記録ID: 2601254
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沢登り
白山
【白山】赤谷(右俣)から別山
2020年09月26日(土) [日帰り]
石川県
岐阜県
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,627m
- 下り
- 1,621m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 11:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 11:30
5:00
70分
市ノ瀬駐車場
6:10
40分
別当出合駐車場
6:50
140分
赤谷入渓
9:10
180分
1600m二俣
12:10
50分
稜線
16:30
市ノ瀬駐車場
赤谷では右俣に入ってから化石や鉱石探しをしていたため,遡行ペースがゆっくりめです。
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・満員バスを敬遠して市ノ瀬から別当出合まで歩いたが,結局バスも空いているように見えた(乗ればよかった…)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(赤谷への入渓) ・別当出合の駐車場(別当出合の少し手前で分岐する道を下りたところにある)の奥から伸びる工事用道路の橋で柳谷川を渡り,そのまま工事用道路を少し登っていくと,右手に廃林道が出てくるため,これを辿る(林道入り口は藪に覆われており,少しわかりにくい)。5分ほど廃林道を辿ると,橋桁のみとなった鉄橋(かなり怖いので注意)が出てくるので,これを渡って林道終点まで進み,そこから入渓。 (赤谷の注意点等) ・入渓してほどなく出てくるゴルジュの通過には少し注意が必要。ゴルジュ入り口の7mほどの滝は,滝のすぐ左手の壁をブッシュを掴んで攀じ登って越える(途中から残置ロープが出てくるが,老朽化しているのであまり頼らないほうが良いと思う)。滝を越えたあとは急斜面を少しトラバース気味に歩いてゴルジュの中に降り立つ。ゴルジュ出口の5mほどのCS滝は,右手のバンドを辿って割と楽に通過できる。 ・なお,このゴルジュの中間で左岸から流入する枝谷を少し入ったところに25mほどの立派な滝がある。余裕があれば寄り道してみては。 ・ゴルジュを通過した後は,両岸は時々険しくなるものの,概ね穏やかな谷が続く。小滝の連続を越えていくのが楽しい。 ・今回入った1600m二俣の右俣は,ひたすらガレ谷が続き,沢登りの対象としてはあまり面白くない。ただ,化石があったり,黄銅鉱の結晶が至る所に転がっていたりと,沢登りとは別の意味でとても面白かった。詰めも高い岩壁に挟まれ圧倒的な光景が広がる(通過自体は容易)。 ・赤谷の注意点として,この谷の水は温泉成分や鉱物がかなり多めに含まれているようで,上部に行くほど鉄っぽい味がして飲めたものではなくなる。体にもあまり良くないかもしれないので,水は担いでいったほうがいいように思った。 |
写真
装備
備考 | ・フリクションは非常に良好なので,ラバーソールの沢靴がおすすめ。 ・40mロープを携行したが不使用 ・別の欄にも書いたが,この谷の水は鉱物などが豊富に含まれているようで,上部に行くほど水が鉄っぽい味になるので,水は担いでいったほうがよさそうです。 |
---|
感想
赤谷は,別当出合付近で柳谷川や別当谷と分かれる谷。南竜ヶ馬場付近に詰め上げる左俣は記録を見るのだが,別山付近に詰め上げる右俣はあまり沢登りの記録を見ない(もちろん,入っている人はいると思うが)ため,今回探訪してみることにした。
赤谷の右俣は,ひたすらガレ谷が続き,沢登りの対象としてはちょっと残念だったが,テトリシジミや謎の植物(?)の化石,黄銅鉱の結晶が見つかるなど,それを補って余りあるほどの発見があった。白山は手取層という化石を含んだ地層があり,特に目附谷などは化石が出ることで有名だが,実際に化石に出会ったのは今回が初めてだ。
谷中に湧出する赤い水や白い温泉成分など,独特の世界が広がっており,地学的にはとても興味深い谷なのではないだろうか。白山という山の地質的な複雑さや奥深さを直に体験できる谷だった。
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コメント
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YSHRです。赤谷お疲れ様、最初の赤い鉄骨橋不気味ですよね。真っ暗な時間通りましたがマジで怖かったです。自分は左俣を南竜へ抜けましたが右俣も楽しそうですね。
右俣は御舎利山から滑り左俣を登り返しましたがスキーも楽しめます。
先日の目附谷も是非行きたい場所ですが今シーズンは無理かもしれません。随分参考になりました。さらなる白山界隈の出没期待しております。
こんにちは! 赤谷のあの橋を暗い中渡られるとは…すごいですね。踏み板撤去された後の別当出合の吊橋より10倍怖いと思いました。
赤谷右俣は実は私もスキーで滑ったことがあります。すごく快適ですよね(同じく左俣から南竜まで行こうとしたのですが出合の手前で谷割れして進めなくなり,途中の枝谷から上部へ逃げ,大屏風の稜線の西側斜面をトラバースして南竜まで行きました)。雪がない時期はどうなっているのかな,というのも今回の関心の一つでした。
目附谷はとても良い谷でした。ネット上の他の方の記録にも出ていましたが,巡視路を使えば序盤の平流部分をかなりカットできるそうなので,ペースアップもできると思いますよ。私も別のルートで再訪してみたいと思っております。コメントをいただき,ありがとうございました。
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