狭薄山(1296m)−2
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コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年04月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
桑園6:30――7:20空沼岳登山口7:30――9:55万計山荘10:05――真簾沼――12:00稜線出合――1184m地点12:45ーー13:50狭薄山山頂14:05――1184m地点ーー16:20真簾沼――16:50万計山荘17:00――18:30空沼岳登山口18:40――19:30桑園 |
写真
感想
採石場手前まで来ると行く手上方に空沼岳が見えた。
前回車を置いた場所から橋を渡って登山口を目指す。雪はまだ残っているが何とか行けそうだ。最後の所の手前で吹き溜まっていてちょっと苦しかったがふかして乗り切る。
記帳して出発。
日当たりのいい所では雪融けが前回より1段と進んでいた。
夜凍った雪がまだそのままで埋ることはない。
万計山荘まで2,25かかった。前回より約30分早い。
ここにコーヒーのボトル、ヤッケ、ビスケットをデポする(建物の中に)。
ここからは、あの急斜面の登りを避けて右側から迂回気味に真簾沼を目指す。
結果的にはこれがよくなかった。
踏み跡はないがスノモの跡が微かに現れたり消えたりしている。
行く手に見覚えのある山が見えるがどうも様子が違う。地図で調べる。1059,4m峰を1197m峰と思い込んで西に行き過ぎたのだ。時間をロスしてしまった。最悪の場合は真簾沼まで行って引き返せばいいのだ。
標高をみると1050mだ。真簾沼はまだ上だ。南西方向に斜面を登って行く。見通しがあやふやな辛い登りである。
やっと尾根に出た。狭薄山が目に飛び込んできた。一瞬目を疑ったほどだ。
1184m峰も木立の間に見える。
真簾沼よりずっと先の縦走路との出合いのすぐ上まで来ていたのだ。
時間は12時。山頂まで2時間、降りに4時間として登山口に6時には着く。
元気が出て、斜面を降り縦走路に出た。
ところが沢へ下る取り付き点がはっきりしない。1184m峰を目指し、斜面を斜めに下って行くと見覚えのあるあの深い沢に来た。
そろりそろり降りて慎重に登り返す。
少し行くと踏み跡が現れてきた。古い踏み跡の上に、昨日のものと思われるものが1つはっきりついている。
コルでカンジキをデポする。
1184m峰は山頂を迂回し、少し下って、右から1200m峰の北側に回りこむ。
斜面をトラバース気味に登って行くと目の前に狭薄山が鋭く天を突いている。
1部雪面が日射しを反射して輝いている。
少し下ってコルへ。ここから最後、標高差100m強の急登である。
天気はいいし、ここまで来れば慌てることはない。ゆっくり休みながら登って行く。
山頂が近くなると雪が軟らかくなり時々太ももまで埋る。
最後に、想定外の悪戦苦闘を強いられたが、無事山頂に辿り着いた。山頂は丸っこくゆったりしている。東側は切れ落ちているが反対側は緩やかな広い尾根である。
北西側に低い木が生えているが360度の大展望である。快晴で無風、寒がりの僕がザックを下ろして薄いヤッケを1枚羽織っただけで寒くはない。
無意根山、中岳、並河岳、喜茂別岳が1列に並んでやや霞んでいる。無意根山はゆったりと真っ白で、山頂部の崖も見える。
残念なのは羊蹄山も尻別岳も遠く霞んで形がわかる程度である。
礼子に電話したらうまく通じた。
下山にかかる。登りに苦労した山頂部のやわ雪も、それほど苦労することなく下ることが出来た。コルからの登り返しは今となってはこたえる。
順調に下ってあの深い沢にやって来た。場所を見定め慎重にダウンアップ。
ここで往路の踏み跡を見失ってしまった。斜面が急なので探すのも面倒だ。
別の古い踏み跡を辿って斜面を登る。縦走路に出た。
真簾沼の方へ行く取り付き点がはっきりしない。左側の台地状の尾根筋を東進する。
林の中に入ると熊が心配になり笛を吹きながら進んで行く。やがて木の間越しに
真簾沼が見えてきた。でもまだ遠い。
小さな沢や凸凹をいくつか超えて真簾沼湖畔に着き、更に東進する。
万計山荘へ行く取り付き点が心配だったがすぐ赤テープと踏み跡が見付かった。
急斜面の下りまで意外に長かった。ここを慎重に下る。
この辺りは密生した樹林帯で早くも薄暗くなっていて心細い。
万計山荘に着いた。
礼子に電話する。標高が低いのでどうかなと思ったがうまく通じた。
デポしておいた荷物を取り出し先を急ぐ。
日当たりのいい所では今朝通った時と較べて更に雪融けが進み地面だ出ていた。
昼間一旦緩んだ雪が夕方の気温低下で締り意外に埋らないで歩くことが出来た。
登山口に着いた。18:30である。辺りは既に薄暗い。
入山者名簿に下山時刻を記入する。今日は入山者は僕1人のようだ。
礼子に電話したが通じない。谷あいだからだろう。
今朝やっと乗り切った場所の雪の状態を調べる。今朝の轍がそのままで、今度は下りだから何とか行けそうだ。
セカンドで少しふかして乗り切る。
採石場では崖の方で煌々と照明を点けてまだ作業をしているようだった。
すっかり暗くなった採石場を通り抜け、道路に出て帰路を急いだ。
桑園に着いたのは19:30だった。
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