笊ヶ岳 (老平より往復)


- GPS
- 26:51
- 距離
- 35.7km
- 登り
- 4,714m
- 下り
- 4,679m
コースタイム
- 山行
- 2:58
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:28
- 山行
- 12:10
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 13:26
天候 | 10/3(土) 曇り 10/4(日) 曇り。山頂付近ではたまに薄日差す。西風 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
JR中央線/身延線 新宿6:17→高尾→甲府→下部温泉10:29 早川町乗合バス 下部温泉駅11:46→大島12:16 600円 https://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/people/taffic.html 乗合タクシー 大島12:17→馬場12:26 (前日予約要, 200円) https://www.town.hayakawa.yamanashi.jp/people/pdf/ooshimaamehata.pdf ■復路 乗合タクシー 老平16:10→大島16:21 早川町乗合バス 大島16:32→飯富ふれあいセンター16:52 京王高速バス 飯富17:44→新宿21:25(55分遅) |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆林道終点~広河原 ・昼間歩くなら大した危険はないと思いますが、せっかく前日に下見したので、暗闇の中歩いた時の注意点をメモしときます。 ・広河原まではずっと谷の右側を歩く。途中で渡渉は無い。よく踏まれた平らな土道で、アップダウンも無くて歩きやすい。しかし左側は急峻な谷で、万が一踏み外すと谷底まで落ちそう。右側(山側)は岩盤で落石が心配だがどうしようもない。 ・所々、山側からの沢を横切る所はガレてたり濡れてたりで状態悪い。特に1ヶ所、大きく崩落している(乾いた)ガレ沢あり。浮石で不安定な沢を横切った後、ロープで岩をよじ登って道に戻る。 ・水がシャワーのように降り注ぎズブ濡れになる区間があると聞いていたが、今は雨が少ないせいか ”強めの雨” 程度。なおこの区間は道幅が狭いのに、谷側は切れ落ち、横からは顔に草が被さってきて、避けて端を歩くと危ない。(雨傘を持参したが、差して歩くと危なそう) ・タケ沢吊橋は昨年来きれいに修理されて安心。最後の橋だけ注意要し、底板が半分落ちかけで橋の桟にしがみつきながら渡る。 ・広河原に近づくと、川と歩道の高度差がなくなり、沢のすぐ脇を歩く感じになる。広河原すぐ手前で (体感的に) 直進せず急に山側に右折する所がある。リボンがあるが真っ暗だと多分分かりにくい。右折すると数分で広河原に至る。 ◆広河原の渡渉 ・渡渉点には青いリボンのついた棒が立ててありました。(地味なので昼でも見落としそう) この土日は水深ヒザ下(約40cm)、渡渉幅7,8m程度。 ・10mくらい上流にある丸太にもまたがってみましたが、直径が20cmと細くバランス少々取りずらかったです。これも渡渉幅7, 8m。ぐらつきはしませんが、しなって揺れます。バランス崩して宙ぶらりんになってしまうと身動き取れなくなるし、水面は数m下。私は素直に靴脱いで歩いて渡りました。 ・サンダルと雨傘は渡渉点にデボして登りました。 ◆布引山→笊ヶ岳 ・布引山からの下りは最初は緩慢で、これで登り返して笊ヶ岳?と思いきや、最後に一気に急降下させられ、コルから山頂見上げながら心挫けた所で、最後の急登に取りかかります。心を強く持って頑張りましょう! |
その他周辺情報 | ◆ヴィラ雨畑 https://villa-amehata.info/ ・日帰り入浴可。男性は普通の内風呂のみ (露天無) ・Go To トラベルで安く泊まれます。 |
写真
感想
笊ヶ岳は昨年から持ち越しになってて、今年も7月、9月に計画しましたが雨で中止。気付くと秋になってしまいました。テント背負って登る自信はないので雨畑からの日帰りピストンにしたのですが、問題は渡河で、乗合タクシー最終便(老平16:17)に間に合うよう下山するとなると、私の足では夜明け前からの行動が必要で、また今の時期だと暗闇での渡河が避けられませんでした。
リスクを少しでも下げるため、土曜は昼に現地入りして渡河点まで偵察に。広河原までの道脇が急峻な谷である事や、橋の傷み具合、真っ暗だと間違えそうな所を確認し、また、実際に渡河したり丸太にもまたがってみたりで雰囲気を頭に入れておくことができました。多分、このせいでスムーズに行けたと思います。
さて、当日。予定通り朝2時に雨畑を出発。順当に進み、4時前に無事渡河完了。いよいよ尾根に取り付く。ここからは少なくとも進路に迷う所はなく、ヘッドランプ頼りでひたすら急登を登る。
・5時半過ぎやっと明るくなる。が、緊張が解けたせいか、めちゃくちゃ眠たくなる。歩き出すと睡魔に襲われ、足止めると覚醒する。(典型的な酸欠症状。高山病?)
・桧横手山あたりからは、もうきつくて、少し登っては立ち止まり、の繰り返し。息は乱れ、二の腕疲れてポール突くのも辛い、倒木越えるのに足上げるのだるい。
・布引崩れで眺めがよくなって、元気出て踏ん張る。
・布引山到達。さらに北へ縦走し始めると、右手に富士山が見えて\(^o^)/
・このまま山頂か、と思いきや、いきなり急下降でコルに引きずり下ろされ、笊と小笊を見上げて呆然。
・なんとか最後の登り返しを耐え、山頂へ。
・山頂からの眺望は、西側から雲が湧いてきて、ご自慢の南アルプス稜線は雲隠れして見られませんでした。富士山も雲がかかり始めて、小笊の上の美しい姿は見られませんでした。まあ、山頂自体がガスに覆われてなくてよかったです。
・下山も、登りの逆・累積2500m超の下り。足がつらい!登りでは暗くて見えなかった景色を「こうだったのか」と確かめながら下る。
・16時前には無事、老平に着いて一安心。タクシー間に合いました。
コメント
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初めまして、事前に下見ですか頭が下がります。
クライミングでは前日BC張ってから取り付き点まで偵察に行くことはありふれた話ですがikerinaさんの執念を感じました、無事日帰り出来たのもその賜物ですね。
前日違う場所からヘッデン灯し、笊ヶ岳目指して登り始めたんですが適当に取り付いたら目が点になるような厳しさに我ながら失笑してしまいました。
改めてヤマレコで調べてみたらもう少し容易な弱点があったみたいで、地形図では法面、崖マークで取り付けるはずないと端っから思い込んでしまい失敗してしまいました。
本気でルート攻略したいのなら本来はかくあるべきですがなかなか出来ません、目から鱗です。
それにしても老平から広河原まで結構悪いですね。
年々状況変わりますから。
ピンクテープこそありますが下手するとバリエーションルートより悪いかもしれません。
tomhigさん、こんにちわ!
お褒めいただいて恐縮なのですが、下見といってもそんな大層なものじゃなく、テント背負って登る自信がないので日帰りするしかなく、車持ってなくて早朝に登山口に入れないので前泊せざるをえず、バス便の都合で昼に現地に着いたら他にできることもないので(15時までチェックインもできなくて)偵察行ったというのが実際のとこです。さらに臆病な上に経験不足なもので、ナイトハイクとか水に浸かっての渡河経験がほぼ皆無なので、いろんな方の「腰まで水に浸かって渡河した〜」とか「シャワーのように水が降り注いでびしょ濡れ!」とかいう山行記録を拝見してて、戦々恐々でした。
tomhigさんは、クライミングとか沢とかいろんな登り方を実践してらっしゃるのですね。おまけにマイマップ拝見して、南アルプスが赤線でクモの巣になってる方を初めて見て驚きました。私もいつか、せめて白峰三山辺りから南部につなげてみたいものです。笹山〜笊ヶ岳〜山伏か畑薙とか。けれどまずはテン泊経験を積まないと難しそう。体力もとっくにピークアウトしているので今世で実現できるのかどうか。というか、しばらく笊には登りたくないな、という気分です(笑)
やりましたね、山梨百名山最後の難関
自家用車無しでの完登すごいです
自分の時は、桧横手山から先は雪だったので
とてもきつく景色も見えないつらい思い出だけでした
雪の降る前で良かったですね
難易度も高く危険も伴う登山
御無事で何よりです。そしておめでとうございます。
ありがとうございます。やっと行ってこれました。
自分が実際に行ってみた今、改めてkoubou5さんを始め、昨年行った方々の山行記録を拝見してたら、老平〜広河原間、去年はずいぶん橋が傷んでたんだなぁ、とか、この写真こういう意味だったのか、などなど、いろいろ発見があって興味深いです。
自分的には、人生トップ3に入るキツい山行で、しばらくは笊には近づきたくない気分ですけど、そのうち甲斐百山とか始めちゃったら、またあの稜線に赴くことになるのかもしれません。
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