太平記の舞台へ 笠置山周回

2020年06月21日(日) [日帰り]

• GPS: 04:26
• 距離: 8.4km
• 登り: 365m
• 下り: 354m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:32
• 休憩: 1:40
• 合計: 4:12

距離 8.4km 登り 370m 下り 369m

10:32 笠置駅
10:39 10:46 史の道ハイキングコース分岐
11:08 11:19 笠置寺
11:24 12:43 笠置山
12:54 12:56 笠置寺
13:32 13:33 笠置山 三角点
14:41 笠置駅
14:44 ゴール地点

11：20〜12：06まで後醍醐天皇行在所にて昼食。

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

わかさぎ温泉に車をとめさせていただきました。わかさぎ温泉は現在休業中です。

コース状況／危険箇所等

笠置寺周辺はきれいに整備されていて危険なところはありません。笠置山三角点周辺はかなり荒れていて、藪漕ぎ、ルートファインディングが必要な個所がありました。
また、落ち葉が大量にたまっているので滑りやすいです。

その他周辺情報

お手洗いは笠置駅と笠置寺にあります。
笠置駅周辺にカフェあり。

写真

6/21 10:22

本日はわかさぎ温泉に車を停めさせてもらってスタートです。笠置町の散策マップ。

6/21 10:29

笠置駅には、元弘の変の笠置山の戦いの様子を表したモニュメントがあります。

6/21 10:31

駅のそばには栗栖天満宮が。今回は境内には入らず、ここから参拝。

6/21 10:35

木津川の支流、打滝川。水の流れが見ていてさわやか。

6/21 10:38

笠置山自然公園へ。歓迎されています＾＾

6/21 10:38

笠置山登山口にきました。ここからいよいよハイキング。

6/21 10:47

笠置寺の参道下の道にある庚申堂。本尊の青面金剛仏の下に、言わざる見ざる聞かざるが。

6/21 11:00

山道を歩いて、舗装道路にでてきました。この辺りは民家が何件かあります。

6/21 11:01

また、山道に入ります。

6/21 11:02

七町の町塚。参道をあるいていると何個かありました。

6/21 11:05

この階段を上がれば笠置寺。

6/21 11:08

笠置寺山門。

6/21 11:09

笠置型灯籠。笠置寺の参道にあったと平安時代の書物には載っているけれど、現存するものはなく、どういうものか長らく謎のままだったらしい。しかし、近年ネットで資料を求めると、岡崎市の石材業者が発行した大正時代の本に載っていて、見事復活できたとのこと。おもしろいねえ。

6/21 11:09

本尊の摩崖仏の香炉だったらしい。江戸時代に手水鉢に転用されたとのこと。大きい。

6/21 11:10

笠置寺の子院。昔は49もの子院があったとか。

6/21 11:12

梅雨の晴れ間のアジサイがしっとりとしててとてもきれい。

6/21 11:18

大師堂の階段を抜けると道が…。あとで参詣路を逆行していることが判明。結局逆回りで歩いてしまいました。。

6/21 11:20

元弘の変の時に後醍醐天皇の行在所があったところ。

6/21 11:21

おお、後醍醐天皇御製のこの歌、太平記でも出てきました！！

6/21 11:21

行在所があったところは、石の塀で囲われています。

6/21 11:35

今日は行在所の横でお昼を食べました。バゲットと野菜、ハム、チーズをバラバラに持ってきて、その場でサンドイッチ。

6/21 12:06

さてお昼もたべたので、そろそろ出発です。

6/21 12:09

行在所を抜けてしばらくすると見晴らしのよいところに出てきました。笠置山公園として整備されていて、ベンチやテーブルもあります。あれ、ここでお昼食べればよかったかも＾＾；

