ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2411674
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
道東・知床

硫黄山〜羅臼平 日帰り知床縦走

2020年06月22日(月) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
20.5km
登り
2,148m
下り
2,176m

コースタイム

日帰り
山行
11:56
休憩
1:15
合計
13:11
4:12
4:12
68
5:20
5:30
132
7:42
8:02
76
9:18
9:23
47
10:10
10:15
30
10:45
10:45
45
11:30
11:40
65
12:45
12:55
31
13:26
13:26
29
13:55
13:55
105
羅臼平
15:40
15:55
83
17:18
カムイワッカ湯の滝
天候 晴→曇→雨
過去天気図(気象庁) 2020年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
硫黄川の沢上部、硫黄山〜知円別岳の中間、サシルイ岳北側、大沢には雪渓あり。
熊は一度も会わず。
その他周辺情報 夕陽台の湯 〜20:00まで
カムイワッカ湯の滝の先にある知床公園線のゲート。
手前にある記載台で申請書を記入してから進入。(事前申請が基本らしいが)
2
カムイワッカ湯の滝の先にある知床公園線のゲート。
手前にある記載台で申請書を記入してから進入。(事前申請が基本らしいが)
5分ほどで硫黄山登山口。ここから樹林帯の登山道へ。
気温8℃で涼しい。
3
5分ほどで硫黄山登山口。ここから樹林帯の登山道へ。
気温8℃で涼しい。
20分ほどで視界が開け、目指す硫黄山が見えてきた。
1
20分ほどで視界が開け、目指す硫黄山が見えてきた。
旧硫黄採掘跡のあたりで熊の掘り返しと思われる穴が。
旧硫黄採掘跡のあたりで熊の掘り返しと思われる穴が。
カムイワッカ湯の滝の上部が見えてくる。
2
カムイワッカ湯の滝の上部が見えてくる。
新噴火口の辺り。地面が火山らしく赤茶色になってきた。
この時点では曇りだが、オホーツク海方面の視界は良好。
新噴火口の辺り。地面が火山らしく赤茶色になってきた。
この時点では曇りだが、オホーツク海方面の視界は良好。
新噴火口の最上部。ここからはハイマツの中を進んでいく。
朝露を被ってびしょびしょになりながら・・・
新噴火口の最上部。ここからはハイマツの中を進んでいく。
朝露を被ってびしょびしょになりながら・・・
ハイマツ帯を抜けて硫黄沢に降りる。
水量は少ないがすぐに雪渓が現れた。
1
ハイマツ帯を抜けて硫黄沢に降りる。
水量は少ないがすぐに雪渓が現れた。
雪は適度に腐っていて、アイゼンが要るほどではなかった。
一部、短い間だが傾斜が急になる所があったため、周囲の草木を掴みながら確実に登った。
2
雪は適度に腐っていて、アイゼンが要るほどではなかった。
一部、短い間だが傾斜が急になる所があったため、周囲の草木を掴みながら確実に登った。
雲が抜けて青空が出てきた!終日曇り予報だったのでこれは嬉しい。
上部まで詰めていくと雪渓は沢一面を覆っていて、サクサクと快調に標高を稼いで行けた。
2
雲が抜けて青空が出てきた!終日曇り予報だったのでこれは嬉しい。
上部まで詰めていくと雪渓は沢一面を覆っていて、サクサクと快調に標高を稼いで行けた。
沢が終わり、ザレた斜面を登ると硫黄山の上部が近づいてくる。
2
沢が終わり、ザレた斜面を登ると硫黄山の上部が近づいてくる。
知床半島の先端部方面。右奥に見える知床岳?は雲の中。
3
知床半島の先端部方面。右奥に見える知床岳?は雲の中。
上部は急な岩場となっていて、落石を起こさないよう慎重に。
1
上部は急な岩場となっていて、落石を起こさないよう慎重に。
硫黄山到着!青空の下、未踏のピークを踏めて良かった。
これから歩く長い縦走路と羅臼岳が目に入ってきた。果たして今日中に行けるだろうか・・・?
3
硫黄山到着!青空の下、未踏のピークを踏めて良かった。
これから歩く長い縦走路と羅臼岳が目に入ってきた。果たして今日中に行けるだろうか・・・?
三角点はあるが山頂標識が無いのは知っていたので、ワードで作って持ってきた山頂標識っぽいもの(笑)を標柱に張り付けて撮影。
10
三角点はあるが山頂標識が無いのは知っていたので、ワードで作って持ってきた山頂標識っぽいもの(笑)を標柱に張り付けて撮影。
東岳方面。

