若杉山 〜鳥取県のおへそに眺望抜群の山があった〜
- GPS
- 04:15
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 355m
- 下り
- 343m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標高900mぐらいまでは作業用車両が入れる、広くて歩きやすい道です。そこから後は車が入れない登山道になり、傾斜がややきつくなりますが、道は明瞭で眺めも良く歩きやすいです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ△
ウインドブレーカー△
日よけ帽子(キャップ)
靴
サブザック(19L)
コッヘル(メスティン+アルミ食器)
シングルバーナー
OD缶(250g)
割り箸
スプーン
行動食(飴)△
非常食(シリアルバー)△
飲料(お茶600mL)
iPhone(GPS+カメラ)
iPad mini
カメラ
モバイルバッテリー△
携帯電話△
腕時計
手拭い
目薬△
メンタム軟膏△
日焼け止め
虫除けスプレー
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---|---|
共同装備 |
昼食(レトルトカレー+米+ミートボール+即席みそ汁)
水700mL
|
備考 | △は持って行ったけれど使わなかったものです。 |
感想
新型コロナ肺炎による緊急事態が解除されたものの、まだ県外への移動は控えましょうという状況の中、県内の山をいろいろ物色していたら、倉吉市の南、岡山県との県境にほど近い場所に「若杉山」というのを見つけた。ヤマレコレポートを読んでみると眺めが良くて歩きやすい山だということで、この山なら一緒についてくる娘も喜んでくれるだろう。
朝、なかなか起きない娘をなだめて、家を出たのは9時半ぐらいになっていた。県内といっても倉吉市を経由して県境付近まで約70kmの道程がある。登山口へ着いたのは11時頃になっていた。鳥取県内の山には珍しく登山口に登山届用のポストが設置されていた。私はこの山あまり知らなかったが、実は知る人ぞ知る人気の山なのかもしれない。下山してヤマレコを書き始めて、ヤマケイの分県登山ガイド「鳥取県の山」にも掲載されている山だと知った。
登山口には鎖が架けられていて車両は進入禁止となっているが、作業用の車両が通れるなだらかな道が続いている。実際轍の跡もあった。しばらく森の中を歩くが、木漏れ日が心地よい。しばらくして開けた場所に出た。高木は無く、細い笹(チュウゴクザサだそうだ)の中に時折濃い橙色の花の塊が目を引く、ヤマツツジのようだ。笹の薮の中には到底入れそうにないが、きちんと道幅に刈り取られていて迷わず進むことができる。山頂へ向かう斜面に着いたジグザグの道を見て、眺望が良いだろうことは確信できた。
山頂へ行く前に、道を左に折れて山乗大権現の石仏が祀られている方へ進んだ。というのも、山頂の眺望がよいということは日陰が無く、そこでの昼食はこの日のような晴天の中ではちょっと大変だなぁと考えたからだ。目論見通り、山乗大権現石像は巨岩の直下に安置されており、周りには木々が茂り日陰になっていた。石像から少し離れたところに二人が腰掛けられる広さの場所があったので、そこに座って昼食にした。
昼食のメニューは今回も娘に考えさせた。「何だかカレーが食べたい気分」ということで、レトルトカレーを用意していたので、固形燃料とメスティンでご飯を炊き、カレーは鍋に移して直火で温めた。それと別にお湯を沸かして味噌汁をつくり、メスティンの上で温めたミートボールを添えてミートボールカレーができあがった。今回も上手にご飯が炊けた。山ゴハン美味い。消費カロリーより摂取カロリーの方が多くなりそうなのが心配だ。
ゆっくり昼食をとった後、山頂へ向かった。予想通り直射日光を遮るものが無く暑い。おまけにだんだん傾斜がきつくなる。それでも吹く風は心地よい。時折振り返って見る山々の姿に心癒される。そして、登り切った先には「若杉山 標高1,021米」の標識と三角点標石があった。木のベンチが置かれている。遮るものの無い360度の展望、鳥取県にまだこんな素敵な山があったんだ。上ってきた道の先にはもっこりとした山塊、これは津黒山のようだ。西の方には奥に連なる山脈が。アプリで調べてみると(ケイタイ電波はバッチリ入ります)手前の三角の山は仏ヶ仙、一等三角点のある山で一度登ったことがあるが、あまりぱっとしない山だったが、ここから見ると実に美しい山容だ。その奥に蒜山、やや左に見えるのが中蒜山かな。そしてその後ろには雲のかかった大山が見える。さすがに大山は大物の雰囲気を醸している。北の方には日本海が見えるはずなのだが、霞んでよくわからない。
山頂碑からさらに先に進む道があったので進んでみると角の立った大きな岩が幾つも顔を出している場所があった。この山でよく見かける濃い灰色の硬そうな岩だ。あとで調べると、この山の岩は「青御影」と呼ばれ、石材としても使われた岩だそうだ。産総研の地質図によると「閃緑岩」とあるが、先出の「鳥取県の山」によると「ハンレイ岩」だそうだ。私の見立てだと、色味からして「閃緑岩」のように思われるのだが?
また、娘に言われて気が付いたが、この若杉山、杉の木は無かったよな?針葉樹は松(アカマツ)だったし、それ以外は落葉広葉樹の雑木林と低木、そして笹。天然杉も植林の形跡も見かけられなかった。山の名の由来は一体どこから来ているんだろう?
この日この山で出会った人は中高年の3人組一組だけだった。やはりまだ多くの人は「自粛中」なのかもしれない。早く大手を振って好きな山に登り、温泉に浸かって帰れる日に戻って欲しい。登山口に「閉鎖中」と張り紙がしてある山もあるらしいし、鳥取県内の多くの温泉地はまだ営業自粛中なのだ。ま、せめて他人に迷惑をかけないよう、行動にはこれまで以上注意を払って、安全な山歩きを楽しもう。
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