夏の終わりの青年小屋滞在。八ヶ岳・権現岳〜三ッ頭〜天女山
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,258m
- 下り
- 1,651m
コースタイム
天候 | 1日目:曇ときどき雨 2日目:晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
高尾06:42(JR中央本線) 小淵沢09:02 観音平 タクシー¥3440 復路: 甲斐大泉14:07(JR小海線) 小淵沢14:22/14:50(JR中央本線) 高尾17:14 |
写真
感想
今月の初めに今年は山小屋は無理かなあと考えていた時にYcが連絡を取ってくれたのが、那須の三斗小屋温泉と八ヶ岳の青年小屋だった。
どちらも今年は人数を制限して個室にしてくれるとのことだったので、先週の三斗小屋温泉に続いて金曜日に夏休みが取れた今週は青年小屋に行ってきた。
青年小屋は2年前の6月以来でその時は編笠山〜権現岳そして西岳へと下った↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1502224.html
ので、今回は権現岳から歩いたことのない三ッ頭を経て天女山へ下ってみることにする。
今回の目的は一緒に高山を登るのは初めてになるHrと山に行くことと、今年は泊まれないと思っていた山小屋でゆっくりとすることなのであまり欲張らないコース取りにした。
Ycとは高尾駅で待ち合わせ普通列車で向かい、あずさで来るHrとは小淵沢駅で待ち合わせ。
もっと天気がいいと思っていたのに小淵沢駅前の道路は雨に濡れていた。
あずさの方が先に到着だったためか駅前のタクシーがいなくなっており、20分ほどタクシーを待つことになったが、到着したタクシーは6人まで乗車できる大きな快適なタクシーだった。
これで料金も同じだというのだから、ありがたい。
観音平に到着すると思ったとおり雲の中で、ただ前回は「雲海」のあたりで雲から抜けたのだが、今回は雲から抜けるどころか雨もぱらついてきた。
編笠山には過去2回登っているので天気次第で登らなくてもいいかと思っていたのだが、Hrは編笠山に登ったことがないようなので少し悩む。
Hrは冬山にも登る人なので雨が降っても編笠山に登りましょうというようなタイプかなと思っていたので、もし登ろうと言われたら登ろうと思っていたのだが、結局雨が降ってきたから今日は山小屋に早く入ってゆっくりしましょうと意見が一致した。
こういう感覚が一致する人と山を登るととても気が楽だ。
青年小屋は今年は週末しか開いていないが、この週末は土曜日に恒例の夏の終わりのコンサートがあるため今日金曜日に小屋の主が登ってくるとのことだった。
青年小屋には12時過ぎに着いたのだが小屋はまだ開いていなかった。
小屋の貼り紙には13時位には到着とあったので待っていると、小雨混じりの風が吹きつけてきてかなり寒い。
止まっていると寒いので乙女の水まで往復してみた。
森の中にあるイメージだった乙女の水だが、近づいてみるとぽっかりと空が見えるのでおかしいなと思ったらなんと乙女の水のすぐ横が大崩落しているのである。
なんでも2年前の台風24号の時崩落したとのことで、危機一髪でなんとか残ったが水量はかなり減ってしまっている感じだ。
夕方までに天候が回復したら編笠山まで往復しようかと思っていたのだが結局晴れてきたのは夕食の直前の17時頃だったので編笠山に行くのは諦めた。
ただこの感じだと明日の午前中は天気が持ってくれるかなという予感がした。
夕食後には、明日のバロックコンサートのメンバーによるサービスの演奏会。
イタリアバロックの音楽で、聴いているだけでイタリアの空気を感じることができる。
次にイタリアに行けるのはいったいいつになるのだろうか。
よく朝4時半頃に目覚めると、部屋の窓から富士山が見える。
富士山が好きなYcはもう起きだして外で撮影をしていた。
朝食後6時を過ぎてもきれいに晴れているのでこれは今日は午前中まで天気は持ってくれるかなと思いつつ出発。
斜面にはウメバチソウのような白い花がいっぱいで、でも湿地に生えるイメージのウメバチソウがこんな斜面に生えるのか疑問で、でも見れば見るほどその白い花はウメバチソウなのであった。
高度を上げていくと、南アルプス、中央アルプス、御嶽、乗鞍、北アルプスがきれいに見える。
ただ富士山手前の甲府盆地はもう雲でいっぱいで、東側からどんどん雲が流れてくる。
友人たちより一足早くギボシに上がり八ヶ岳主峰を見ると、上がった瞬間だけ阿弥陀岳が見えたが、その後一気に全て雲に入ってしまった。
先ほどまできれいに見えていた、日本アルプスの面々もいつの間にか雲に覆われつつあり、これは思ったより天気の崩れは早いのかもしれない。
ギボシの上には20分程いたのだが、その間に権現岳の山頂もすっかり雲に覆われてしまった。
前回来た時は権現岳の上から八ヶ岳主峰や富士山の眺めを楽しんだのだが、今回はHrにその景色を見てもらえなかったのが残念だった。
ただ、それでも昨日のようにずっと雲の中ではなく、山頂直前まで大展望だったのはよかった。
権現岳で40分ほど粘っていたのだが、雲はどんどん厚くなるようだったので下山に取り掛かる。
三ッ頭、前三ッ頭までは時折ガレ場はあるものの基本的には気持ちのいい稜線歩きだった。
雲が湧いて、トンボが飛び交う空を見上げて夏の終わり感じる。
前三ッ頭を過ぎ笹原が始まると一気に高度を下げ、以前歩いたことのある天の河原↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1296678.html
まで到着すると歩いた道がつながった気持ちの良さがある。
最後まで雨にも降られることもなく甲斐大泉駅まで到着。
電車の時間にぎりぎり間に合わず1時間20分待ちだったが、気持ちのよい風の吹き抜ける駅舎でその時間はあっという間に過ぎた。
今度はキレットと県界尾根を含めてどう歩いてみようかなと思う。
今回山岳展望の時間は短く少々残念だったが、山小屋でゆっくりとするという目的と、Hrと次に繋がる山歩きをするという目的が達成でき大満足だった。
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