長尾山(1211m)
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コースタイム
天候 | 曇り、雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年03月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
桑園8:10――9:40豊羽鉱山旧無意根山荘跡9:50――12:50千尺高地――13:30大沼山13:35――16:25豊羽鉱山旧無意根山荘跡16:35――18:15桑園 |
写真
感想
この山は、去年登った千尺高地から稜線を南東に進み、無意根山へいく道から別れ東へ行った所にある。最後の部分は夏道がなく、従って長尾山には雪のある時季しか登れないのである。
千尺高地付近は日本海からの季節風を受けてスノーモンスターがみられる筈だが去年は見られなかった。今年はどうか?
去年は3月11日(日)に行き、駐車場所が混んでいたので、天気予報からすると次の8日(土)の方が好かったのだが、敢えて週末を避けた。
7日(金)は予報では「上空を弱い寒気が通過、12:00〜15:00曇り」だったが、昼頃から崩れて雪が降った。次の8日(土)は快晴だった。
準備をしてスキー場へ。ゲレンデの中央にも微かな踏み跡があったが、向かいの隅っこまで踏み跡が付いていたので辿って行ってみた。
雪を積み上げてカンテが作ってありボーダーが練習をした跡だった。
ゲレンデの急斜面を登って行く。雪はかなり深い。
間もなく踏み跡に合流、ゲレンデの途中から林の中に入って行く。ここからは夏道を辿ることになる。ただし踏み跡は微かで消えている所もある。
去年の記憶を辿り、赤テープを探しながら登って行く。
それにしても夕べは雪は降っていないから昨日は誰も入っていないのだろう。
雪はそれほど深くはないがラッセルはやはり大変だ。
丁度座れるような雪の塊があったので座って水分とエネルギーを補給する。
844m峰を右からまいて緩急の斜面を登って行く。
曇ってきた。時々青空も覗くが雪がちらちらしてきた。
左前方に崖、その上に稜線が見えてきた。
急な斜面をジグザグに登って行く。規模が小さいので雪崩の心配はないが樹木もなく、かなり急である。登りきると行く手上方に千尺高地と思われる緩やかな盛り上がりが見える。
スノーモンスターは今年も見られない。スノーモンスターの雛のようなものは見られるがスノーモンスターとは程遠い。
エゾマツの枝葉に雪が積もっているがいわゆる「えびの尻尾」は出来ていなかった。これではスノーモンスターを期待するのは無理である。
空は完全に曇り雪模様となった。風がないのは助かる。
千尺高地からは雪曇りで何も見えない。
千尺高地から緩やかに降って長尾山を目指す。間もなく広い雪原に出た。
途中の小ピークである。
急な斜面を下って行くと左前方に長尾山が見える。降りきると長尾山の急な壁が立ちはだかっている。ジグザグに登って稜線に出る。山頂は更に左の方だ。
稜線を進んで行くとダケカンバの幹に「大沼山 1112m」なる看板が括りつけられている。一瞬狐につままれた感じである。ここは長尾山に間違いない。
大沼山は豊羽の学校尾根から登る。僕も去年登った。方向的には千尺高地からこことは逆、西側になるのだ。誰かの悪戯か?
念のため「大沼山」のぺーじを開いてみた。山頂に看板はなかった。
国土地理院の地図では標高1111,6mの三角点だが名前は付いていない。
稜線の更に奥に小高いやでっぱりがありそれが長尾山だろう、という気がしたが13:30を過ぎていたし、雪もひっきりなしに降ってきて心細くなってきた。ここで引き返すことにした。
帰りは、来る時の踏み跡を辿った。稜線の小ピークのところでは踏み跡が降った雪で完全に消えていて不安だった。
下のほうでスノモの音がする。毒矢峰の方だろうか?
千尺高地を過ぎ急斜面に来るともう迷う心配はない。
雪も止んだ。雪は山頂付近だけだったのかも知れない。
順調に降ってゲレンデに来た。結局今日は誰にも会わなかった。
右手の林の中に神社が見えた。正面に回ってみると綺麗に除雪されていた。
神社にしてはちゃちであるが石灯篭と狛犬もある。
扉を開けてみた。お札には「豊羽鉱山山神社 鉱内安全 家内繁昌」とあり、祭壇には縞模様の入った石が3つ置かれていた。
鉱山の人たちが祀り、安全を祈ってお参りし、閉山になった今も、後片付けが終わるまでこうして守られているのだろう。
帰る途中、南岳の登山口を確認した。豊羽から4,5kの標識の所だ。橋が架かっており道路の山側に除雪して駐車したと思われるスペースがあった。
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