ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 251701
全員に公開
ハイキング
奥秩父

【冬期山散歩】般若山・釜ノ沢五峰・竜神山・白井指(品函

2012年12月09日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:57
距離
20.1km
登り
1,191m
下り
1,191m

コースタイム

09:22法性寺-09:28観音堂-09:33龍虎岩-9:47お船観音-9:55大日如来-10:06釜ノ沢・柿の久保分岐-10:28亀ヶ岳展望台-10:33雨乞岩洞穴-10:37釜ノ沢登山口-10:51一ノ峰-10:56二ノ峰-11:03三ノ峰-11:09四ノ峰-11:15五ノ峰-11:35モミの巨木-11:38兎岩・文殊峠分岐-11:44竜神山-11:54賽ノ洞窟-12:03兎岩-12:15賽ノ洞窟-12:25竜神山-12:32兎岩・文殊峠分岐-12:35金精神社-12:37文殊峠-12:38長若天体観測所-13:00品函荒川方面登山口-13:20品隼劃-14:01品函荒川方面登山口-14:05文殊峠-14:24諏訪神社・文殊堂-15:46飯田八幡神社
天候 曇りがちな晴れ 稜線強風 一時雪ちらつく。
過去天気図(気象庁) 2012年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路:西武秩父駅〜(西武バス380円)〜松井田〜(小鹿野町営バス130円)〜札所32番
復路:小鹿野町役場〜(西武バス460円)〜西武秩父駅
コース状況/
危険箇所等
岩は滑らない質のものだが、落葉は滑る。
文殊峠から先、白井指(品函砲悗惑棒ルート。道標も少ない。荒川(白久駅)方面への道はかろうじて残っているようだが、県道37号に下る道は木々に埋もれ消えつつある模様。
秩父32番札所、法性寺。消防車が止まっていた。昨夜から山火事とのこと。
2012年12月09日 09:22撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 9:22
秩父32番札所、法性寺。消防車が止まっていた。昨夜から山火事とのこと。
法性寺観音堂
2012年12月09日 09:28撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 9:28
法性寺観音堂
奥の院への入口
2012年12月09日 09:28撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 9:28
奥の院への入口
足を置きやすいように穿っているが、やや小さい階段なので注意が必要。以後同じ。
2012年12月09日 09:32撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 9:32
足を置きやすいように穿っているが、やや小さい階段なので注意が必要。以後同じ。
龍虎岩
2012年12月09日 09:33撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 9:33
龍虎岩
奥の院の手前、というよりほぼ真下?
2012年12月09日 09:41撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
12/9 9:41
奥の院の手前、というよりほぼ真下?
上りきったところから西側。山火事はどこだ?
2012年12月09日 09:43撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 9:43
上りきったところから西側。山火事はどこだ?
岩船観音。濡れたり凍結していなければ岩上を歩くも可。ただし、左側に落ちたら重傷以上。
2012年12月09日 09:45撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 9:45
岩船観音。濡れたり凍結していなければ岩上を歩くも可。ただし、左側に落ちたら重傷以上。
岩船観音から北側
2012年12月09日 09:47撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 9:47
岩船観音から北側
岩船観音から秩父方面
2012年12月09日 09:48撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 9:48
岩船観音から秩父方面
岩船観音から北東・外秩父方面
2012年12月09日 09:48撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 9:48
岩船観音から北東・外秩父方面
奥の院大日如来への最後の上り
2012年12月09日 09:53撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 9:53
奥の院大日如来への最後の上り
奥の院大日如来
2012年12月09日 09:55撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
12/9 9:55
奥の院大日如来
大日如来の眺める風景・北西方面
2012年12月09日 09:56撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 9:56
大日如来の眺める風景・北西方面
同西方
2012年12月09日 10:02撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:02
同西方
足を置きにくいように見えるが、しっかりしているので大丈夫。
2012年12月09日 10:12撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:12
足を置きにくいように見えるが、しっかりしているので大丈夫。
鉄塔から武甲山
2012年12月09日 10:16撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:16
鉄塔から武甲山
岩上に落葉。万一に備えてロープをしっかりと持つ。
2012年12月09日 10:19撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:19
岩上に落葉。万一に備えてロープをしっかりと持つ。
こういう道だと一安心。
2012年12月09日 10:25撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:25
こういう道だと一安心。
武甲山は何度も、大きく見ることができる。
2012年12月09日 10:26撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:26
武甲山は何度も、大きく見ることができる。
般若山の鎖場
2012年12月09日 10:27撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:27
般若山の鎖場
亀ヶ岳(亀ヶ岳展望台より)
2012年12月09日 10:28撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:28
亀ヶ岳(亀ヶ岳展望台より)
わずかに残る紅葉。
2012年12月09日 10:31撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:31
わずかに残る紅葉。
雨乞岩洞穴。祠の奥に穴がある。
2012年12月09日 10:33撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:33
雨乞岩洞穴。祠の奥に穴がある。
釜ノ沢登山口
2012年12月09日 10:37撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
12/9 10:37
釜ノ沢登山口
釜ノ沢というだけあって沢がある。
2012年12月09日 10:39撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:39
釜ノ沢というだけあって沢がある。
所々大きな岩が転がる傍を通る。
2012年12月09日 10:42撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:42
所々大きな岩が転がる傍を通る。
一の峰からの光景。他の峰は「○ノ峰」だが、ここは何故か「一の峰」。
2012年12月09日 10:52撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:52
一の峰からの光景。他の峰は「○ノ峰」だが、ここは何故か「一の峰」。
落葉の堆積した上り道。
2012年12月09日 10:54撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:54
落葉の堆積した上り道。
二ノ峰からの眺め
2012年12月09日 10:56撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:56
二ノ峰からの眺め
快晴予想だと思っていたが雲多し。
2012年12月09日 10:56撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:56
快晴予想だと思っていたが雲多し。
ピーク付近は岩稜
2012年12月09日 10:57撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 10:57
ピーク付近は岩稜
三ノ峰への上り
2012年12月09日 11:01撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 11:01
三ノ峰への上り
三ノ峰からの展望
2012年12月09日 11:03撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
12/9 11:03
三ノ峰からの展望
紅葉もあとは落葉となるのみか。
2012年12月09日 11:03撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 11:03
紅葉もあとは落葉となるのみか。
三ノ峰から四ノ峰へ行く方向にある鎖場。巻き道も別にある。
2012年12月09日 11:07撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
12/9 11:07
三ノ峰から四ノ峰へ行く方向にある鎖場。巻き道も別にある。
五ノ峰を2分程先に行ったところにある開けた所からの展望。
2012年12月09日 11:18撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 11:18
五ノ峰を2分程先に行ったところにある開けた所からの展望。
真ん中は二子山。左側は雲か煙か。
2012年12月09日 11:19撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 11:19
真ん中は二子山。左側は雲か煙か。
モミの巨木
2012年12月09日 11:36撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 11:36
モミの巨木
何というか、久しぶりの暗さにほっとする。
2012年12月09日 11:37撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 11:37
何というか、久しぶりの暗さにほっとする。
下山分岐(文殊峠・兎岩経由中ノ沢)
2012年12月09日 11:38撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 11:38
下山分岐(文殊峠・兎岩経由中ノ沢)
竜神山
2012年12月09日 11:44撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 11:44
竜神山
竜神山からは、
2012年12月09日 11:45撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 11:45
竜神山からは、
南方の展望が開ける。
2012年12月09日 11:45撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 11:45
南方の展望が開ける。
賽ノ洞窟
2012年12月09日 11:54撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 11:54
賽ノ洞窟
この岩場にもロープ。
2012年12月09日 11:57撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 11:57
この岩場にもロープ。
鉄塔付近から。
2012年12月09日 11:59撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 11:59
鉄塔付近から。
兎岩上から武甲山方面
2012年12月09日 12:04撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 12:04
兎岩上から武甲山方面
兎岩から北方
2012年12月09日 12:05撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 12:05
兎岩から北方
下から見上げた兎岩
2012年12月09日 12:05撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 12:05
下から見上げた兎岩
手すりがあるとはいえ、なかなかスリリング。
2012年12月09日 12:07撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 12:07
手すりがあるとはいえ、なかなかスリリング。
兎岩から外秩父方面
2012年12月09日 12:07撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 12:07
兎岩から外秩父方面
靴が埋もれるほどの落葉。かき集めたわけではない。
2012年12月09日 12:13撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 12:13
靴が埋もれるほどの落葉。かき集めたわけではない。
紅葉ちらほら。
2012年12月09日 12:18撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 12:18
紅葉ちらほら。
金精神社
2012年12月09日 12:35撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 12:35
金精神社
文殊峠
2012年12月09日 12:37撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 12:37
文殊峠
長若天体観測所
2012年12月09日 12:38撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 12:38
長若天体観測所
観測所から武甲山
2012年12月09日 12:39撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
12/9 12:39
観測所から武甲山
観測所から南西方面
2012年12月09日 12:40撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 12:40
観測所から南西方面
観測所から両神山
2012年12月09日 12:40撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
12/9 12:40
観測所から両神山
観測所から北西方面
2012年12月09日 12:40撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 12:40
観測所から北西方面
観測所から二子山方面(両神と二子しか咄嗟に言えない。)
2012年12月09日 12:40撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
12/9 12:40
観測所から二子山方面(両神と二子しか咄嗟に言えない。)
ガーミンの地図上とは文殊峠を挟んで反対側に道があった。
2012年12月09日 13:00撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 13:00
ガーミンの地図上とは文殊峠を挟んで反対側に道があった。
道はある。尾根も近い。さて行くか。
2012年12月09日 13:00撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 13:00
道はある。尾根も近い。さて行くか。
尾根に出るや強風が吹きつける。
2012年12月09日 13:03撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 13:03
尾根に出るや強風が吹きつける。
木が伐採されているから全く手入れされていないわけではない?
2012年12月09日 13:08撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 13:08
木が伐採されているから全く手入れされていないわけではない?
雲行きがどうもよろしくない。
2012年12月09日 13:08撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 13:08
雲行きがどうもよろしくない。
白井指(品函膨樵阿両紊蝓
2012年12月09日 13:18撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
12/9 13:18
白井指(品函膨樵阿両紊蝓
白井指(品函
2012年12月09日 13:20撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
12/9 13:20
白井指(品函
不自然に開けた、道のようなもの。県道に続いているのだろうか?
2012年12月09日 13:38撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
12/9 13:38
不自然に開けた、道のようなもの。県道に続いているのだろうか?
どうやら植林時に通した道のようだ。しかし、このさき藪茂みが酷くなる。日の短い冬の午後に好き好んで立ち入ることもあるまい。
2012年12月09日 13:40撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 13:40
どうやら植林時に通した道のようだ。しかし、このさき藪茂みが酷くなる。日の短い冬の午後に好き好んで立ち入ることもあるまい。
無事に戻るのが何よりも大事と、もと来た道を戻る。
2012年12月09日 14:01撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 14:01
無事に戻るのが何よりも大事と、もと来た道を戻る。
再度文殊峠と金精神社
2012年12月09日 14:05撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 14:05
再度文殊峠と金精神社
諏訪神社・文殊堂が山と里の境界と思われる。
2012年12月09日 14:24撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 14:24
諏訪神社・文殊堂が山と里の境界と思われる。
何とかメインイベント前に飯田八幡神社に到着。
2012年12月09日 15:46撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 15:46
何とかメインイベント前に飯田八幡神社に到着。
小鹿野鉄砲祭り
2012年12月09日 16:13撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
1
12/9 16:13
小鹿野鉄砲祭り
御神馬
2012年12月09日 16:16撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 16:16
御神馬
大盛況の参道
2012年12月09日 16:28撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 16:28
大盛況の参道
山車その一
2012年12月09日 16:30撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 16:30
山車その一
山車その二
2012年12月09日 16:34撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 16:34
山車その二
神輿行列
2012年12月09日 16:53撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 16:53
神輿行列
帰りは横瀬で入浴
2012年12月09日 19:03撮影 by  FinePix F30 , FUJIFILM
12/9 19:03
帰りは横瀬で入浴
撮影機器:

感想

今年もまた、秩父地方は小鹿野町の鉄砲祭りへ。

週前半の天気予報では東京方面快晴予想だったこともあり、どこかにいこうかと考えれば、12月の第2日曜は埼玉県小鹿野で鉄砲祭りだ。今年も行くかと電車に乗り込む。車窓からは快晴の青空が見えていたが、秩父に降り立つと雲付きの晴れ。まあ山沿いだから。

所持金が少なかったため西武秩父駅から少し離れたコンビニでお金を下ろし、小走りでバス停へ向かう(西武秩父駅着からバス発出予定時刻までは十数分)。バス停が見えたところでもう一走りしようと駆け出したところ、歩道のブロックに躓き、豪快にこける。右手の平が軽く擦れ若干内出血、左手首から甲にかけて数箇所擦過傷少々出血。傷が大したことなくてよかったが、「本日は特に気をつけるべし」ということだと思い気を引き締める。
それにしても、今年は2回も躓いてこけた。寄る年波には何とやらということか。

傷口を舐めている間にバスは松井田バス停に着き、しばらく後に来た乗合ワゴンに乗り換える。なお、西武バスと小鹿野町営バスのバス停は若干離れているので要注意だ。

32番札所バス停まで来ると、消防車が停まっている。運転手が「昨日から山火事」だという。さて、これは場合によってはとんぼ返りしないといけないパターンだ。さて、どうしようかなあと考えながら法性寺の門前でウロウロしていたら近所に住んでいると思われる女性に話しかけられる。この辺りで山火事は珍しいとのこと。だが、火事の現場は近くではなく、かなり奥の方のようだ。無人の消防車からは逐次無線が漏れてきていたが、その情報では既にほぼ鎮火しているようだ。鎮火したからすぐ行こうというわけではないが、とりあえず奥の院まで行って、後は様子を見ながら歩いていくこととする。

奥の院は法性寺観音堂手前の岩の隙間から入っていく。キープアウトにはなっていない。これでわかった。門前の無人で大音量の無線通話を流す消防車は広報車として置いてあるのだと。この分だと釜ノ沢や中ノ沢等主だった登山口に消防車が置いてありそうだ。山中で消防隊員に出会ったら怒られるのではないかと当初は内心びくびくしていたが、結局、その後消防隊員も焼け跡も見ることはなかった。

奥の院への道を歩くと間もなく龍虎岩等の岩肌にぶち当たる。岩を削って段状にしてあるが、削りが浅いので足が全部乗らない。その上に乾いた落ち葉が乗っているので滑らないよう爪先に最大限の注意を払う。
龍虎岩からは案外早く岩の稜線に出て、西側に伊豆沢を挟んで向こう側の山、その奥の道の駅両神温泉周辺からさらに奥の山々、東側には武甲山、奥武蔵の二子山等から外秩父の山々まで見渡せる。
稜線北端の岩船観音へは岩の上を歩いてストレートに行くか、向かって右(東)側の巻き道を行くかだが、岩は滑りにくい質のものなので、乾いていれば難無く歩いていける。しかし、西側は数十mは切れ落ちており、しかも体を受け止めてくれそうな木も近くに立っていないので落ちた場合は大事になるのは確実。落葉や新雪が3mくらい積もっていれば九死に一生を得られるだろうが、この辺りではそれも望み薄。

来た道を戻って反対側に進むと大日如来の座する奥の院だ。こちらの方が岩船観音よりも高い箇所にあるので若干展望は良い。ぱっと見渡す限りではどこが山火事なのかわからない。無線で鎮火確認をしていたから、もう燻りもほとんどないのかもしれない。しかし、上空ではヘリ音がバリバリ響き、西の空から水桶を吊るしたヘリコプターが東へと飛んでいった。この後、また戻ってきたようなので荒川辺りで水を汲んでいるのだろうか。少なくとも般若山一帯は大丈夫なようだ。

途中、鉄塔や亀ヶ岳展望台付近で展望を楽しみつつ釜ノ沢へ降りていくと、釜ノ沢五峰の方から複数の人の声が聞こえる。消防隊などではなく、明らかにハイカーだ。これで、釜ノ沢五峰の辺りも大丈夫だろうと考え下山後すぐに上り返す。

釜ノ沢五峰は狭い範囲に五つのピークがちょうど良い間隔で並び、その岩岩したピークからは四ノ峰を除き展望が開けており、最後の五峰を抜けた先では両神山をはじめとした奥秩父の山々が何物にも遮られることなく見渡せる。雲はどんどん増えていたが、特に両神山の辺りはどんよりとした黒い雲が垂れ込めている。両神山には何回か行ったが、いつも曇り。一度でよいので晴れの両神山を歩いてみたいものだ。

その後は兎岩を目指す。竜神山など南側の展望が開けている箇所があるが、基本樹林帯。当初の想定ではパッと行ってパッと戻ってくる程度に考えていたのだが、どんどん下っていく。こりゃ戻るのも大変だなと思っていたら、落葉も凄く積もって滑る。特に賽ノ洞窟からの下りは岩の上に乾いた落ち葉が乗っている状態なので非常に注意を要する。やっとついた兎岩は標高自体はそんなに高くないのだろうが、岩が空間に飛び出しているので東方から北方を中心として周囲が良く見える。こちらも岩は滑りにくく、手すりが両側に着いているので両側が切れ落ちているといっても恐れることはない。

文殊峠下降点から文殊峠は近い。近くに長若天体観測所があり、その敷地内から奥秩父の大パノラマを得られる。両神山は相変わらずどんより。
風も出てきたので先に進むこととする。

この後の予定としては、白井指(品函坊侏海蚤膸慂面に下り、四阿屋山を歩いた後に両神温泉に入浴し、さっぱりして飯田八幡へ至る…というつもりだったので、次なる山へ取り付く道を探す。
地図上では文殊峠から伊豆沢側に下っていく道の途中に入っていく道があるはずなのだが、地図を見なくても「ここに道が通っているとは考え難い」とすぐわかる急傾斜が続く。かろうじて道を通せそうな所にも道などはなく、コンクリートの壁になっていたりする。稜線によじ登ろうと思えば上れるのだろうが、上ったところでまともな道に出る保証は無い。風に乗って白いものが舞う。いざとなれば道路を降りていくという道も残されてはいるが…。
こういう時は反対側を確認しようと峠の反対側を確認すると、あった。「品塙喟酳面」とある。早速、間伐されたと思われる倒木の合間を縫ってジグザグに上り尾根に出る。と、尾根に出たとたんに強烈な寒風のお見舞いだ。道は尾根伝いなので、強風を浴びながらの歩き。もう諦めてはいたが、さらに標高の高い四阿屋山ではもっと酷くなったことだろう。
道は木が切られたりしているので手入れはされているのかもしれないが、通る人の少なさがすぐわかる。後になって他のサイトを見たら、ルートファインディングの練習等に歩かれているようだ。このまま歩く人が少ない状態が続けば荒れる一方だろう。標識類は少なくカラーテープも無い。藪と格闘するのに気を取られていたら違う尾根に下ってしまうという事象も十分有り得る。

それで到達した品箸脇辰謀庫召覆掘山頂ピークと南のピークの鞍部から県道37号線の方へ下る道を探そう。と思ってテクテク歩いていったのだが、下る道が見当たらない。と言うより下降点がよくわからない。地図上の道と実際の道がずれていることはよくあるので南のピークの先まで歩を進めてみるが、やはり駄目。そこで、山頂ピーク直前の不自然に開けた、下方へ下っていく道のようなものがあったことに思い至る。立ち返って見てみると稜線の道とは段違いに幅広の空間だ。試しに降りていってみると空間沿いに植林されているので、かつては軽トラックなど通していたのかもしれない。しかし、今では草や藪がぼうぼうに生えており、その高さも最初は膝くらいまでだったのがすぐに腰から肩の高さになる。医王山と同じパターンだ。藪漕ぎというのは燕岳に行ったときのように「今日は藪こぎやるぞ」と覚悟を持って臨んでやるのでなければ、あまり進んでやるものでもない。大人しく文殊峠へ戻ることとする。

※ただし、あとでGPSログを見てみると、私がピーク間を真っ直ぐ進んだのに対し、地図上の道は稜線のやや西側に外れたところに通っているので、私が見つけられなかっただけで道はまだ通じているのかもしれない。いずれにせよ道がはっきりとしていない山であるため、上から道を探しても容易には見つけられない。本当に降りていこうと思うのであれば、とりあえず数十m程度降りていって様子をうかがうのがよかろう。

あとは、道路を歩いて伊豆沢へ下る。この道路もあちこち落石が転がっている。車が通ることがあるのだろうか。結局、四阿屋山と両神温泉を端折って飯田八幡へ。
到着は遅くなったが鉄砲祭りを今年も楽しむことができた。真にありがたいことである。本当は花火を見てから帰りたいところなのだが、コートを着ていない身には寒さが凍みてくる。しかも花火が終わる頃にはバスが無くなっているので小鹿野町役場まで歩く必要がある。ということで今回は温泉に入ることを優先して早めに帰る。

次回の鉄砲祭りはコートを調達して(なかなか気に入るものがない)、四阿屋山も織り込んだ散歩をしたいものである。

〜おしまい〜

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2426人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら