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Yamareco

記録ID: 261010
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

三ツ森北峰、大寺山(尾名手尾根下りのVルートで大失敗の巻)

2013年01月12日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:25
距離
9.4km
登り
996m
下り
917m

コースタイム

杉平入口バス停7:05―三ツ森北峰10:20/10:40―大寺山11:20/11:40―平野田休暇村分岐13:00―鶴川河原14:14―鶴川上の車道15:30(河原から車道へ脱出まで1時間15分)
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
下和田バス停ー杉平入口バス停
西原支所バス停ー上野原駅バス停

富士急山梨バス上和田線
http://www.yamanashibus.com/H25-o-takenomukai-kamiwada.pdf
注:
竹の向へ行く1番バスは猿橋営業所始発でJR猿橋駅へ来ません。営業所は駅の東約1,1kmの甲州街道沿いにあります。
しかし営業所へ行くより駅から百蔵山方面へ800m程歩き桂川を渡った先の下和田バス停へ行けばよいです。

富士急山梨バス飯尾〜向風〜上野原駅線
土日:file:///C:/Users/hachi/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/W58VLT9O/H27-u-iio-kyujitu%20(1).pdf
平日:file:///C:/Users/hachi/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/TI9LEB2L/H27-u-iio-heijitu.pdf

コース状況/
危険箇所等
危険個所:
下記に書いたように分岐から鶴川の間は危険です。したがって分岐から平野田休暇村へ下ることをお勧めします。

駐車場:
杉平入口バス停付近はなし。
平野田休暇村は10台ほど。

水場情報:
なし。

歩いたコースの状況:
杉平入口バス停―北峰:
特に問題なしですが一部に痩せ尾根や岩場があります。

三ツ森北峰―大寺山:
北峰から10分程は急な下りなので要注意です。その他は問題なし。

大寺山―平野田休暇村分岐(分岐は標高860m付近):
踏み跡はしっかり付いてますが一部落ち葉で踏み跡は消えています。しかし忠実に尾根を進めば問題ないと思います。
この分岐は国土地理院の1/25000の地図に書かれている標高763メートル付近の尾根をまたいでいる道とは異なります。


平野田休暇村分岐―平野田休暇村(今回は歩いていません):
標高860メートル付近から先の平野田休暇村までは、国土地理院の地図に道は書かれている道とは異なります。
分岐(25番目の写真参照)からは左(北側)へ下る道を進むと45分ほどで平野田休暇村着くと思います。
真直ぐ進む腰掛方面は歩きやすそうな広い尾根ですが、ちょっと方向を間違えると下記のようにとんでもないことになる可能性があります。
なお国土地理院の標高763メートル付近から地図に書かれている尾根をまたいでいる腰掛方面へ下る道と平野田休暇村へ下る道は見つけられませんでした。なおテープはこの付近(26番目の写真の場所)で見つけることができました。

(2013年2月11日追記)
2013年2月9日に分岐と平野田休暇村の区間を歩いた記録:
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-267871.html


