夏油温泉 湯ノ沢 行方不明者(遺体)発見

2020年10月05日(月) [日帰り]

• GPS: 06:11
• 距離: 5.5km
• 登り: 657m
• 下り: 654m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:55
• 休憩: 0:11
• 合計: 6:06

距離 5.5km 登り 657m 下り 654m

11:16 夏油温泉
17:10 17:21 夏油温泉
17:22 ゴール地点

天候

小雨

その他周辺情報

夏油温泉

写真

10/5 11:10

天気が微妙だが良くなることを期待して出発〜！

10/5 11:11

青空が見えるが雨。

湯ノ沢入り口にある滝。閉鎖された洞窟風呂の先にあり、ベンチもあり観光スポットになってます。
これは登れないので高巻く。

10/5 11:29

高巻き後、ツキヨダケがたくさん！まだ若々しい。

10/5 13:01

しばらく小滝が続く。

F1(10m )が見えてきました。

過去2回は高巻きしているので、直登にチャレンジ！

濡れたくないけど、

滝中にあるバンドをシャワーしながらトラバースする。
腰の位置に辛うじてハーケンを打ったがあてにならない感じ。

格闘30分。シュリンゲを繋げアブミにしたりして登るが、次の一手が無く敗退。せめてもう1つ確実なハーケンが打てればな〜(-_-;)

10/5 12:41

結局高巻き。すべります！

10/5 13:14

F2 30m

回り込んでフリーで登る。

10/5 13:18

ホールドはあるが滑るので慎重に！

10/5 13:18

F3(80m)大滝登場！

10/5 13:31

yukicaさんリード。
ヘビも登っています。どこだか分かるかな？

10/5 13:34

途中2ヶ所ハーケンを打つ！

10/5 13:40

頑張ってます！

10/5 13:40

アップ
ヌメヌメですが、ホールドは豊富。

セカンドは楽でいい。

10/5 14:12

落ち口より
残りの30mは私がリードし確保。

核心部のF4(15m)
ヌメヌメでホールドがない。
1/3地点に(私が打った)ハーケンはあるが、その上に打てる箇所はなく、下手をするとグランドフォールして大怪我する可能性大。前回は中央のバンドを利用し登ったが今回は水量もあり厳しい。

10/5 14:36

そこをyukicaさんリード！
ハラハラします。

10/5 14:45

がんばれー
果敢に攻めます！
が、スリップし落ちる！
再度挑戦するもやはりスリップ。
ハーケンが効く範囲だったのでグランドフォールだけは避けられた。

リードを交代する。
あと少しで突破！全神経を使いました！
(右岸側草付から容易に高巻きできます)

ガッツポーズ！
ほんと危なかった。その上の3mは左から巻く。

10/5 15:39

落ち口から。続くyukicaさん。
アッセンダーを利用して登ってきました。
道具使用の判断も良くなってきましたね！

その後も小滝が続く。ここは左側から楽に登れるが、敢えて右側から登った。
これを越えしばらくすると二俣が現れ、左側を詰めていくと3合目の登山道に藪漕ぎなしで出られますが、二俣を過ぎたあたりに・・・・・。

10/5 17:11

無事にゴール。
で、これから警察署に報告しに。

10/5 21:07

〈参考〉
沢を詰めて登山道に出る場所。(6月の画像)
秋になると笹も少なく登山道のようにも見える。
おそらく、ここから入り込んだと思う。

10/24 21:08

〈参考〉
3合目に詰める直前の沢の状況。
藪も無く幅も広いので、入り込めば登山道と間違える可能性もある。

10/24 14:28

新聞発表の内容。
ちょっと違う部分もあるが…

撮影機器：

SHV45 SHARP

感想

tbf

　夏油温泉の湯ノ沢に行ってきました。今回の目的は前回登れなかったF1の直登とyukicaさんの実践リード登攀、キノコ採り。それと10日前から行方不明になっている宮城県在住の女性の手がかりがあるのではないかと思っての遡行でした。

　湯ノ沢は地図にも名前が載っていない短い沢ですが様々な技術を要する沢で、登攀は中級レベル以上の沢だと思っています。今日はもともと滑りやすい岩に、追い打ちをかけるような雨でヌメリが増し、気持ちの良い遡行はできなかったですが、ギリギリの登攀もあり達成感のある内容でした。

　そして・・・、そしてですが、行方不明者の遺体を発見しました。着ていた服の情報と一致するので間違いないと思います。10日前は牛形山方面の捜索だけ（牛形山方面から携帯の電波が出ているという情報があったので）で終わってしまいましたが、駒ヶ岳方面に行っているのであれば、この沢筋しかないと思っていました。と言うのも登山道と平行している事と、湯ノ沢を詰めていくと藪漕ぎなしで登山道にサラっと出られるので、道と思って入り込む可能性があると思っていたからです。もし、始めから駒ヶ岳方面に行ったことが分かっていれば、その日のうちに発見できたと思います。滝に落ちたということでも無いので、助かっていたかも知れません。

　第一発見者となったので、下山後に警察署に行き警察、消防の方に発見場所や状況を説明して帰りました。私は仕事で案内はできませんでしたが、次の日、県の防災ヘリで無事に収容したようです。
　もしかしたら発見できるのではという予想はしていましたが、角を曲がったら、顔をこちらに向けて仰向けに横たわるご遺体が突然現れたので本当にビックリしました。ただ見つけられて本当に良かったです。亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。