近づいてきたとたん、何処かへ行ってしまいました。
雷鳥に元気を貰って再び歩き始めると、1時間程度で山頂に到着です。
コースタイム9時間半を、6時間20分で歩けるとは思ってもみませんでした。
おかげで、山頂でものんびり過ごせましたが、身体が冷えてきたので山頂滞在時間45分で下山開始です。
黒戸尾根は殆ど景色楽しめないコースだったのに対し、北沢峠に向かう道は広々としている上に、紅葉がとっても美しく、歩いていて飽きないコースです。アップダウンはそこそこありますが、景色を堪能してゆっくりと歩くと良いと思います。
双児山まではほぼコースタイムと同じペースでゆっくりと歩きましたが、双児山から北沢峠までは普通の樹林帯なので、ペースアップして歩きました。北沢峠に到着したら、間に合うとは思っていなかった13:05広河原行きバスに間に合い、広河原ではすぐに甲府行きバスに接続したので、甲府駅には15:30頃には到着できました。
甲斐駒ケ岳の代表的な2つのコースを登りと下りで使いましたが、両コースは全く別の山のように雰囲気が異なります。
一般的に黒戸尾根は、どMコースなんて言われていますが、元々は山岳信仰の対象だった甲斐駒のメイン登山道。コースには無数の石仏や石碑、剣があり、社台も何箇所かあります。今回黒戸尾根ですれ違った人もトレイルランニングや自分より健脚な人ばかりでしたが、時間を競う人以外でも、先人達の想いを感じながらゆっくり登山するというのも良いと思います。
ちなみに自分は、甲斐駒に限らずですが、登山道の石仏等は出来るだけ手を合わせるように心がけています。
一方北沢峠ルートは、景色が素晴らしい「普通の」登山道です。
北沢峠ルートが「一般登山道」だとしたら、黒戸尾根は「信仰とどMの登山道」というところでしょうか(笑)
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