初冠雪の乗鞍岳(剣ヶ峰)を行く


- GPS
- 32:00
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 459m
- 下り
- 448m
コースタイム
新宿7:00 →<高速バス>→ 13:00平湯温泉13:40 →<バス>→ 14:40畳平14:55 ⇒ 15:20肩ノ小屋(泊)
■10月7日(日)
肩ノ小屋05:45 ⇒ 06:29剣ヶ峰06:45 ⇒ 07:15肩ノ小屋(朝食07:30)08:00 ⇒ 08:30肩ノ小屋口08:50 ⇒ 09:25畳平09:50 →<バス>→ 10:50平湯温泉(入浴・昼食)
天候 | 10月6日(土) 曇り 10月7日(日) 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
それは昨年の穂高岳山荘でのことだった。
乗鞍岳の肩ノ小屋に勤める人から穂高について色々教えてもらった。
「来年、肩ノ小屋に行きます。」と言葉を残す。
あれから1年。
この連休を最後に肩ノ小屋は今年も閉まる。
乗鞍岳に行く良い機会と思い山旅を始めた。
10月6日(土)
山は紅葉シーズン真盛り。
新宿バスターミナルは登山者であふれ山ガールも多い。
駒ヶ根行、飛騨高山行、どのバスも2台体制である。
秋の3連休、渋滞は覚悟していたが、1時間30分遅れて平湯温泉に着く。
乗鞍山頂(畳平)行きのシャトルバスに乗り換えた。
はやる気持ちと裏腹にバスはのんびり山頂を目指す。
登るほど秋色を増し視界が広がる。
車窓越しに槍と穂高が神々しく映る。
笠ヶ岳も美しい。白山まで見える。
しかし、標高2700mの畳平までバスで登れば罪悪感が残った。
”これが登山と言えるのだろうか・・・。。”
肩ノ小屋までジャリ道をだらだら登る。
暗雲の空は剣ヶ峰まで行く意欲を失わせた。
誘われるかのように小屋に入る。
”こんな初日で良いのだろうか・・・。。”
受付にて手続きを済ませる。
穂高の小屋と違い山岳保険の加入有無など聞かれない。
平和な乗鞍岳である。
「従業員の○○さんは居ますか?」
しかし来るのが遅かったようだ。彼は8月下旬に辞めたという。
きっと有能な山岳ガイドになることだろう。
目的の一つを失う。
楽しみは明日の剣ヶ峰だけになってしまった。
だが早朝の天候は怪しく御来光も微妙だ。
談話室で多くの熟年者が楽しくしている。
その中に入れない自分がそこにいた。
”紅葉をもとめてハイキングに来たと思えばいい。”
そんな事を思い熱燗を飲み終えれば消灯となる。
深夜0時頃、目が覚めればとても寒い。
イップクするため小屋から外に出た。
”えっ?白い!あっ?雪だ!!”
凄い演出を乗鞍様はやってくれた。
このドラマティックな展開に緊張感がわいて来る。
”朝が楽しみだ。しっかり寝ておこう。”
10月7日(日)
05:45、剣ヶ峰を目指す。
東に雲が多く御来光は無理なようだ。
しかし新雪を踏む喜びを感じつつ登る。
眼下を見下ろせば、エコーラインに雪は無い。
2700mより上で降ったようだ。
穂高も槍も笠も白峰となっている。
日が昇れば陽光が眩しい。
鋭い光が剣ヶ峰に反射し頂は神々しく光る。
”黄金の剣ヶ峰だ!”
06:29、鳥居をくぐれば山頂に立つ。
前方に御嶽山を望む。
”別世界だ!これ以上、何を求めようか。”
素晴らしいプレゼントを与えてくれた乗鞍様が言う。
《山には役割がある。ハードな登攀は穂高君。信仰登山は御嶽君がいる。憧れの頂は槍君がいい。私は皆に楽しんでもらえれば良いのだ。》
みんな自分だけの乗鞍岳を持っている。
ファインダーを覗く多くのカメラマン。
颯爽と自転車で降りていくライダー達。
車椅子に乗りながら雲上の楽園を楽しむ方もいる。
この山にしか出来ないことが多い。
最高の機会を与えてくれた乗鞍岳。
”本当に来て良かった。”
私は、この日を、一生忘れない。
「錦秋の焼岳を行く」へ続く
ちょうど入れ替わりに14:40に畳平からシャトルバスで降りました
下山して平湯で泊まり、起きると、乗鞍はガスの中・・
案じましたが、・・・素晴らしい雪景色になってたんですね。
山は色んな感動を与え続けてくれますね
『私は皆に楽しんでもらえれば良いのだ』
あの感動を知れば又、山を愛する人が増えます
名言です
centchiro 様
コメントいただき恐縮です。
centchiro様も乗鞍に行かれていたのですね
初の乗鞍岳は最高の御褒美をいただきました。
次回は時間をかけて五色ヶ原など周辺を探索してみたいと思っています
雪と紅葉の緑のコントラストが、素晴らしいですねー。
スカイラインである程度高さを稼げるのもGood!
いつか行ってみたいです。
今週は天狗狙っていますが、はてさて天候は・・
mak様
乗鞍は奥が深いです。
山麓も良さそうでした。
天狗頑張って下さい
報告楽しみにしてます
乗鞍岳はもう雪なのですね。
ついこの間まで、東京はあれほど暑かったにも関わらず、季節の移ろいの早さを感じました。
ところで、観光地乗鞍といえども、侮ってはいけません。雪もそうですが、数年前、乗鞍の駐車場で観光客が熊に襲われるということがありましたから。
単独行中心でしょうから、気をつけて、登り続けてください。
mji隊長さま
え!?!?乗鞍で熊が・・・。。
ホント、熊だけは遭遇したくないですね。
「森の熊さん」の歌はシャレにならないです。。
気をつけます!
sada
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