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Yamareco

記録ID: 2334859
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無雪期ピークハント/縦走
霧島・開聞岳

韓国岳(過去レコです)。

2002年04月27日(土) ~ 2002年04月29日(月)
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onisan その他1人
GPS
56:00
距離
6.3km
登り
558m
下り
547m
天候 雨。
アクセス
利用交通機関:
自家用車 飛行機
 シーガイヤからレンタカーでえびの高原へ。
コース状況/
危険箇所等
 注意が必用です。
ガスで展望はありません。
2002年04月28日 10:33撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
1
4/28 10:33
ガスで展望はありません。
山頂で。
2002年04月28日 11:15撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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4/28 11:15
山頂で。
エビ色をしていました。
2002年04月28日 11:40撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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4/28 11:40
エビ色をしていました。
2002年04月28日 11:40撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
4/28 11:40
2002年04月28日 12:02撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
4/28 12:02
ムシカリ。
2002年04月28日 12:02撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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4/28 12:02
ムシカリ。
2002年04月28日 12:04撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
4/28 12:04
2002年04月28日 12:05撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
4/28 12:05
ここで
2002年04月28日 12:52撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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4/28 12:52
ここで
ひと休み。
2002年04月28日 12:54撮影 by  FinePix2700, FUJIFILM
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4/28 12:54
ひと休み。
撮影機器:

感想

 平成14年4月17日、昨夜日帰りで東京に行き朝から晩まで机の前に座っていたせいか、昨晩は寝返りも打てない程の強烈な腰痛に襲われた。最近、間歇性跛行もひどくなってきていたので、今日病院で腰椎のMRI検査を行った。第5腰椎が前方に辷っており、その部の脊椎が細く、さらには第5腰椎と仙骨の間の椎間板がすり減って一部ヘルニアを起こしていた。すなわち脊椎管狭窄症と椎間板ヘルニアと腰椎辷り症が一度に発見された。整形外科の医師に診てもらったら、一人は手術するまでもないとのことであったがもう一人は手術したほうが良いとの意見であった。とりあえずコルセットを作ることにした。これで山登りも出来なくなるのかと思ったが、ゴールデンウィークに予定していた韓国岳は諦めきれず、試しに登る事にした。韓国岳は20以上もの火山からなる霧島火山群の最高峰で、その頂上から撮った天孫降臨の地である高千穂の峰の素晴らしい写真に魅せられての決断だった。
 今年のゴールデンウィーク前半、天気予報は全国的に晴れとの事だったが、鹿児島、宮崎辺りだけは何故か雨だった。名古屋空港での手荷物のレントゲン検査でガスボンベが見つかり、取り上げられてしまった。頂上で食べようと思って持ってきたラーメンやコーヒーが無駄になってしまったが、そういうきまりだそうだから仕方がない。前日、日南市飫肥の墓地で母親の一周忌をとり行い、平成14年4月28日、コルセットで腰を固め、朝7時半にシーガイヤのホテルを出た。レンタカーで宮崎道に入り、小林インターからえびの高原に向かった。雨は霧にかわり、駐車場についた時はあたり一面霧の中に沈んでいた。駐車場の料金徴収所で「えびの高原は3回目だが一度も晴れていたことは無い」と不満を述べたが、係員の「だから霧島と云うんです」という言葉に納得した。9時45分、駐車場を発ちしばらく公園の中を歩くと小地獄に至り、すぐに大地獄、この辺りから登山道となった。一合目、二合目…と柱が立てられており、それを励みにして、火山岩がごろごろしているが良く整備された道を、第5腰椎に気を配りながらゆっくりと登った。十数人の団体や幾つかのパーテイーに追い抜かれたが、休むことなく登って行った。森林限界で熊笹と風で斜めに生えている低木だけになった中を六合目まで登ると、すぐに八合目となった。ここで休息をとっている先程の団体を追い越すと、いつ九合目を通ったのか、すぐに頂上となった。あとで知った事であるが合目という語源には、富士山登山の際、明かり取り用の油が一合燃え尽きる道のりで区切ったとか、登る苦しさを人生に見立て、梵語の「劫(ごう)」が「合」になったとか、修験道の十界修行に基づいて十に分けた等諸説あるが、いずれもこれといった根拠はない。富士山の大宮口登山道では一〜二合目の標高差は六百m、五〜六合目は百八十mと合目間の標高差は必ずしも均等ではないという事だけは確かなようである。頂上に着いたのは11時25分で、こんなにゆっくり登ったのに案内にある時間よりも早く登る事が出来たのに驚いた。視界は10m程で、素晴らしい筈の景色はその片鱗も味わえず、それに加えて猛烈な風と大粒の霧、手袋を脱ぐと指先がこごえた。頂上は大きな岩が積み重なったような所で、何処が本当の頂上なのかわからず、腰をおろした場所に丁度三角点が見つかった。取りあえずおむすびを取り出し、悪条件の中で腹ごしらえをした。運が良かったのか悪かったのか、コンロがあってもこの風では使えないと、名古屋空港でのハップニングを思い出した。霧の中、案内板を探し出し、大浪池に向かうことにした。火山岩であたり一面が海老色の為「えびの」という地名がついたと何かで読んだことがあるが、まさに其のとおりの霧島の海老色であった。少し下ると急斜面の火山岩の中に木製のきちっとした階段が現れ、これが延々と続いていた。時々白い花びらが敷き詰められたように落ちており、上を見ると白い花の咲いている木がある。近付いて良く見ると顎紫陽花のような花で、多分ムシカリという木だろう。一本だけピンク色のツツジが満開であったが、これがミヤマキリシマなのかどうかは分からなかった。所々、階段が途切れている場所では、ぬかるんだ道を登山靴を泥だらけにしながら行くはめになった。妻は時にはお尻を使ってズボンも泥だらけにしながらゆっくり下りて行った。雨は止んでいたが霧はあいかわらずで、階段を滑らない事と泥の中で転ばない事だけに集中し、腰をいたわりつつ無事大浪池に着いた。韓国岳から大浪池までの間は1組のパーテイーが登ってくるのに会ったのみで、われわれを追いこすものもいなかった。広場のベンチに腰をおろし、もう1個おむすびを食べながら、さてどちらに行こうかと思案した。道は左右に大浪池の周遊コースが分かれ、取りあえず右の周遊コースに入った。しばらくすると右手に別れるえびのへの道があり、ここからは急斜は少なくなった代わりにぬかるみが多くなった。道の両側はふっくらとした苔で被われ、れんげ草であろうか、まだ花の咲いていない小さな葉っぱの新緑が目を和ませてくれた。梺の林には、鹿害より保護するために柵で囲まれた天然記念物ノカイドウの木もあり、これを抜けるとえびの高原の駐車場に着いた。霧は晴れていたが韓国岳はいまだ雲の中であった。
 その日は、地獄谷温泉の坂本竜馬が新婚旅行で滞在したというホテルに泊まり、幾種類もある温泉で無事に山登りをしてくれた第5腰椎を慰労した。翌日はニニギノミコトを祀った霧島神宮に参拝したが、ここの大鳥居は西日本一だそうだ。岐阜県の高賀山には日本一の大鳥居があったが、霧島神宮の方が大きく立派である印象を受けた。霧島神宮から少し行った所にある高千穂牧場でバーベキューを食べ、関之尾滝を散策し、宮崎市に戻り日向灘の白砂の海岸で時間をつぶした。宮崎空港でみやげを買い、名古屋空港でガスボンベを取り返し帰途についた。  

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