ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2521518
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

苗場山

1998年06月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
13.3km
登り
1,224m
下り
1,218m

コースタイム

日帰り
山行
5:10
休憩
2:05
合計
7:15
7:40
0:00
40
8:20
8:30
40
9:10
9:30
35
10:05
10:15
30
10:45
12:00
35
苗場山
12:35
0:00
85
神楽ヶ峰
14:00
14:10
20
●信越国境の明峰「苗場山」
 東京から関越道を使えば簡単に行ける山とのイメージが強かった為か、ついつい後回しになっていた苗場山に漸く登る機会を得た。梅雨末期の強い雨の日が続く中、翌日の日照予想図を見ると、新潟地方だけが雨雲がかからない予想になっている。ワタスゲの季節でもあるこの時期、山上湿原の風景を楽しみに、苗場山に出かけるこ事にした。
 三俣温泉から林道を入るとまもなく、ゲートがあって監視員が居た。簡単な書類をに記入すれば、登山者はフリーパスであったが、どうやら「山菜狩り」に入山する人をチェックしている用であった。林道がリフトの下を潜る様になって間もなく、「苗場山登山口」の標識がある駐車場に出た。ここに車を停めて登り始めたが、登山道はすぐ林道と合流して、和田小屋まで林道を歩く事になる。和田小屋付近にも駐車スペースがあり、知っている人は此処まで車で上がっていた。
 和田小屋からはいよいよ本格的な登りとなる。梅雨の合間である為道がぬかるんでいて滑りやすい。登山道自体が沢のようになっていて、道を泥水が流れ下っている。白装束に身を包んだ、信仰登山をしている一団を追い抜き、登山口から約1時間で「下の芝」に到着した。

●神楽ヶ峰を越えて
 神楽ヶ峰を越えていく祓川ルートには、「下之芝」「中之芝」「上之芝」と、程よい感覚で休息が取れる場所がある。湿気の多い登山道にあって、小湿原に「すのこ」が敷かれたこれらの「芝」は、絶好の休息ポイントであった。中之芝を越えた辺りからは木の高さも次第に低くなり、展望が開けてくる。熊笹の大斜面を登り切り、神楽ヶ峰の頂きを越えると、漸く目の前に苗場山が現れた。神楽ヶ峰を越えてすぐの場所にある「雷清水」で荷物を降ろし、苗場山を眺めながら飲んだ水の味は格別であった。
 神楽ヶ峰から一旦くだり、ニッコウキスゲの咲いている鞍部を越えると、いよいよ最後の登りである。祓川ルートの中で、この最後ののぼりが一番きつい場所で、特に山頂直下の登りは、真上に登って行くような錯覚すら覚える登りであった。
 最後の一段を登り顔を上げると突然、目の前に広大な湿原が広がっていた。その余りの唐突さと、一変する景色に感嘆の声をあげずにはいられない。殆どの登山者が、坂を登りきった瞬間、立ち止まり景色に見とれていた。

●広大な山上湿原
 苗場山の三角点のある山頂は、遊仙閣のすぐ裏手に小さく佇んでいた。皆、山頂の標識で記念撮影はするが、写真をとり終えると地塘の点在する湿原のそばで休んでいる。ワタスゲの白い花が風にゆれ、コバルトブルーの地塘に映え美しい。峻烈な急登の先にあるピークもいいが、湿原を渡る穏やかな風の中で、のんびりと「お昼寝」をしたくなる様な山頂も楽しいものだ。苗場山頂で心地よい一時を楽しんだ後、登路を引き返し下山することにした。
天候 晴れ
アクセス
利用交通機関:
自家用車
苗場山の登山口
中の芝を越えた辺り
中の芝を越えた辺り
神楽ヶ峰より望む苗場山
神楽ヶ峰より望む苗場山
急登を登り切ると突然湿原が現れる
急登を登り切ると突然湿原が現れる
池越しに見える上越国境の山
池越しに見える上越国境の山
平坦な山頂
お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:50人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 谷川・武尊 [日帰り]
苗場山(和田小屋からピストン)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら