南アルプス・茶臼岳(紅葉から雪山へ)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 2,041m
- 下り
- 2,041m
コースタイム
7:00沼平ゲート - 7:30畑薙大吊橋 - 8:00ヤレヤレ峠 - 9:00ウソッコ沢小屋9:15
- 10:50横窪沢小屋11:15 - 12:25倒木ベンチ - 13:40樺段 - 15:00茶臼小屋
11/25(日)
7:00茶臼小屋 - 7:15稜線分岐 - 7:45▲茶臼岳7:55 - 8:10稜線分岐 - 8:20茶臼小屋
9:00茶臼小屋 - 9:30樺段 - 9:45倒木ベンチ - 10:30横窪沢小屋10:45
- 11:40ウソッコ沢小屋12:00 - 12:55ヤレヤレ峠 - 13:15畑薙大吊橋 - 14:00沼平ゲート
天候 | 11/24(土)曇り時々晴れ、森林限界上粉雪が舞う 11/25(日)快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
15分程車を走らせ、畑薙第一ダム・沼平ゲート前に駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
標高1900m付近から雪が出てきました。 アイゼン使わずに茶臼小屋まで登れましたが、樺段辺りで付けとけばよかったなと思いました。 茶臼小屋〜稜線・山頂は完全な雪山。真冬のフル装備で行きました。 途中まで行った方の情報ですが、上河内岳方面はトレースも無く稜線上の風が強い為 山頂下の取り付きまででも結構時間が掛かった様です。 体感気温は、 樹林帯は穏やか(歩いていれば温かい程) 茶臼小屋付近は寒い(日が当たれば上着1枚減らしても居られる) 稜線〜山頂は極寒(とにかく風が強かった。足の指先が麻痺) |
写真
感想
思いがけず連休に嫁が娘を連れて帰省することになり、まる2日間の自由時間を得た。
色々と悩んだ挙句、紅葉も見れて雪山も楽しめそうな所。
この夏に企画倒れになっていた山域でもある南アルプス南部へ向かった。
9月末に富士山に登って以来、ハイキング程度の山歩きしかしておらず
実質2ヶ月ぶりにガッツリ荷物を背負って歩くこととなったが、やはり足取りは重い。
天気良くないので、茶臼小屋から山頂迄は翌朝登る事に決めた。
そうと決まれば横窪沢小屋で大休憩。仮眠までとり元気に再出発!
ひたすら樹林帯の急登だが、なぜか歩いていて飽きない。
吊橋あり、急な階段あり、中の段・倒木ベンチ・樺段等程よく中継点があるのも
その要因かもしれない。
地図は夏から穴が開くほど見ている。
谷筋・尾根筋・沢を記入し。頭の中で描いてみたりもした。
「向かって左側の谷から沢の音が聞こえてきたな。今この辺りだろうか。」だとか
「尾根のピークが見えた。ここを越えて一旦下れば小屋だから休憩しよう。」など
初めての場所でこういった予想を立てながら歩けるのもまた楽しい。
そうこうしていると急な登りが途切れ水平に近い道に。
樹林帯を抜けパッと景色が広がると茶臼小屋が目に入ってきた。
茶臼小屋までは雪質も良く、アイゼン無しでギュッ、ギュッと音を鳴らして歩けた。
茶臼小屋は2階を冬季非難小屋として開放しており、そこを使わせてもらう。
先客が4名。朝駐車場で会った光岳に向かう予定のAさんと、雷鳥の生態調査?で
小屋泊3日目の3名。小屋内はまだ余裕があり広く使わせてもらった。
Aさんは光岳を諦め、翌朝茶臼か上河内に向かう事にしたとの事だった。
流石にここまで来ると寒い。寝床を確保湯を沸かしコーヒーを煎れ体を温めた。
水場は涸れていたが、少し下の沢で水を補給した。(一応一度沸かしておいた)
夕日に染まる向かいの山は青薙山だろうか?
寒くてもそんな景色を眺めながら山で飲むビールはやはり旨かった。
-6度対応の3シーズンシュラフが少し不安だったが、ペットボトル湯タンポのお陰か
心地よく眠る事ができた。
2時、目が覚める。・・・寒い!足元のペットボトル・・・凍ってる!!
3時、目が覚める。・・・トイレ行きたい。外に出て雪の中階段を下る。息も凍る世界。
4時、目が覚める。・・・トイレ行って冷えた足が戻らない。・・・まぁ、寝とこう。
5時半、何度か目を覚ましてしまった割りには寝覚めは良かった。
パンとコーヒーを用意しカメラを構え日の出を待った。富士山のシルエット。
最高の天気だと確信した。
不要な荷物は小屋にデポして7時出発で山頂を目指した。
稜線に出ると風が強い。が、吹き飛ばされる程ではない。
焦らずフードを被り、山頂目指して歩きだした。
雪はクラストしていて表面が硬い。下が這い松なんかだと結構踏み抜くので慎重に。
トレースが残っている場所もあったが、雪山ならではのショートカットも多少した。
山頂へは意外とアッサリ付いてしまう。
兎岳・前聖岳〜奥聖岳・チョコっと赤石・上河内岳北側に広がる展望は最高だった。
南側にはここより高い山は無い。仁田岳〜光岳への稜線が続いている。
この辺は行きたい山ばかりだ。来夏シーズンには是非縦走したい。
さすがに長居出来る気温ではないので、名残惜しいがそそくさと小屋まで下った。
寒かった小屋周辺も稜線から降りてくると温かく感じるから面白い。
デポした荷物をパッキングし直し、小屋内の箱にお礼の寄付を入れ下山開始。
ウソッコ沢小屋前でコーヒー煎れて昼飯食ってゆっくりしていたら、茶臼小屋で一緒だったAさんが下ってきた。
上河内岳へはトレースも無く時間が掛かり山頂を諦め下ってきたそうだ。
それでも稜線からの景色は堪能できた様で、色々と話をしながら共に下山する事に。
ヤレヤレ峠への登り返しが結構しんどい。本当にヤレヤレだった。
あとは一気に下り大吊橋を渡り、畑薙湖沿いの紅葉を楽しみながら林道を進む。
長く険しいと感じた道のりも下ってみれば5時間弱。
道中何かと縁のあったAさんにお礼と別れを告げ念願の南アルプス南部山行を締めくくった。
携帯の電波が入る白樺荘に直行し、嫁に下山報告。
なんと本日入浴無料との事で在り難くタダで温泉に入らせてもらい、井川ダムやら
周辺の紅葉やら、観光しながら帰路についた。
そーいえば下山時に二十数名の団体とすれ違った。樺段辺りから雪があることを伝えたが、トレラン並みの軽装備だったので、無事下山されたのか心配だ。
※下山時に暑くて脱いだニット帽が帰ってみたら行方不明でした。
見かけた方、ご連絡下さい・・・居ないですよね(笑)
alex_ss さん初めまして。
21日に日帰りで上河内まで行くつもりでしたが吹雪で断念し茶臼岳往復しました。
踏み跡なかったので連休で登る方にトレース付けておいてあげようと思いましたが前が見えずそれどころじゃなかったですw
地元の山で(って言っても遠いですが)大好きな山域ですので時間さえ取れれば歩きに向かいますが、深い森が素晴らしいですよね。連休であれば人が入っているでしょうけど、基本的に人も少なく静かな山が楽しめるのも魅力♪
四季を通して素晴らしい山だと思います。
夏に縦走ですか?緑の稜線は素晴らしいですよぉ〜
前日、白樺荘の駐車場でmamepyonさんのレコ読ませて頂きましたよ
雪の具合など確認できて大変助かりました。有難う御座います。
23日に下では雨が降っていたのでもっと雪が増えているかと思ったのですが、
21日の写真と見比べてもそんなに降らなかったみたいです。
お盆にこの山域の縦走を考えていたんですが、天気に恵まれず諦めたままでいました。
私も地元の人間ですので是非また何度でも訪れたいと感じています。
見かけましたら声掛けてください
素晴らしい記録、、楽しませていただきました
来年、光まで行きたいのですが、この道を登るのが
少し心の重荷となっておりました。。
でもalex_ssさんの記録を読んでいましたら
今にでも行きたくなってしまいましたよ!!
夜の小屋での様子、、辛そうです
アクセスの悪さから、なかなか行けない南アルプスだけど、やっぱり魅力的ですね。
分厚い寝袋買って行ってこようかな〜。
快適に冬山の夜を過ごしたい。
>ittaさん
18時半頃寝てしまったので2時まで7.5hは寝れました。
たぶん寝すぎて目が冴えてしまったんですね(汗)
光も行ってみたいですね。更に南、深南部にも魅力を感じています。
ただ、アクセスが…w
>hanamarukiさん
燕行くって方がhanamarukiさん含め3名いたので私も…
なんて思ってたんですがね(笑)ずっと行きたかった山域ですので
決断しました。最大の核心部は帰りの運転かも
本日茶臼岳日帰りしてきました。
お地蔵さんのちょっと上くらいに茶色のニット落ちていましたよ。
もしalex ssさんのでしたらお送りします。
いらないのであれば処分します。山にあってもゴミになってしまうのでもって帰ってきました。
ご入り用でしたらご連絡ください。
toshiki_enokida@yahoo.co.jp
持ち帰って頂けるとは…有難うございます
早速メールを送らせて頂きました。
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