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Yamareco

記録ID: 245558
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

燕岳 〜雪の燕岳〜

2012年11月16日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:35
距離
9.5km
登り
1,265m
下り
1,326m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

駐車場8:41-8:51中房温泉登山口8:56-9:24第一ベンチ9:31-9:55第二ベンチ10:00-10:31第三ベンチ10:37-11:15富士見ベンチ11:20-11:55合戦小屋12:17-12:39合戦の頭12:48-13:51合戦尾根(燕山荘まであとわずかの地点/今回の最高点)14:00-14:26合戦の頭14:26-14:40合戦小屋14:52-15:02富士見ベンチ15:02-15:16第三ベンチ15:16-15:34第二ベンチ15:42-15:54第一ベンチ15:54-16:12中房温泉登山口16:14-16:20駐車場
天候 16日
晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
自宅から中房温泉登山口まで
8時30分時点で第一駐車場8台くらいでした
コース状況/
危険箇所等
中房登山口から積雪あり
合戦小屋で50cm以上(合戦の頭まではツボ足でも何とか上がれました)
合戦の頭からの稜線1mくらい(平日で登山者もほとんどなく、トレースは小屋の方がつけているのでありましたが、わかん無しでは、何度となく腰まではまり厳しかったです)
この11月16日現在では、トレースが踏み固められておらず、アイゼンよりわかんが必要と感じました。
あれは大天井岳の稜線
中房温泉までの道路から
2012年11月16日 08:08撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 8:08
あれは大天井岳の稜線
中房温泉までの道路から
第一駐車場から
青と白の最高の景色
2012年11月16日 08:34撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 8:34
第一駐車場から
青と白の最高の景色
第一駐車場
この日はこんな感じ
ほとんど車話
2012年11月16日 08:34撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
2
11/16 8:34
第一駐車場
この日はこんな感じ
ほとんど車話
中房温泉登山口
松にもずっしり雪が
2012年11月16日 08:56撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
11/16 8:56
中房温泉登山口
松にもずっしり雪が
第一ベンチ
積雪はこれくらい
2012年11月16日 09:24撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
11/16 9:24
第一ベンチ
積雪はこれくらい
青空がのぞく
2012年11月16日 09:25撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 9:25
青空がのぞく
第一ベンチ
ベンチの雪はこれくらい
2012年11月16日 09:31撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 9:31
第一ベンチ
ベンチの雪はこれくらい
木についた雪も有明山の方向もきれい
2012年11月16日 09:43撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 9:43
木についた雪も有明山の方向もきれい
第二ベンチ
積雪はこれくらい
2012年11月16日 09:55撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 9:55
第二ベンチ
積雪はこれくらい
第二ベンチ
ベンチの積雪はこれくらい
2012年11月16日 10:00撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 10:00
第二ベンチ
ベンチの積雪はこれくらい
第三ベンチ
積雪はこれくらい
2012年11月16日 10:31撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 10:31
第三ベンチ
積雪はこれくらい
青い空と増えてきた積雪と
2012年11月16日 10:32撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 10:32
青い空と増えてきた積雪と
第三ベンチ
ベンチの積雪はこれくらい
2012年11月16日 10:37撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 10:37
第三ベンチ
ベンチの積雪はこれくらい
富士見ベンチ
積雪はこれくらい
2012年11月16日 11:15撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 11:15
富士見ベンチ
積雪はこれくらい
富士見ベンチから八ヶ岳方向
2012年11月16日 11:16撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 11:16
富士見ベンチから八ヶ岳方向
トレースはこんな感じ
天気が良いので影もくっきり
2012年11月16日 11:19撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 11:19
トレースはこんな感じ
天気が良いので影もくっきり
富士見ベンチから富士山
2012年11月16日 11:20撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 11:20
富士見ベンチから富士山
大天井岳方向
2012年11月16日 11:47撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5
11/16 11:47
大天井岳方向
大天井岳アップ
大天荘も見えました
2012年11月16日 11:47撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
5
11/16 11:47
大天井岳アップ
大天荘も見えました
合戦小屋に到着
2012年11月16日 11:55撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 11:55
合戦小屋に到着
青い空と輝く白い景色
2012年11月16日 12:11撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
11/16 12:11
青い空と輝く白い景色
合戦小屋の荷揚げリフト
2012年11月16日 12:11撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 12:11
合戦小屋の荷揚げリフト
空が本当に青い
2012年11月16日 12:17撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
11/16 12:17
空が本当に青い
またまた富士山
2012年11月16日 12:32撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 12:32
またまた富士山
大天井岳の稜線と高さが近づいきました
2012年11月16日 12:32撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
11/16 12:32
大天井岳の稜線と高さが近づいきました
木々の葉がないので景色が良く見えます
2012年11月16日 12:32撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 12:32
木々の葉がないので景色が良く見えます
合戦小屋と合戦の頭の間のトレースはこんな感じ
2012年11月16日 12:32撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 12:32
合戦小屋と合戦の頭の間のトレースはこんな感じ
槍が見えました
冬の方が近くに見える気がします
2012年11月16日 12:39撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
11/16 12:39
槍が見えました
冬の方が近くに見える気がします
槍ヶ岳と合戦の頭
燕岳まであと2.3km
2012年11月16日 12:39撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 12:39
槍ヶ岳と合戦の頭
燕岳まであと2.3km
槍ヶ岳アップ
2012年11月16日 12:39撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
6
11/16 12:39
槍ヶ岳アップ
遠くには八ヶ岳、富士山、南アルプス
2012年11月16日 12:39撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
11/16 12:39
遠くには八ヶ岳、富士山、南アルプス
燕山荘から燕岳の稜線が見えました
2012年11月16日 12:39撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 12:39
燕山荘から燕岳の稜線が見えました
またまた槍ヶ岳アップ
2012年11月16日 12:45撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
11/16 12:45
またまた槍ヶ岳アップ
積雪はこれくらい
手前はルートの目印赤旗
2012年11月16日 12:45撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 12:45
積雪はこれくらい
手前はルートの目印赤旗
あそこまでたどり着けるか
2012年11月16日 12:45撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 12:45
あそこまでたどり着けるか
青い空と白い山と白い飛行機雲
2012年11月16日 12:46撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
11/16 12:46
青い空と白い山と白い飛行機雲
富士山のアップ
2012年11月16日 12:54撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 12:54
富士山のアップ
槍ヶ岳のアップ
2012年11月16日 12:54撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
6
11/16 12:54
槍ヶ岳のアップ
表銀座の稜線と槍ヶ岳と
2012年11月16日 12:54撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
11/16 12:54
表銀座の稜線と槍ヶ岳と
この続くトレースを歩いていけば
2012年11月16日 12:54撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 12:54
この続くトレースを歩いていけば
いずれはあの燕岳へ
2012年11月16日 12:54撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 12:54
いずれはあの燕岳へ
まぶしい雪景色
2012年11月16日 13:51撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
3
11/16 13:51
まぶしい雪景色
まぶしい稜線
2012年11月16日 13:51撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 13:51
まぶしい稜線
飽きない景色
2012年11月16日 13:51撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 13:51
飽きない景色
だいぶ燕山荘が近づいてきました
2012年11月16日 13:51撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
2
11/16 13:51
だいぶ燕山荘が近づいてきました
もう少しだけどここが今回の最高点
2012年11月16日 13:51撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
11/16 13:51
もう少しだけどここが今回の最高点
簡単に歩けそうなトレースだけど
実際歩くとかなり沈む
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
4
11/16 13:52
簡単に歩けそうなトレースだけど
実際歩くとかなり沈む
来た道も振り返る
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 13:52
来た道も振り返る
歩いてきた道と遠くの山々
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 13:52
歩いてきた道と遠くの山々
有明山
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 13:52
有明山
青い空と広がる山々
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 13:52
青い空と広がる山々
遠くは白い鹿島槍
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
11/16 13:52
遠くは白い鹿島槍
燕山荘に続くトレース
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 13:52
燕山荘に続くトレース
あちらも白い山々
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 13:52
あちらも白い山々
あちらもしっかりと白い山
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 13:52
あちらもしっかりと白い山
きれいな雪面
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 13:52
きれいな雪面
憧れの白い槍
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 13:52
憧れの白い槍
もう手の届くところなのに
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 13:52
もう手の届くところなのに
このトレースを進めば
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 13:52
このトレースを進めば
青い空と白い稜線と燕山荘
2012年11月16日 13:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
11/16 13:52
青い空と白い稜線と燕山荘
ここまで来た証拠にリサガスで記念撮影
2012年11月16日 13:59撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 13:59
ここまで来た証拠にリサガスで記念撮影
リサガス、槍を眺める
2012年11月16日 13:59撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 13:59
リサガス、槍を眺める
またまた、リサがウ、槍を眺める
2012年11月16日 13:59撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 13:59
またまた、リサがウ、槍を眺める
大天井岳もくっきり
2012年11月16日 13:59撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
11/16 13:59
大天井岳もくっきり
一月前に訪れた大天荘も見える
2012年11月16日 13:59撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
11/16 13:59
一月前に訪れた大天荘も見える
槍もかなりくっきりアップで
2012年11月16日 13:59撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
7
11/16 13:59
槍もかなりくっきりアップで
またまた、後ろ髪引かれる燕山荘
2012年11月16日 13:59撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 13:59
またまた、後ろ髪引かれる燕山荘
またまた、後ろ髪引かれる燕岳
2012年11月16日 13:59撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 13:59
またまた、後ろ髪引かれる燕岳
絵に描いたような富士山もまだまだくっきり
2012年11月16日 14:00撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
11/16 14:00
絵に描いたような富士山もまだまだくっきり
雪紋
2012年11月16日 14:02撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 14:02
雪紋
合戦の頭
看板もこれだけ埋ってます
2012年11月16日 14:26撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 14:26
合戦の頭
看板もこれだけ埋ってます
名残惜しく振り返る
2012年11月16日 14:26撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 14:26
名残惜しく振り返る
合戦の頭からの下り
正面の富士山
2012年11月16日 14:31撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 14:31
合戦の頭からの下り
正面の富士山
合戦の頭からの下り
トレースはこれくらいの深さ
2012年11月16日 14:31撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 14:31
合戦の頭からの下り
トレースはこれくらいの深さ
50cm以上の積雪
2012年11月16日 14:31撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 14:31
50cm以上の積雪
合戦小屋までっ戻ってきました
2012年11月16日 14:45撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 14:45
合戦小屋までっ戻ってきました
相変わらずの青い空
2012年11月16日 14:45撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 14:45
相変わらずの青い空
ちょっと暗いですがここでも証拠写真
2012年11月16日 14:51撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
1
11/16 14:51
ちょっと暗いですがここでも証拠写真
寒い景色
2012年11月16日 15:27撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 15:27
寒い景色
第二ベンチ
日が当たらないとかなり暗い
2012年11月16日 15:32撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/16 15:32
第二ベンチ
日が当たらないとかなり暗い
ちらりと見える青空と有明山
2012年11月16日 15:42撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 15:42
ちらりと見える青空と有明山
雪が重そうな枝
2012年11月16日 15:42撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 15:42
雪が重そうな枝
水墨画の世界
2012年11月16日 15:54撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 15:54
水墨画の世界
登山口に到着
重そうな松の雪はなくなっていました
2012年11月16日 16:12撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 16:12
登山口に到着
重そうな松の雪はなくなっていました
tsubakuroワイン
2012年11月16日 18:12撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/16 18:12
tsubakuroワイン
夕食のソースかつ丼
2012年11月16日 18:15撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
3
11/16 18:15
夕食のソースかつ丼
有明荘の朝食
2012年11月17日 07:14撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/17 7:14
有明荘の朝食
翌朝有明荘前の景色
2012年11月17日 07:33撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/17 7:33
翌朝有明荘前の景色
有明荘の前もこれくらいの積雪も
2012年11月17日 07:35撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/17 7:35
有明荘の前もこれくらいの積雪も
山の上は雪でしょうか
2012年11月17日 07:36撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/17 7:36
山の上は雪でしょうか
中房温泉からの帰り道
きれいな紅葉
2012年11月17日 08:51撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
11/17 8:51
中房温泉からの帰り道
きれいな紅葉
こちらもきれいな紅葉
2012年11月17日 08:58撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
1
11/17 8:58
こちらもきれいな紅葉
番外編
アートヒルズ
2012年11月17日 09:25撮影 by  DMC-FT3, Panasonic
11/17 9:25
番外編
アートヒルズ

感想

今シーズン最後の北アルプスと前々から決めていたこの11月の燕山荘泊まりの燕岳山行。
昨年は同じ時期に訪れたものの雪はほとんどなく普通に登ることができました。
しかし、今年は全然違いました。(これが普通らしいのですが…)
予定していた数日前から着実に積雪が増えているという情報をホームページより入手。
おまけに前日には、高山などの街でも積雪があるくらい。
燕山荘のホームページで確認すればするほど、無理かなと思うところもありましたが、とりあえず出発することに。

前日の夜までは雪などが降る天気。
下山予定の17日は朝から雪が降りそうな荒れ模様の予想ですが、決行する16日は天気は良さそう。
条件としては、積雪の後の素晴らしい景色が見えるのではという思いもあり、行けるところまででもということで出発しました。

今回、寝不足ということもあり自宅で2時半くらいまで仮眠しそれから出発。
8時過ぎに中房の登山口に到着し、8時半過ぎにスタートという形になりました。

出発前に登山道の情報を再度燕山荘に確認してみると、やはり稜線には1mほどの積雪もあり、人もほとんど入っていないのでトレースがしっかりしていないかも、そして、踏み固められていないので"わかん"なしでは厳しいかもという話。
おまけにこの時期にこの時間のスタートだとたどり着くのは難しいかもと言われる状況。
明らかに青空に映える雪景色が見れるのは必至だったので、とりあえず時間を見ながら行けるところまで行って、無理なら引き返しますということで出発しました。

話通り、登山口からいきなりの積雪。
ゴールデンウィークに訪れた時でさえここまでは雪はなかったなと思いながら、先が思いやられるというか、大丈夫かなというかなりの不安の中、出遅れているという言葉を気にしつつ、黙々と進みました。

しかし、この日は本当にきれいな景色が広がっていました。
バックの空は澄んで青く白い木々が本当に美しく映えていました。

第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチと進むにつれ確実に積雪は多くなっていきます。

出遅れたと思いちょっと必死で歩いていましたが、第一ベンチまでに一人、第二ベンチを過ぎて4人、第三ベンチを過ぎて2人を抜いていく形になり、ある意味出遅れたことに対する気持ちは少しずつ解消され、素晴らしい稜線の景色を目指しました。
ただ、やはり一方でどんどん増えてくる積雪に、そこまたどり着けるのかという不安はますます増えてきました。
そして、富士見ベンチに到着。
ここで、何度となく登ったこのルートで一番の景色が広がっていました。
白く雪をまとった富士山もくっきりと見え、テンションはますます上がります。
足元はますます悪くなり、必要以上に歩くのも疲れますが、ここまできたらとりあえず合戦小屋までは間違いなくいけるという思いも出てきて、ひとまず合戦小屋で休憩し、先を目指す目安になる12時というタイムリミットを決めていたのでそれを目指して進みました。

夏よりは少し時間はかかりましたが、合戦小屋までは約3時間で到着。
結構順調に進めました。
そして、ここで50cmほどの積雪だったらしいですが、一月前とは全く違う白い世界が広がっていて、青空もきれいで本当に満足できる景色でした。
ベンチで休憩させてもらい、エネルギーも補給し、トイレをかり、ここまで普通のパンツで登ってきたのですがさすがにこの先は埋もれるところもあるだろうということで、冬用のパンツをはき再出発。
ここで帰られるという方も何人も見え、見送られながらまずは合戦の頭を目指します。
あそこに立てば槍ヶ岳も見えるはずだし、燕山荘、燕岳、表銀座の稜線などいつもながらの素晴らしい景色が見えるはず。
しかも真っ青な空に映える白い稜線がどんなにきれいに見えるのだろうという期待に胸を膨らませ、確実に進みます。
ここはまだ夏ルートになるのか直登ではなくジグザグに登っていきます。
夏とは違いこの辺りからかなり時間がかかる感じになってきました。
朝からの情報によると合戦小屋から燕山荘まで、2〜3時間はかかるとみてくださいという話もあったので、12時過ぎに出発し、3時間かかっても15時過ぎという気持ちではいましたが、やはり時間は気になります。
そして、ひとまずの目的地。
合戦の頭に到着しました。
想像どおり、いや想像以上の感動的な景色が広がっていました。
本当に晴天の中の雪山の世界です。
360度どこを見てもテンションが上がる景色です。
ここまではトレースもしっかりしており、踏んで沈むところもなく時間はかかったものの割と順調に登ってこれたので、この先も何とかという思いも膨らんでいました。
ここまでで戻るという方々も何人か見え、ここで記念撮影をし、時間も気になるところなので先を急ぐことにしました。

しかし、数歩歩いた時点で、何度となく足を沈ませるという状況。
膝まで落ちるのは数多く、それから抜け出すためにもう片方の足に力を入れるとそちらも沈むというある意味アリジゴク状態。
バックしてみて這い出したり、膝で歩いて抜け出したりとかなりハードな道のりになりました。
ひどいところでは簡単に腰まで沈むところもあり、それ以上のところさえも。
この日は天気が良いので、こんなことをしていてもそこまで感じませんが、これが天気が悪ければと考えるとぞっとする話です。
やはり"わかん"無しでこの道を進むには難しすぎました。
小屋の方が歩いてトレースはつけてくれてありましたが、やはりそれも"わかん”をつけて歩いているもので、後から分かったことですが、それ以外の登山者は一人スノーシューを使って歩いただけのようでツボ足の状態では一歩踏み出すたびにはまる状況で、時間だけが過ぎていく感じでした。
おまけに前を見ても後ろを見てもこの尾根を歩いている人は見えずそれも不安にさせる要因でした。
本当に一歩一歩という感じで尾根を進みました。

そして一人雪にまみれ、もがいて歩きながら冷静に考えていました。
この素晴らしい景色は今日が一番。
明日はおそらく雲の世界で、朝から雪も降るだろう。
今日は頑張れば15時までに燕山荘には到着するだろうが、無理してたどり着いても明日、今の前後に誰もいない状況で宿泊者もいるかどうかも分からないし、そんな悪天の中、"わかん"もなしに一人歩いて下山できる自信は全くない。
今日のこの素晴らしい景色、燕山荘の稜線まではもう少し足りないが、ほぼ同じような素晴らしい景色が今目の前に広がっていて、よい景色だけを目に焼き付けて帰るというのも良い選択なのでは。

と、ここで引き返すこと対して正当な理由をいくつも考え、最終的な決断として引き返すタイムリミット14時を目安に、引き返すことに決定しました。
燕山荘はもう手の届きそうなところで、あと数百メートルの地点。

ただ、そうと決まればとりあえず荷物をおろし、この素晴らしい景色を満喫し、カメラを取出し何枚も写真におさめ、ここまで来たという証拠を何枚も残しました。

そして、来た道を戻り始めました。
そこで、燕山荘の方から歩いてくる人が一人、下の方から登ってくる人が4人見えましたが、ここで意思を曲げてはということでまた足をズボズボとはめながら、登りよりは明らかに楽に下っていきます。
そして上から来た人に追いつかれ…。
さすが早いと思ったら知っている小屋の方でした。
合戦小屋との荷下げ、荷揚げを兼ねた今日二回目のトレースつけとのこと。
少し話をさせてもらいながら、やはり"わかん"無しでは明日は特に厳しいとの話。
やはり決断は正解と言い聞かせながら、名残惜しい景色を満喫しながら合戦小屋まで下山しました。
ここで、先ほど合戦の頭で見送ってくれた方にも再開し、やはり無理だったと報告。
ここでも先ほどの小屋の方ともう少し話をし、11月に訪れると言っていたけどたどり着かなかったということをほかの方にもお伝えくださいという伝言を残し、合戦小屋を後にしました。

ここからはひたすら17時までには登山口まで下山して有明荘にたどり着きたいという思いで、ひたすら下っていきます。
ある意味この尾根の下りの雪道は夏道の下りよりも楽です。
足の踏みどころを深く考えなくてよい部分もあるし、多少こけてもそう大事になるところもなく、足へのダメージも少ないのでぐんぐんと下っていけます。
この時間になってくると日の当たらないところは一気に暗く感じるので、余計気持ちは焦りますが、淡々と着実に下るのみです。
朝登り始めた時よりは雪も解けている部分もありましたが、やはり登山口までほぼ雪がありました。
そして、16時過ぎ無事に登山口に到着し、車を回収し有明荘へ。
燕山荘に泊まれなかった代わりにここに泊めてもらうことにしました。

ここで、汗を流し、ゆっくり温泉につかって温まり疲れを癒しました。
そして、tsubakuroワインで一人お疲れさまをし、素晴らしかった景色の余韻に浸りながら温泉での夜を過ごしました。

今回、今シーズン最後の北アルプスで厳しい自然環境の中、思ったようにはいきませんでしたが、予想以上の素晴らしい景色を見ることができ大満足な山行でした。
そして、"わかん"を入手しなければと、ひしひしと感じた山行となりました、

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コメント

ほんまに天気、景色がいいねぇ
まいど、お久しぶり。
いい天気で、そしていい景色で良かったね

早く僕も雪を踏みしめたいわ。スキーで。

目的地を目の前にして、なかなか引き返すのは
できないよ。
賢明な判断やね
それでは。
2012/11/27 13:26
RE:ほんまに天気、景色がいいねぇ
●yahoo8 さん

久しぶりですscissors
ほんと天気はいうことない最高の天気でしたhappy02

かなり後ろ髪もひかれ、名残惜しかったけどどう考えても次の日は危険な感じだったので、良い思い出で帰ろうということで言い聞かせて降りてきましたsmile

ほんと、そろそろスキーの季節ですねsmile
ウズウズしてるんでしょうねcoldsweats01
2012/11/30 21:49
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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
燕岳(中房温泉から往復)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

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