位山(過去レコです)。
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- GPS
- --:--
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 632m
- 下り
- 619m
天候 | 曇り 時々雨。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
写真
感想
平成14年の文化の日、3連休の中日、6時に家を出発し、雨まじりの中をR41で飛騨に向かった。先週に引き続いて大陸高気圧がやって来て、下呂辺りに来ると山の上の方は雪がかむっていた。久々野から位山に向かうと、雨は雪に変わり、モンデウススキー場は一面真白。スキー場の上の位山は雪雲におおわれて全く見る事が出来ず、登山は断念した。この年は紅葉の季節を飛び越えて、一気に冬がやって来たようだった。
平成15年6月15日、数日前に梅雨入りとなり、曇天ではあったがリベンジすべく4時50分に家を出た。位山の登山口は、モンデウススキー場の駐車場を通り過ぎてすぐの左側の道を登った所にある。数台の駐車スペースがあり、すでに1台車がとめてある。そこから見えるゲレンデの上、位山の頂上は雲の中に隠れている。7時40分、登山口に入った。登山口には登山届けを入れるボックスが備えられているが、中には5月幾日かの届けが入っているのみで、登山届けを書く人は少ないようである。ゲレンデの右端の登山道は、雨露に濡れた夏草の生い茂った細い道で、すぐにズボンがビショビショになってしまった。緑におおわれた中級者用のゲレンデを、姿は見えないが放牧牛の声を聞きながら、汗をかきかき登る。ゲレンデ最上部に見えるリフト降り場までの標高差は300mで、そこまで緩いカーブを描きながら道が続く。途中、「山頂まで5.5キロ」の案内があり、長い道程であることが分かる。登るにつれ勾配は急になり、ゲレンデとは云え結構きつい。30分でゲレンデ最上部に到着し、リフト降り場の右手にある木製の階段を登ると山の中に入る。草っ原のゲレンデからやっと山登りらしい林の中の登山道となるが、勾配は緩い。ピークでもなく、こんな所にと思うような場所に三角点があり、そこから少しだけ下ると再び緩やかな登りが続く。林の中の道端にはツツジやギンリョウソウが咲いている。登り始めてから丁度1時間で小さな社が現れ、そこからしばらくするとツガザクラの群生地がある。うすいピンクの小さな花冠が下を向いて咲いている姿が可愛らしい。土の道はやがて岩混じりの道となり、少し急な登りもあるが、すぐに緩やかとなり疲れることはない。「尻立岩」「御神楽岩」「御魂岩」などの名前がつけられた巨石が現れ、その上には大木が根を張って踏ん張っている。一つ一つの巨石を眺めつつ知らぬ間に高度をあげ、社から40分でダナ平林道からの登山道と合流する。そこは真ん中に「鏡岩」の立つちょっとした広場になっており、岩の裏に廻ると「天の岩戸」と記された立て札がある。岩の割れ目があり、周囲を縄で囲いそれらしく雰囲気づくりがなされているが、天孫降臨にしては少々スケールが小さく、霧島とはとても比較にならない。広場の左手、頂上へ向かうシラビソの林の中の道は、湿地帯のため丸太が敷き詰められており歩きにくい。標高差はほとんどなく、「天空遊歩道、川上岳まで7.7キロ」と案内のある道が分かれると、間もなく頂上に到着。9時35分、登山口から1時間55分の行程であった。山頂は木立に囲まれ展望はないが、サラサドウダンの若葉で埋めつくされている。花の咲く頃はさぞや素晴らしいお花畑になるのだろう。山頂の一角には神が天降ったという「大淡磐座(おおあわのいわくら)」がある。頂上から少し下った所にある視界の効く広場にはベンチもあり、腰をおろしておにぎりをほおばった。案内所には展望台があると記されているが、取り壊されて今はない。残念ながら霧におおわれており展望は得られず、9時50分下山開始。怪し気な雲行きで、途中パラパラと若葉を打つ雨音がするが、ヒノキ、モミ、ヒメコマツ、ミズナラあるいはダケカンバなどが生い茂り、下まで雨が届かず雨具を着る必要はない。林を抜け、ゲレンデに着いた頃には雨もやんでいた。視界が開け、久々野の町並を見下ろしながらゲレンデを下りる時、雨で濡れた土の道で滑って転んだ。以後は慎重に足元を見ながら下り11時12分駐車場に帰り着いた。途中、下呂温泉の立ち寄り湯で汗を流した。
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