平野田休暇村分岐―鶴川(腰掛方面に下山できなかった失敗例です):
繰り返しますが尾名手尾根を歩く場合は平野田休暇村分岐から左(北側)へ下る道を平野田休暇村へ進んでください。
今回は腰掛へ行こうと思い、真直ぐ進む歩きやすそうな広い尾根へ踏み込みました。しばらくは歩きやすい踏み跡が続き地下足袋の足跡もありました。途中植林帯の中に南側が開けた標高763メートル付近にはテープもあります。
更に進むと左(東北東方向)に自然林が出てきたのでその方向に進みました。そこからしばらく進んで、本来は植林帯の中を南方向に下るべきですが、間違えて北東の尾根に入ったことに直ぐに気付きました。間違えに気付きながら明るい落葉樹の方向へ進んでしまい傾斜がどんどん増してきました。
結局、何度かズルズル滑る様にしながら河原へ下りることが出来ましたが、そこからは濡れないと渡渉できないところですので行かないようにしてください。また簡単にはそこから脱出できません。なおこの後の状況は感想の項に書きました。
バス停から集落の舗装道路を15分程歩き、この民家の左を入って行く。
2013年01月12日 07:19撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 7:19
バス停から集落の舗装道路を15分程歩き、この民家の左を入って行く。
初めは植林帯だが50分程歩くと落葉樹の混じった林となる。登山道は明瞭だが倒木あり。
2013年01月12日 07:55撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 7:55
初めは植林帯だが50分程歩くと落葉樹の混じった林となる。登山道は明瞭だが倒木あり。
途中の林の中に古い道標。この付近は感じ良かったです。
2013年01月12日 09:00撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 9:00
途中の林の中に古い道標。この付近は感じ良かったです。
これから行く北峰(左のピーク)が見えた。
2013年01月12日 09:39撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 9:39
これから行く北峰(左のピーク)が見えた。
北峰の30分程手前のピーク。
2013年01月12日 09:45撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 9:45
北峰の30分程手前のピーク。
途中にはこのような岩場や痩せ尾根もある。
2013年01月12日 09:48撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 9:48
途中にはこのような岩場や痩せ尾根もある。
北峰の10分程手前から大寺山。
2013年01月12日 10:03撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 10:03
北峰の10分程手前から大寺山。
北峰の山頂の20メートル程手前の道標。大寺山は道標の向こうを進むが、道標に大寺山の案内は無し。
2013年01月12日 10:15撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 10:15
北峰の山頂の20メートル程手前の道標。大寺山は道標の向こうを進むが、道標に大寺山の案内は無し。
北峰の山頂から富士山。
右端は滝子山。
2013年01月12日 10:16撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 10:16
北峰の山頂から富士山。
右端は滝子山。
前の写真の続き。
大菩薩方面の遠望。手前には大峰や雁ヶ腹摺山がある。
2013年01月12日 10:16撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 10:16
前の写真の続き。
大菩薩方面の遠望。手前には大峰や雁ヶ腹摺山がある。
北峰の山頂。
敢えて山頂にある鏡の写真は避けております。
2013年01月12日 10:18撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 10:18
北峰の山頂。
敢えて山頂にある鏡の写真は避けております。
北峰の山頂から大寺山方向へ進むと樹林の先に大寺山のピークが見える。
山頂からは10分程急な下りがあります。
2013年01月12日 10:52撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 10:52
北峰の山頂から大寺山方向へ進むと樹林の先に大寺山のピークが見える。
山頂からは10分程急な下りがあります。
大寺山までは楽しい落葉樹の林。
2013年01月12日 11:02撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 11:02
大寺山までは楽しい落葉樹の林。
感じのよい落葉樹の林。
2013年01月12日 11:14撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 11:14
感じのよい落葉樹の林。
大寺山へ向かう途中、これから歩く尾名手尾根が樹林の間から見える。
2013年01月12日 11:15撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 11:15
大寺山へ向かう途中、これから歩く尾名手尾根が樹林の間から見える。
大寺山山頂。
私製の山名表示があります。
2013年01月12日 11:15撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 11:15
大寺山山頂。
私製の山名表示があります。
大寺山山頂からは尾名手尾根方向に明瞭な踏み跡があります。
2013年01月12日 11:15撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 11:15
大寺山山頂からは尾名手尾根方向に明瞭な踏み跡があります。
大寺山山頂から振り返ると登ってきた鋸尾根が見えた。
2013年01月12日 11:34撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 11:34
大寺山山頂から振り返ると登ってきた鋸尾根が見えた。
本日デビューのザック。
容量は40L。
2013年01月12日 11:34撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 11:34
本日デビューのザック。
容量は40L。
尾名手尾根へ進むと直ぐに1207メートルのピークに到着。
2013年01月12日 11:46撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 11:46
尾名手尾根へ進むと直ぐに1207メートルのピークに到着。
尾名手尾根には概ね踏み跡があります。
2013年01月12日 11:50撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 11:50
尾名手尾根には概ね踏み跡があります。
