八幡平(過去レコです)。
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 3.9km
- 登り
- 107m
- 下り
- 97m
天候 | 晴れ。 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
写真
感想
秋田市で学会があり、学会が終わってからの土日曜日を利用して近くの山、それも日本百名山にある山に登ろうというわけで、時間的にも余裕があり革靴でも行けそうな八幡平を選んだ。平成13年7月27日、学会のポスター発表の司会を18題もこなした後、予約してあったレンタカ-に飛び乗って出発。角館から田沢湖を経由し、341号線を北上し、八幡平アスピーテラインに入り、その晩の宿泊地である後生掛温泉旅館に到着。「馬で来て、足駄で帰る後生掛」という温泉はどんなものか興味があったが、年期の入った木造の湯治場で、灰白色に濁った温泉はさらさらと気持よく、さぞかし色んな病気に効きそうな感じを漂わせていた。酸性単純硫黄泉ということで、色んな湯があり、泥湯や箱蒸し風呂など全部試した。晩飯時に相当呑んで9時には寝てしまった。下界は40度を越えたというが、窓を開けたままでは蒲団の中に入っていても寒い程のものであった。朝は5時前に目が醒め、ゆかたのままスリッパをはいて後生掛自然研究路を見て廻った。至る所に湯が溜まった池や、ゴロゴロと無気味な音をたてる噴気孔があり、いかにも火山帯の温泉であることが実感された。朝早いため、途中で誰にも会う事は無かった。宿に帰ってひと風呂浴び、7時に朝飯を食べ、7時半には宿を出ていた。アスピーテラインを登って行くうちは抜けるような空の青さであったが、八幡平の駐車場に着くとガスがかかっていた。入り口にはまだ管理人はおらず、数台の車がとまっているのみであった。道を渡った所に登山口があり、石をセメントで固めたゆるい登りをしばらく行くと分岐がある。要所要所の案内板は立派で、わかりやすく記されている。真直ぐの階段を登り、ちょっと息切れすると見返り峠というところに出、そこからしばらくすると湿原地帯に入った。木道が整備され、霧がかかった湿原にはニッコウキスゲが咲き誇っている。木道の脇の草花は露に濡れ、革靴もビチャビチャになってしまったが、行き交う人もなく清々しい高原の散策を楽しむ事が出来た。池塘の周りには小さなモウセンゴケや名前は知らないが食虫植物が生え、道端にはマルバタケブキやモミジカラマツの花が咲いていた。源太分岐を左に折れると、木道の横で休んでいる家族連れらしい人達がいた。人に会ったのはこれが始めてであったが、それ以後ボチボチと人に出会うことが多くなる。ガマ沼の展望台からはガスのため何も見えなかった。ほとんど平らな道ばかりであるが、木製の高床式展望台の横に八幡平頂上と記された柱が建っており、その前で大勢の人が記念写真を撮っていた。頂上らしき雰囲気は全くなく、眺望も得られない場所であったが、わたしもデジカメで記念写真を撮り、すぐに帰りにかかった。下り途中のめがね沼や鏡沼の周りには未だ残雪が見られた。さすがにわたしのごとき革靴を履いた人はいなかったが、散歩程度の人からリュックを背負った本格的な人まで行き交う人達の格好は様々であった。本格的な装備で、思う存分歩き回ることで、本当の八幡平を味う事が出来るように思われた。取りあえず、わたし
は出張中の身なので、八幡平のほんの一部しか歩かなかったが、それでも随分満足させられた。
アスピ-テラインを盛岡に向かい、花巻空港でレンタカ-を乗り捨て帰路についた。
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