蓼科山 初夏(過去レコです)。
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- GPS
- --:--
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 819m
- 下り
- 819m
天候 | 雨。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ほどほど注意が必要です。 |
写真
感想
今年の1月に登った時、頂上は嵐が吹きまくっていて何も見えなかったので、今度はすずらん峠から登ることにした。
2011年6月25日、朝6時に家を発ち、高速道路を走る。休日一律1000円の高速道路料金が先週で終りになったため、いつもよりすいている中央道を順調に走り、諏訪ICで降りる。九州北部から山陰に停滞している梅雨前線を、台湾にやってきた台風がこれを刺激し大雨の予報であるが、何故か長野地方だけ曇りと出ている。茅野から見る八ヶ岳連峰は雲の中。すずらん峠の駐車場には、この天候を嫌ってか数台の車がとまっているだけ。登山準備をしているともう1台ワゴン車がやってきて、中からぞろぞろ降りて来た人達の話す言葉はどうやら韓国語。わたし達は先に登山道に入る。
シラカバ林の中、なだらかな道を気持ち良く進むが、いつまでもこんなのが続いていては頂上には着かない。クマザサの生い茂るカラマツ林になると、一直線の急登となりどっと汗が噴き出て来る。韓国人の一行に道を譲って、わたし達はゆっくり登る。振り返ると蓼科高原が俯瞰出来るが、南アルプス、中央アルプスは雲の中。登りが緩やかになりひと息つくが、それも長くは続かない。再び岩が重なる急な登山道が始まり、高い段差をよっこらしょよっこらしょ。立ち枯れの木々が見えて来る。ここら一帯の山がそうであるように、蓼科山も立ち枯れ現象。蓼科山は複合火山、コニーデとトロイデの境でストックを収め、この先は樹林がなくなるので風が強くなるだろうとカッパを着込む。と、ポツリポツリと雨が降り出し、みるみるうちに大雨となる。カッパ大正解。岩塊が累々と重なる急斜面、案の定、風は強まるが、鎖に頼らず登る。ガスの中からうっすらと山頂ヒュッテが姿を現し、それを横目にまずは頂上へ。岩塊に埋め尽くされた頂上台地は雨と風で視界が効かないが、目先の赤い目印を頼りに、「蓼科山頂」となんとか読める柱に到着、13時10分。セルフタイマーで写真を撮ろうとするも、シャッターが降りる寸前、風で煽られてカメラは転がり落ちる。すぐ近くにあるだろう蓼科神社の石祠や鳥居さえもガスに隠れて見えない程、ましてや遠き山々の姿、望むべくも無い山頂を早々に引き上げる。
冬に来た時は一面雪に埋め尽くされていたが、今は岩塊が露出し、厳しい冬よりかえって歩きにくい。小屋の前の岩陰で風を除け、コイワカガミを踏んづけないよう岩に腰をお下ろし、昼食とする。雨は小降りとなるも、相変わらず視界は効かない、長居は無用。ガスがかかった岩塊の山肌、黄色い矢印を頼りに、大岩の上を伝う。トロイデを下り切った所でカッパの上着を脱ぎ、これから先の急坂に備えてストックを取り出す。長い長い急斜面、雨で濡れた岩は滑りやすい。平らな石、少し傾いているだけなので大丈夫だろうと、足を乗っけるとツル〜リ、尻餅をつく。展望の効かない長い下り、ツル〜リ、ドッシ〜ンを繰り返し、いい加減嫌になる。途中で腰を降ろしてひと休み。坐り続けていても誰も迎えに来て呉れるわけではない。重い腰を叱咤し持ち上げて、再び長〜い下りに挑む。無事、駐車場に帰り着いた時は4時半を回っていたが、韓国人が乗って来たワゴン車はまだ停まっている。
登りおよそ3時間半、下りおよそ2時間半、駐車場を出てから6時間45分が経っていた。ここから登るのは2度目だけど、今日はシンドイ蓼科山だった。
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