医王山(過去レコです)。
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- GPS
- --:--
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 480m
- 下り
- 480m
天候 | 雨。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
写真
感想
平成15年5月14日から16日まで金沢で学会があり、これを利用して近郊の医王山(いおうぜん)に登るべく、金沢へは車で出掛けた。はしり梅雨で昨夜から降り続く雨の中、駅前のホテル日航金沢を朝早く出発し地図を頼りに向かったが、金沢から医王山へ向かうよく分からず、途中、コンビニでおむすびを買いがてら道を尋ねた。細い一方通行の道に入ると、あとは真直ぐ進むだけで迷うことはなかった。見上峠に登山口の案内があったが、時間に制限もあったので先に進むと、林道沿いに幾つか登山口があった。このまま進むと夕霧峠まで行ってしまい、そこから登って行くのではちょっと物足りないので、林道脇に設けられている駐車場に車をとめた。立派な「医王山総合案内板」というものがあり、幾通りかの医王山の登山道が詳しく記され、「現在地」の所を見ると「しがらくび」と書かれている。奥医王山までの歩行時間も程々のようで、レインウェアーの上下を着込み、8時5分、登山道に入った。道はよく踏み固められ、要所要所に行き先を示す柱が立てられ、また大きな案内板もあり、道に迷うことはない。土の露出する登山道を滑らないように、あるいは溝状の登山道を塞いでいる大きな岩を跨いだりして下に注意が必要だが、横向きに伸びた木が登山道に張り出し、これに頭をぶつけないよう上にも注意を払う必要がある。タチツボスミレ、ショウジョウバカマ、チゴユリ、イワウチワの小さな草々が、そしてムシカリ、タムシバ、ヤブツバキ、ミツバツツジ、マルバアオガモの木々が花を咲かせているが、花々は雨に濡れて一層美しさを増している。溝状の登山道が終わり、開けた山道に出ると間もなく展望台の立つ山頂に出た。登り始めから30分程で、地図の上からみると白兀山の頂上(896m)らしいが、どこの山頂にもある山名を書いた柱なり札なりの類いが無い。ここにも「医王山総合案内板」があり、白兀山の所に「現在地」と記されているので頂上であることを確認出来る。頂上からは「夕霧峠↓」の案内に従って進むと、アップダウンが続く。1000mに満たない山であるが、さすが北陸地方のことだけあって谷筋には雪も残っている。登山道には雪はなく、雨の中を泥だらけになることもなく、落ち葉の敷き詰められた道を快適に歩いた。30分程山の中の道を歩くと林道に出て、右手に少し行くと立派なトイレと展望台があり、駐車場もあるが誰もいない。幾つか立てられている案内板を見ると、奥医王山への登山口がこの先の林道の分かれ目の所にある事が判る。林道を少し下ると左手にスキーリフトの終点があり、その向かいに登山口がある。登山口からは丸太に似せたコンクリートの柱で土留めされた階段が延々と続き、味気ない登りである。「みかえり大杉」と記されているが、それらしき杉もない小さな広場まで階段登りが続くが、それから先は花々を愛でながらの快適な尾根歩きとなる。とくにムシカリとタムシバの白い花が競い合って咲き乱れているのが素晴らしい。所々、木の名前が書かれた名札が付けられており、ずっとコブシと思っていたものがタムシバであることも、実はこの名札が教えて呉れたものである。小さなアップダウンを繰り返し、登山口から25分程で奥医王山山頂(939m)に着いた。山頂にはケルン、案内板、道標などが立ち並んでいる。雨も小降りとなっており、おにぎりを1個ほおばり腹ごしらえをした。9時50分、もと来た道を、花の写真をいっぱい撮りながら下山した。夕霧峠から白兀山に登り、溝状の登山道を下って「しがらくび」の駐車場に着いたのは11時35分であった。山の中では誰にも会うことは無かったが、それはそうだろう、平日の雨の日にわざわざ登る人はいない。ホテルに帰り、シャワーを浴びて昼から学会に出た。
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