6/21 12:09

貝吹石。元弘の乱のときに、ここでほら貝を吹いて士気を高めた層。確かにここで吹いたら、山中に響き渡りそう。

6/21 12:13

二の丸跡。広い平場です。

6/21 12:13

木津川がとてもきれいに見えます。

6/21 12:18

平等石周辺。このあたりは巨石が多いです。

6/21 12:18

斜めに傾いている巨石の下に石垣を組んで、倒れないように支えてる？

6/21 12:21

岩の上から見た景色。

6/21 12:21

ほんとに大きな岩なんです。

6/21 12:23

揺るぎ石。この石は重心が真ん中にあるので、動かすことができるそう。こんなのが落ちてきたら、敵はひとたまりもありません。

6/21 12:24

同じような写真を何回もとってる(笑)。でも何度見ても美しい木津川の流れ。

6/21 12:27

お、なんだか岩が倒れ掛かってトンネルみたいになってる。

6/21 12:28

太鼓石というそうです。

6/21 12:30

岩に字が彫られてある…。

6/21 12:31

胎内くぐり。修験者は行場入りする前にここをくぐって身を清めたそう。

6/21 12:31

天井石は安政地震でくずれて、今は切り石をのせているらしい。

6/21 12:32

虚空蔵摩崖仏。とても美しい仏様。大きいのでカメラに入りきらない。

6/21 12:34

別な角度から。やっと全身のお姿が入った。

6/21 12:35

千手窟。東大寺のお水取りに関連しているらしい。

6/21 12:39

本尊弥勒摩崖仏。南北朝の戦乱で仏様のお姿は崩れてしまいました。ただ、近年特殊カメラで残った刻線をひろって、本尊の姿を復元されたらしく、復元された像がとなりのお堂にあります。とてもきれいな仏様です。残っていないのがつくづく残念。

6/21 12:42

鎌倉時代の十三重石塔。重要文化財。

6/21 12:58

笠置寺を後にして、東海自然歩道をまた歩きます。

6/21 13:03

あれれ、東海自然歩道を歩いているはずなのに、舗装道路に出てしまった。新しそうな道なので、最近整備したのかな。

6/21 13:09

また笠置山を回り込むため山道に入ります。

6/21 13:13

広くてとても気持ちの良い道です。が、ここからだんだん道は荒れてきます(笑)

6/21 13:28

笠置山と笠置寺分岐。

6/21 13:32

笠置山三角点に到達しました。標高324m！！

6/21 13:32

三等三角点タッチ！

6/21 13:38

大きな岩がごろんとしています。

6/21 13:47

道は大きなシダで覆われています。ここをかき分けて歩くのか…、うへ。

6/21 14:03

急な下り坂を下りると、鉄塔に出てきました。

6/21 14:07

行く手を阻む倒木…。

6/21 14:09

お、JR関西本線の線路に出てきました。なんだかとてもいい感じ。

6/21 14:11

有名な廃墟。笠置観光ホテルが見えます。なんと一番上の階に人がいる＠＠

6/21 14:18

なんとなく気になる。廃墟ホテル。

6/21 14:18

亀山鉄道の線路の真横すれすれに歩道がついています。電車が横を通ったら、とても近いはず。

6/21 14:20

木津川の流れ。さっきまでは上から見下ろしていたけど、山から下りて間近にみることができます。

6/21 14:23

狭い谷間を抜けて川が流れています。

6/21 14:25

おぉ、遠くから電車が走ってきた。

6/21 14:30

木津川の河川敷の岩に石仏が。

6/21 14:33

ここは遊びカヌー発祥の地らしいです。記念碑がありました。

6/21 14:33

笠置橋がみえます。

6/21 14:44

わかさぎ温泉に戻ってきました。ゴール！！

撮影機器：

SO-51A Sony

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 レジャーシート 地図（地形図） コンパス GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル

備考

笠置山三角点周辺は若干藪漕ぎをしたので、手袋は持って行ってよかった。

感想

yclumsy

4月からBSのNHKで1991年の大河ドラマ「太平記」の再放送が放映されています。そして太平記大ブームが来た私。
約30年前の真田広之のカッコよさと宮沢りえの可愛さは尋常ではありません(笑)。

何分影響されやすいので、太平記関連の場所に行かねばといろいろ考えているのですが、その手始めとしてまずは元弘の変の舞台である笠置山に行くことにしました。

笠置山は鎌倉幕府を倒すべく挙兵した後醍醐天皇が立てこもった場所。
後醍醐天皇の行在所があった笠置寺は、奈良時代といわれる巨石に刻まれた摩崖仏もあります。
しかし、ご本尊の弥勒摩崖仏は残念ながら南北朝の戦乱で刻線部分が焼け落ちてしまって、肉眼では見る影もありません…。残っていればどんなにきれいな仏様だったろうと思うと心が痛みます。

笠置山自体はそれほど高い山ではないけれど、お寺あり、巨石あり、歴史ありのみどころ沢山でとても楽しいお得な山です。

ただ、笠置山三角点付近はかなり荒れていて、シダが生い茂って蜘蛛の巣が張っていたり、倒木があったりと往生しました。
でも最後に木津川に出れば、谷間を縫って流れる木津川の景色にこれまでの苦労も吹き飛びます。さらに川に沿って走る単線のJR関西本線も風情があります。

ゆっくりと楽しいハイキングを楽しむことができました。