このように尾根が広い所は踏み跡が一時的に消えます。
2013年01月12日 11:55撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 11:55
このように尾根が広い所は踏み跡が一時的に消えます。
尾名手尾根には小さなピークが5ヶ以上あります。とはいえ、この尾根は分岐まで緩やかで歩きやすいです。
2013年01月12日 12:08撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 12:08
尾名手尾根には小さなピークが5ヶ以上あります。とはいえ、この尾根は分岐まで緩やかで歩きやすいです。
957メートルピークの先にある祠。当然お参りいたしました。
2013年01月12日 12:41撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 12:41
957メートルピークの先にある祠。当然お参りいたしました。
ここは”コースタイム”のところに書いた平野田休暇村分岐の場所。
850メートル付近にテープのマーキングがあり、ここから踏み跡は北側(左へ)の尾根を辿って平野田休暇村へ続いてると思われます。
したがってここを進むべきです。
この場所は国土地理院の地図にある769メートル地点に書かれている道とは異なります。
しかし私は腰掛へ行くため、東の広い尾根を進みました。
2013年01月12日 12:54撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 12:54
ここは”コースタイム”のところに書いた平野田休暇村分岐の場所。
850メートル付近にテープのマーキングがあり、ここから踏み跡は北側(左へ)の尾根を辿って平野田休暇村へ続いてると思われます。
したがってここを進むべきです。
この場所は国土地理院の地図にある769メートル地点に書かれている道とは異なります。
しかし私は腰掛へ行くため、東の広い尾根を進みました。
この広い場所は北側が植林で南側は小さなカヤトの平地で国土地理院の地図に書かれている769メートル地点と思われます。テープも数か所付いていますが地図に書かれている尾根をまたぐような道はありませんでした。この写真の200メートルほど先で尾根が分かれ、腰掛方面へは東南東の尾根へ進むべきですが、東北東の尾根に踏み込んでしまいました。直ぐに間違えに気付いたのですが、戻らずに進み、本文に書いたように大変なことになりました。
2013年01月12日 13:10撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 13:10
この広い場所は北側が植林で南側は小さなカヤトの平地で国土地理院の地図に書かれている769メートル地点と思われます。テープも数か所付いていますが地図に書かれている尾根をまたぐような道はありませんでした。この写真の200メートルほど先で尾根が分かれ、腰掛方面へは東南東の尾根へ進むべきですが、東北東の尾根に踏み込んでしまいました。直ぐに間違えに気付いたのですが、戻らずに進み、本文に書いたように大変なことになりました。
途中急斜面を何度も滑り落ちるようにこんな斜面を下りてきました。写真では分かりませんがかなりの急な斜面でここを登り返すのは滑るので不可能に近いです。200メートル距離で標高差200メートル(傾斜45度)を下るのに約1時間も掛かって鶴川に下り着きました。
2013年01月12日 14:17撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 14:17
途中急斜面を何度も滑り落ちるようにこんな斜面を下りてきました。写真では分かりませんがかなりの急な斜面でここを登り返すのは滑るので不可能に近いです。200メートル距離で標高差200メートル(傾斜45度)を下るのに約1時間も掛かって鶴川に下り着きました。
下り着いた鶴川の向こう側の上にはガードレールが見えます。しかし冷たい川を渡渉せねばならず、道路に上がるためには60度位の斜面を登る必要があります。川の左(上流)は淵で水深2メートル程。右は深いところもありますが概ね50cm程ですが、その先は深そうだしどこまで行けるのかは不明。川は蛇行していて左右見通しがありません。
2013年01月12日 14:17撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 14:17
下り着いた鶴川の向こう側の上にはガードレールが見えます。しかし冷たい川を渡渉せねばならず、道路に上がるためには60度位の斜面を登る必要があります。川の左(上流)は淵で水深2メートル程。右は深いところもありますが概ね50cm程ですが、その先は深そうだしどこまで行けるのかは不明。川は蛇行していて左右見通しがありません。
その後本文に書いたように警察のお世話になって土左衛門にならず命拾いいました。もし60度位の斜面を登っていたら滑り落ちでいたでしょう。駐在さんによるとそこでは多数の死者が出ているそうです。
最終バスに無事乗ることが出来ました。
因みに写真の人は私ではありません。
2013年01月12日 16:30撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/12 16:30
その後本文に書いたように警察のお世話になって土左衛門にならず命拾いいました。もし60度位の斜面を登っていたら滑り落ちでいたでしょう。駐在さんによるとそこでは多数の死者が出ているそうです。
最終バスに無事乗ることが出来ました。
因みに写真の人は私ではありません。
ここからの写真は翌日です。
翌日の午後再度現場を訪れた時の道路側から撮ったもの。
このカードレールは下の鶴川から見えたもの。車の通行は殆どなしです。
2013年01月13日 15:35撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/13 15:35
ここからの写真は翌日です。
翌日の午後再度現場を訪れた時の道路側から撮ったもの。
このカードレールは下の鶴川から見えたもの。車の通行は殆どなしです。
昨日はこの斜面を登って車道に上がりました。
2013年01月13日 15:36撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/13 15:36
昨日はこの斜面を登って車道に上がりました。
現場から数百メートル下流の腰掛の集落。
本来はこの辺に下りる予定だったところ。
この集落があったおかげで携帯電話が通じたと思われます。この辺は、Docomoしか繋がらないそうです。前の携帯はs○○○○ankで山では殆ど使えないので、3年前にDocomoへ変更したのがよかったです。
2013年01月13日 15:44撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
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1/13 15:44
現場から数百メートル下流の腰掛の集落。
本来はこの辺に下りる予定だったところ。
この集落があったおかげで携帯電話が通じたと思われます。この辺は、Docomoしか繋がらないそうです。前の携帯はs○○○○ankで山では殆ど使えないので、3年前にDocomoへ変更したのがよかったです。

感想

予定していた尾根を外れ、そこを進めば川を渡らないとならないことに気付きながら戻ることをしなかった自分に理解できません。
いったいどうしたことか・・・。
遭難はこんな時に起きるものだと改めて感じました。

今回のミスを整理してみました。
ミス1:
標高700メートル付近から少し進んだ時点で南東へ進むべきところ東北東に進んでしまったことに気付きました。しかしミスに気付きながら戻ろうと思いませんでした。普段の自分ならあり得ないことです。
ミス2:
このまま進めば鶴川に下りて対岸の道路には行けないと思いました。鶴川は比較的水量が多いことを知っていました。また地図で急斜面であることも知っていました。ここでもそのことに気付きながら戻ろうと思いませんでした。同じく普段の自分ならあり得ないことです。
ミス3:
そのうち何かにつかまらないと下りられない程の傾斜になり灌木や木を掴みながら下りることになりました。手がかりが無いところもあり何度も落ち葉の上を滑り落ちる様になりました。ここでも戻ることをしませんでした。最初のミスに気づいてから標高差で150メートルほど下った地点です。
更に下り、途中で下の方に鶴川が見え、水の流れが右方向(つまり道路に出られない)であることも確認出来ました。
本来歩こうとした尾根は南に見えるのですが、その尾根に行くにはあまりの急斜面のため無理と思いました。ここでも戻りませんでした。

3つもの戻るべき状況に気付いているにも関わらず戻らなかったのです。

その後の状況:
何度かズルズル滑る様にしながら河原へ下りることが出来ましたが、そこは川幅が狭まり淵のようなところで上流も下流も進めるようではありません。川は蛇行していて左右の見通しはありません。
対岸の20メートル程上にはガードレールが見えます。主要道路ではないので車の通行は無しです。水につかれば何とか対岸へ渡れそうなところもあります。対岸の道路へは急斜面の崖を登る必要があります。崖には灌木や草が生えておりますが2メートルほど手掛かりが無い部分もあります。自分ではかなり危険そうですが何とか登れそうだと感じました。川は濡れずには渡れない深さです。

周囲の様子を調べると、川の上流側は川幅が狭まり断崖で川の深さは2メートル程に見えました。絶対に進めません。
下流側は少し進めそうなので崖をへつりながら数十メートル進みましたが、その先は凍る様な水に入らないと進めないし、その先もカーブで見渡せません。水に入ったとしてもどこまで進めるかは分かりません。
少し考えて先ほどのところへ戻り対岸の崖を20メート登ることにしましたが、もし落ちたら深い淵の水の中です。ここでおにぎりとチョコレートを食べ先ず自分を落ちつかせました。

電波が届かないのでしまっておいた携帯電話を念のため取りだしてみるとアンテナ数本の表示がありました。
5分程の思案の結果、警察に電話することにしました。初めての110番です。自分の状況とその位置はほぼ把握していたのでそれを警察に伝えました。

電話してから20分程後、近くの駐在さんが道路の上に来ました。左右を確認したようですが下りられそうもないとのこで、そこで動かないで待つように言われ駐在さんはその場を去りました。約10分後、現場近くの方でこの辺の様子に詳しい人(Fさん)をつれて来てくれました。
道路を少し下流側へ歩くと川へ下りられるところがあるとのことで、待つように指示されました。
間もなく、川の中を深い長靴をはいたFさんが現れました。
結局、道路へ登れるところまで川を深さ50cm程のところを3回渡渉して辿り付きました。渡渉する時はFさんがおぶってくれたので私は濡れませんでした。ありがたいお情けです。


後で駐在さんに聞いたのですが、その最初のなんとか登れそうに見えた場所は斜面を登ろうとして何人も川に落ち亡くなっている場所とのことです。その斜面はロープでもない限り無理です。

翌日Fさんらへのお礼をするため再度その現場を訪れました。道路へ登ろうとした崖を見下ろすと、ここは登れないと分かりました。


その後、何もなかった様にいつもと変わらない生活をしているわけです。
しかし、もしかしたら今この世にいなかった可能性がある分かれ目を通過して来たわけだが、山を楽しむためには常に細心の注意を払って歩かなければいけないことを改めて認識しました。
低い山でも油断は禁物です。


後日追記:
その後この尾名手尾根の気になる部分を3回歩きました。

その1:大寺山 平野田休暇村より尾名手尾根
845m地点から安全に下りられるルートです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-267871.html

その2:大寺山 坪山 腰掛より尾名手尾根
当初下りる予定の腰掛集落から登った記録。かなりの急な登りです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-284813.html

その3:三ツ森北峰〜大寺山〜尾名手尾根Vルート再び
1年後のほぼ同じ日、同じ時間にほぼ同じコールを歩いてきました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-394614.html



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コメント

大変でしたね...
でも、ご無事で戻られ何よりです
携帯電話が通じなかったら...と想像するとゾッとします

しかし、読ませていただき、とても勉強になりました。
気をつけて行動するようにします。
2013/1/24 21:43
Re:大変でしたね...
tanakatsuさん

ご心配どうもありがとうございます。

結果的に全てが私にとって幸運だったので、今こうして普段通り何もなかったようにしています。
しかしもしかしたらもうこの世にいなかったということです。
今回のことは私にとって良い経験でした。

低い山でも危険はいっぱいです。
今後は山を慎重に楽しみたいと思います。
2013/1/24 22:29
びっくりしました。
いろいろあったようですが、無事に戻られて良かったです

なぜ戻らなかったのかは、hachiさん自身も分からないと思います。
焦りもあったのでしょうか。

道をロストしてから、意味もなく下の方へ引き寄せられていき、気付いたら戻るのも困難になってしまう、私もそんな経験を何度かしたのを思い出しました。
2013/1/26 8:21
Re: びっくりしました。
masaiさん

ご心配どうもありがとうございます。

masaiさんもロストに気付いているのに戻るのが困難になる経験をしているのですか

ヤマレコフレンドのYamaotoko7さんが言うには、今回のようにミスに気づいていながら進んでしまうのは「ヒダル神」の仕業ということとです。以下を読めば自分で理解できない行動をする不思議に説明が付きます
「ヒダル神」の解説。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%80%E3%83%AB%E7%A5%9E
この解説の中に「すぐに何かを食べ物を食べればよい・・・」とありますが、私は川を渡渉する決心をほぼしてからおにぎりを食べその後警察へ電話することにしたのですが、この気持ちの変化も上記解説から説明が付きます

masaiさんも気をつけてください
2013/1/26 18:11
hachi先輩こんにちは(^^)
ヒダル神は本当に怖いです

私はヒダル神を避けるためにコカコーラを飲みながらバリルートなどを登っております。コカコーラは『カフェイン・塩・砂糖・ブドウ糖・カラメル・炭酸』などが入っておりますので、炭酸で空腹感を抹消できて、カラメルとカフェインで脳内の二酸化炭素を取り除きますので精神的不安感が消えますので一石二鳥です。おまけに塩と砂糖も同時に摂取できるから最高です。他にはドクターペッパーなんかも良いです。登山にはコーラが一番です
2013/1/30 16:47
Re: hachi先輩こんにちは(^^)
Yamaotoko7さん

私は神や霊などにまつわる神話(正しい表現ではないかも?)などあまり信じない方です。しかし、今回の出来事をヒダル神の存在があるとして考えるといろいろな場面でつじつまが合います。
ヒダル神のWikipediaの解説に書かれていますが、その憑かれた状況から抜け出すことが出来たのは、崖を登ろうと決めた後に食べ物を食べた(おにぎりとコーラを飲んだ)ためと考えられます。

なお、今回の失敗はヒダル神が居ようが居まいが、自分の精神的弱さが原因であることは間違えないので、Vルートを歩く上では常に適切な判断が出来なければならないことを痛感しました。

話は変わりますが、以前はコーラ飲むならカロリーゼロでしたが、昨年末から山では普通のコカコーラにしております
2013/1/30 20:06
ご無事で何より
通りすがりの者です。ここのVルート行こうかと前から考えてまして。
私も似たような経験は何度かあります。人ごとではないです。
戻ったほうが良いと分かっていても行こうと思ってしまう。

うまく行けた、という達成感や満足感を無意識に求めてしまうからでしょうか?
逆に戻るのは敗北感や惨めさを避けたいとか…
今まで撤退も何回かしましたが、それでも全然惨めな気持ちにはならず、むしろ満足感はあるのですが。

かなり慣れた方とお見受けしますが、ちょっと気になったのは
「登る山は当日朝決定。移動中の行き先変更も日常茶飯事。山は気楽に登りたいものです。」
というところ。

やはり計画は立てたほうが良いと思います。
計画遂行が目的化してしまう危険もありますが、計画を立てるという事は計画通りにいかない場合、もしここでこうだったら…という柔軟性や、気持ちの余裕を作るという事でもありますので。

私も気楽に登りたいですが、気楽に登るための計画、準備は怠らず、というつもりでエクセルでビシッと作っています。
自戒の念を込めて
2013/2/21 10:15
Re:ご無事で何より
auchidaさん

記録への訪問ありがとうございます。

尾名手尾根は平野田休暇村までのコースならほぼ普通に歩けると思います。ただし人それぞれの経験にもよります。
今回は戻るのが面倒とか、達成感を追い求めて進んだ訳ではありません。私は撤退ということに全くこだわりは無いですから、無理はしない主義です。問題は思考能力が欠落したことです。
この「思考能力の欠落」をどう考えるかということにもよりますが、それを経験とか、技量とかで考えるのであれば初心者の失敗ということです。自信過剰と考えるんならバカ者です。

「登る山は当日朝決定。・・・」というのはその通りです。
しかしVルートは事前に調べてある範囲内のことです。Vルートを事前調査もなく行く方はいないと思いますよ。

計画した通りに行くようにするのは仕事だけで十分です。
山登りは人それぞれの楽しみ方があるでしょう。まあ、私のどんな無計画な行動も常に自分の技量の50%程の範囲内ということです。
いろいろご意見ありがとうございました。
2013/2/21 22:21
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