寺谷から初秋の八丁平へ
- GPS
- 04:05
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 832m
- 下り
- 831m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
比良に行こうとR367を北上するが、西側の北山の山々の上はすっかり晴れ空が広がっているがl、比叡山とその北尾根には台風に向かって吹きこむ風によると思われる笠雲がしっかりとかかっている。大原を越えたところで視界に入る権現山にも雲がかかっているのを見て、反射的に静原に向かう道に向かってハンドルを切る。比良は諦めて、久しぶりに八丁平を訪れることにしよう。
峰定寺の駐車場に到着すると一人の男性が出発の準備を整えておられるところであった。駐車場の東側は日中でも木陰となりそうだが、男性の車の隣にわずかに車一台分のスペースが空いていたので、そこに車を停めさせて頂く。
大悲山林道に入ると朝陽による木漏れ日が差し込む沢沿いの道には朝の涼気が漂っているのが嬉しい。沢の淵に映る緑を楽しみながら林道を先に進む。寺谷林道に入るとこちらは廃林道になって久しいのだろう。林道には車の轍はなく、一面に苔が生えている。林道には倒木もあり、もはや車両が通行することは無理だろう。
林道を先に進むと寺谷峠に登る道があるのだが、p796から南西に伸びる尾根に取り付く。植林が終わると尾根上には踏み跡はなくなり、馬酔木や杉の幼木の藪をこぎながら急登を登る。標高が700mを越えたあたりで尾根がなだらかになるが、尾根芯はところどころ濃厚な藪となっているが、左側の斜面に植林が登ってきているので、植林の中をトラバースすして藪を回避する。
南東から登ってくる尾根と合流すると植林の尾根に明瞭な踏み跡が現れる。p796は植林の中の殺風景な小ピークだ。ここを過ぎると尾根上には一般登山道と呼んでも差し支えないほどの明瞭な道となるアップダウンの少ないなだらかな尾根には北側からそよ風も吹いており、暑さを感じることもない。唯一、残念なことは単調な植林が続くことである。
国土地理院の地図には記載されていないが、作業林道の終点に出る。二年前の台風の後にここは歩いた時は倒木でわずかな距離を進むのも大変であったが、既に倒木はかなり処理されたようだ。ここからは林道を歩いて峰床山山頂の北側に出る。林道が西に向かって曲がる地点には青いテープがあり、ここから山頂から北側に伸びる尾根に向かって薄い踏み跡がある。
山毛欅の混じる清々しい自然林の尾根を辿って山頂に出る。この日は山頂からの好展望を遮るものはない。彼方の愛宕山のシルエットが霞んでいるのは空気中の湿度が高いせいだろう。山頂では一人の男性が好展望をカメラに収めておられるところだった。
山頂からオグロ坂に向かって東に進む。尾根の北側からは間断なく風が吹くようになり、ますます涼しく感じられる。八丁平の北西からイワヒメワラビの草原を辿って周回路に出ることにする。広い谷を降り始めるとイワヒメワラビが枯れ始めてすっかり褐色に変色している。まだ枯れるには季節が早すぎるのではないだろうか。写真を撮ろうとすると虻か蜂か私の周りをブンブンと取り巻くように飛ぶので早々に退散して、周回路に向かう。
八丁平を周回して中村乗越への分岐に至ると、ここでもイワヒメワラビが枯れてすっかり変色している。どうも日当たりの良い場所に限ってイワヒメワラビが枯れているようだ。この時期から枯れるのは果たして秋の気配なのだろうか、それとも夏が暑すぎたせいだろうか。
八丁平の南西のベンチまで周回路を辿る。クリの木の下に立ち寄る。八丁平に来ると必ずここに立ち寄ることがいつしかルーチン化している。八丁平からはこのままp927に向かって尾根を登ると帰りが早いのだが、折角の好展望であるので、p916に寄り道することにする。このピークの北側からは武奈ヶ岳を大きく展望することが出来る。
p916は山頂は樹林に囲まれて眺望のないところだが、その東側に正面に蓬莱山からホッケ山を経て権現山に至るまでの南比良の稜線を大きく望む好展望地がある。比良にかかる朝の雲はどこへいったやら、比良の山々はいずれもスッキリとした姿を見せている。
p916からは尾根を西に辿り植林の中をフノ坂に下ると再びp927へと登り返す。フノ坂峠からすぐ下の林道を歩かれる男性の姿が目に入る。風が少なくなったせいか急に暑さを感じ始める。ca920mの展望台から再び南比良と皆子山の眺望を楽しむと、俵坂峠に向かって下る。チセロ山から三本杉を周回して峰定寺まで戻ろうと思っていたがこの尾根道を辿るのはどうやら暑そうだ。俵坂峠から林道に下る。
俵坂峠は樹々の間隔がまばらな自然林の疎林が広がっており、気持ちが良いところだ。峠から下ると朝に駐車場で出会った男性の方に再び出会う。林道を歩いておられるたのはこの方だったようだ。先週は日光の男体山を登ってこられたそうだが、男体山に比べるとあまりにも暑い・・・とのこと。
自然林の中をトラバースする道はすぐにも終わり、植林の尾根の九十九折を下る。あとは登山口の峰定寺まで3kmほどの林道歩きとなる。沢沿いの林道にはかろうじて涼気が残っていた。
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