20分ほど休憩してから前衛峰とのコルまで下る。
ここで初めて登山者とスライド。知円別岳方面の迷いやすいポイントを教えていただいた。
2
東岳方面。

20分ほど休憩してから前衛峰とのコルまで下る。
ここで初めて登山者とスライド。知円別岳方面の迷いやすいポイントを教えていただいた。
前衛峰に登り返して硫黄山を振り返る。
さっきまでの青空はどこへ行った?知床半島の天気は本当に変わりやすいようだ。
3
前衛峰に登り返して硫黄山を振り返る。
さっきまでの青空はどこへ行った?知床半島の天気は本当に変わりやすいようだ。
この雪渓を下り、右端に進んで知円別岳につながる尾根へ。
この雪渓を下り、右端に進んで知円別岳につながる尾根へ。
この区間はザレて切れ落ちた稜線。大雪の愛別岳のような景色だ。
岩場は手をかけると崩れたりする上、足場も不安定なので要注意。
この区間はザレて切れ落ちた稜線。大雪の愛別岳のような景色だ。
岩場は手をかけると崩れたりする上、足場も不安定なので要注意。
硫黄山を振り返る
硫黄山を振り返る
地形図をよく見ると縦走路は知円別岳のピークを通っていない。
せっかくなので、ハイマツを10分ほど漕いでピークを踏んでおく。
4
地形図をよく見ると縦走路は知円別岳のピークを通っていない。
せっかくなので、ハイマツを10分ほど漕いでピークを踏んでおく。
知円別岳頂上(1544m)。
2
知円別岳頂上(1544m)。
縦走路はよく整備されていて歩きやすい。
縦走路はよく整備されていて歩きやすい。
南岳との中間にある湿地帯は一部水没していた。
南岳との中間にある湿地帯は一部水没していた。
南岳が近づく。
ここは縦走路が頂上を通っている。
南岳が近づく。
ここは縦走路が頂上を通っている。
南岳から見た硫黄山〜知円別岳。
硫黄山がずいぶん遠くなった。
3
南岳から見た硫黄山〜知円別岳。
硫黄山がずいぶん遠くなった。
南岳から下ったところにある看板。
これだけ錆びていながらも、しっかりと方向を示している。
南岳から下ったところにある看板。
これだけ錆びていながらも、しっかりと方向を示している。
二ツ池キャンプ地。オッカバケ岳が目前に。
縦走路のキャンプ地はいくつかあるが、ここが一番景観は良かった。テン泊で行くならここに泊まってみたい。
1
二ツ池キャンプ地。オッカバケ岳が目前に。
縦走路のキャンプ地はいくつかあるが、ここが一番景観は良かった。テン泊で行くならここに泊まってみたい。
池の水は澄んでいて、水質は不明だがまあ煮沸すれば使えるだろう。
2
池の水は澄んでいて、水質は不明だがまあ煮沸すれば使えるだろう。
続いてオッカバケ岳。
ここも最高地点を避けるように縦走路が通っているので、背丈を超えるハイマツの中を泳いで?ピークを踏みに行ってみた。
続いてオッカバケ岳。
ここも最高地点を避けるように縦走路が通っているので、背丈を超えるハイマツの中を泳いで?ピークを踏みに行ってみた。
オッカバケ岳頂上(1462m)。
サシルイ岳が立ちはだかる。

1
オッカバケ岳頂上(1462m)。
サシルイ岳が立ちはだかる。

オッカバケ岳を下り湿地帯に入ると、雪解け水で登山道が一部川になっていた。
端のハイマツをつかんで通過。
オッカバケ岳を下り湿地帯に入ると、雪解け水で登山道が一部川になっていた。
端のハイマツをつかんで通過。
サシルイ岳への登りは長い雪渓に覆われていた。
傾斜は緩く登りやすいものの、ここまでのアップダウンの連続でだいぶ消耗している。
標高差250mほどの登りだが結構しんどい。

ここで2名の登山者とスライド。
1
サシルイ岳への登りは長い雪渓に覆われていた。
傾斜は緩く登りやすいものの、ここまでのアップダウンの連続でだいぶ消耗している。
標高差250mほどの登りだが結構しんどい。

ここで2名の登山者とスライド。
サシルイ岳の縦走路上のピークより。
三ツ峰の奥にはガスに包まれた羅臼岳がラスボスのようなオーラを醸し出している。
4
サシルイ岳の縦走路上のピークより。
三ツ峰の奥にはガスに包まれた羅臼岳がラスボスのようなオーラを醸し出している。
縦走路から薄い踏み跡を辿り、サシルイ岳頂上(1564m)。
頂上には古い山頂標識が立っていた。
4
縦走路から薄い踏み跡を辿り、サシルイ岳頂上(1564m)。
頂上には古い山頂標識が立っていた。
知床五湖とオホーツク海

サシルイまで来ればもう大きな登り返しはないので一安心。
2
知床五湖とオホーツク海

サシルイまで来ればもう大きな登り返しはないので一安心。
三ツ峰キャンプ地。
残雪があり、水は十分流れていた。

このあたりから小雨が降りだしてくる。
三ツ峰も縦走路から踏み跡があったのでピークを踏むことはできそうだが、天候が悪化する前に下山することに。
1
三ツ峰キャンプ地。
残雪があり、水は十分流れていた。

このあたりから小雨が降りだしてくる。
三ツ峰も縦走路から踏み跡があったのでピークを踏むことはできそうだが、天候が悪化する前に下山することに。
羅臼平に到着。
登山者の姿は無い。そういえばまだ山開き前だったっけ。

余裕があれば羅臼岳にも登るつもりでいたが今回は省略して、木下小屋へ下る。
羅臼平に到着。
登山者の姿は無い。そういえばまだ山開き前だったっけ。

余裕があれば羅臼岳にも登るつもりでいたが今回は省略して、木下小屋へ下る。
大沢は羅臼平のすぐ近くまで雪渓で覆われていて、雪も意外と締まっていた。一部、急な所ではアイゼンを装着。

大沢より下の登山道には雪はほぼなく、快適な登山道を一気に駆け下りる。
1
大沢は羅臼平のすぐ近くまで雪渓で覆われていて、雪も意外と締まっていた。一部、急な所ではアイゼンを装着。

大沢より下の登山道には雪はほぼなく、快適な登山道を一気に駆け下りる。
木下小屋に到着。樹林帯ではあまり雨に当たらず助かった。

さて、ここから車を置いているカムイワッカ湯の滝まで約18kmを戻らないといけない。
シャトルバスは8月から。一人でタクシーを使うのは結構な金額になりそうできつい。

そこで、前夜にデポしておいた自転車でカムイワッカ湯の滝へ向かう。
木下小屋に到着。樹林帯ではあまり雨に当たらず助かった。

さて、ここから車を置いているカムイワッカ湯の滝まで約18kmを戻らないといけない。
シャトルバスは8月から。一人でタクシーを使うのは結構な金額になりそうできつい。

そこで、前夜にデポしておいた自転車でカムイワッカ湯の滝へ向かう。
さっきまで歩いてきた縦走路を眺めながら。
1
さっきまで歩いてきた縦走路を眺めながら。
知床公園線のダート10kmも何とか走破してカムイワッカ湯の滝到着!
100%人力による周回縦走は完結となった。
3
知床公園線のダート10kmも何とか走破してカムイワッカ湯の滝到着!
100%人力による周回縦走は完結となった。
(追記)今回見かけた花。
イソツツジ
(追記)今回見かけた花。
イソツツジ
エゾコザクラ
キバナシャクナゲ
キバナシャクナゲ

感想

羅臼岳は2017年に登っているので、今回は未踏の硫黄山とその縦走路をテン泊で行く予定だった。しかし、天候や下山後の日程などを考慮した結果、12時間超の行程にはなるが日帰りで行くことに。
このコースを歩くうえで問題なのはやはりカムイワッカ湯の滝〜木下小屋間の移動だと思う。夏に運行しているシャトルバスは事前購入が必要で時間の制約もあるし、硫黄山から下山すると圏外でタクシーを呼べない。マイカー規制の期間外であればチャリを使う方法が自由度が高くて良いかもしれない。

この日は曇り予報だったが、ちょうど羅臼岳〜硫黄山にかけてはあまりガスもかからず視界は良好、後半は小雨に降られたがまあまあ良い条件だった。登山者の数も僅かで静かな山行が楽しめたと思う。次回があるとすれば、やはりテン泊でのんびりと行ってみたい。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1658人

コメント

初めまして、コメント失礼いたします。

12時間歩かれた後の自転車移動、すごいです!
私も7月に縦走を考えていましたが時期で迷っていました。
新しい情報を参考にして挑みたいと思います。
お花見がメインですが、シレトコスミレは見られたでしょうか?





2020/6/28 17:53
Re: 無題
初めまして。
登山と自転車では使う筋肉が微妙に違う?のか、下山後の自転車漕ぎは意外と苦になりませんでした。
少し写真を追加しましたが、植物についてはあまり詳しくなく、シレトコスミレが咲いていたかどうかは記憶にありません・・・。ごめんなさい。
2020/6/28 19:24
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら