黒菱から唐松岳往復
- GPS
- 05:33
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,316m
- 下り
- 1,300m
コースタイム
- 山行
- 4:43
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 5:33
天候 | 晴れ、山頂付近は曇り 微風・弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・出発時の駐車場は満車状態で、駐車できずにグルグル回っているクルマも見られた。 ・駐車場に至る林道は幅が狭く、すれ違いが難しいところもある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース明瞭で危険箇所なし。登山者多く、特に八方池までは特に多い。高山植物多く、各所で咲いていた。 |
写真
感想
5年ぶりに唐松岳を訪問した。お盆の休暇シーズンのため、駐車場にクルマ多く、登山道はハイカーと観光客で溢れていたが、山頂を除いて天気良く、高山植物も多く咲いていた。
黒菱の駐車場には4:20に到着。クネクネの狭い林道は相変わらずだった。ここは過去に何度か利用しているので地の利はあるが、過去と比べてクルマの台数が多くて驚く。やはりお盆の休暇シーズンなのだろう。何とか空きを見つけて駐車。準備をし、4:36に出発。まだ暗かったが、ライトは点けずに歩き始める。周囲に登山者は多い。さすがにお盆の北アルプス。最初のゲレンデの急登は相変わらずで、歩き出しとしてはかなりきつい。今日は軽荷なので楽なはずだが、気温が高くて湿気もあるので、いきなり汗をかく。急坂にあえぎつつ登ると、日の出の時間になった。今日は日の出後から歩き始めるつもりだったので、望外の景色。時々立ち止まって写真を撮りつつ進む。リフトの乗り場まで上がり、ジグザグに標高を上げると朝日を浴びて赤く染まる白馬三山が見られた。今シーズンの夏山は、どこへ行ってもガスばかりで、日の出どころか、晴れた日の山行の記憶がないくらいだが、今日は違った。やはり山登りは天気の良い日にしたいと改めて思った。右手側に見える白馬三山や左手側に見える鹿島槍ヶ岳と五竜岳を交互に見つつ先に進む。とても贅沢な眺め。高山植物も各所で多く咲いていて、その度止まって写真を撮るので、全然先に進まない。天気は快晴で、尾根沿いのため風が吹いていて多少寒いが、歩いていればちょうど良い程度。リフトが動き出して大量の観光客に埋め尽くされる前に、八方池に立ち寄る。まだ人は少なくて、ベンチに座って休憩することもできた。八方池周辺も高山植物が多かった。
八方池の先から本格的な登山道が始まる。樹林帯に入ったり出たりしつつ距離と標高を稼ぐ。早朝から歩き始めたおかげで、登山者はいるものの多くはなく、自分ペースで歩けるのは幸いだった。下りの登山者とのすれ違いも頻繁ではなかった。標高を上げつつ先に進む方向を見ると、なにやら雲が沸いていて、稜線はガスが付いている感じ。ここまで天候は完璧と言っても良かったが、どうやらこの先はあまり良さそうではない感じ。この予感は当たり、頂上直下まで来るとすっかりガスに覆われてしまった。結局今回もガスに巻かれてしまった。7:18に頂上山荘到着。小屋前のベンチに座って休憩する。天気が良ければここから剱岳が見えたと思うのだが、今日は乳白色のガスしか見えない。直下にあるはずのテント場もろくに見えないくらいに濃いガス。どうも最近ガスに好かれているようだ。
晴れる可能性を信じて唐松岳の山頂を目指す。途中にはコマクサがまだ咲き残っていたが、さすがにもうほぼ終了、といった風情だった。唐松岳の山頂には7:36に到着。恐らく今回が4回目。何も見えないし、ガスが退くようにも見えなかったので、短時間山頂に滞在した後に下山を始める。山頂付近のルートは、以前は巻き道のようなルートを使った記憶があるのだが、今は稜線のルートのみになっていた。巻き道は、遠くから見る限りでは崩壊が進んでいるようだった。下山を始めると、予想をしていたことではあるが、登りの登山者と頻繁にすれ違うことになった。登りは歩いている時間より写真撮影の時間が長いくらいだったが、下りは歩く時間よりも登りの人を待つ時間が長いくらいだった。これだけ景色がよくて、しかも天気も良くて、リフトなどで簡単に上がってこられるなら、人で溢れないほうが不思議かもしれない。止まる度に息を整えつつ進む。天気は山頂付近だけが例外的にガスで、標高を下げてきたら再び晴れてきた。稜線なので風はあるものの、動くと暑くて、特に風のない山陰などは、額に汗して歩いた。登りの登山者の列は途切れず、特に八方池まで降りてくると今度は観光客も合流するため、周囲はカオスのように。密な状態と言ってもいいかもしれない。なるべく人を避けて歩く。しかしリフトの乗り場まで降りてくれば、登りのハイカーや観光客はいなくなった。リフトが動いている時間にリフトを使わない人は少数派なのだろう。ここまでくればあとは急傾斜の舗装路を下るだけ。ここは雪があってスキーなら快適斜面だろうが、8月の暑い日に歩いて下るのは楽ではなかった。
10:06に駐車場へ戻る。早朝に見たときよりも更にクルマは増えていて、駐車できずにグルグル周回しているクルマも見られた。後続のために早めに出たいが、こちらも後片付けがあるのですぐには出られない。何より標高が1500メートル程度あって涼しいはずの黒菱も、暑くて仕方なかった。今日も下界は猛暑の要だと容易に想像ができた。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する