西岳・編笠山(富士見高原駐車場から周回)
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,217m
- 下り
- 1,216m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○駐車場〜西岳 登山道に入ると雪道ですが、凍結箇所はなくアイゼンは必要ありませんでした。 ○西岳〜編笠山 トレースがなくなるとワカンを着けての腿〜腰ラッセルとなりました。 ○編笠山〜駐車場 山頂から樹林に入るまではアイゼンがあった方が安心です。樹林の中もある程度下ってから凍っている所がありました。 |
写真
感想
車は最上部のスキー場駐車場に停めました。
他に3・4台しかなく、ソロの男性が2人出発の準備をしていましたが、自分の準備が整った時には誰も居なくなっていました。
車道から道標に従い雪の登山道へ入ります。
しっかりしたトレースと充分な赤テープ、さらに林道との交差部には道標もあり、静かな樹林の中の道を不安なく歩くことができました。
西岳山頂は阿弥陀・赤岳方面は樹が少し邪魔ですが、景色も良く、風も無く休憩するのに良いと思います。
山頂には神奈川から来られた男女ペアが居て、私が到着すると直ぐに編笠山方面へ出発されました。
山頂手前で追い越したソロ男性が到着し、今度はその方に山頂を譲り私が先に出発します。
青年小屋へ向け歩き始めると、西岳までよりも雪がかなり深いと感じました。
しばらく進んでいくと、男女ペアとすれ違いました。編笠山からの周回かなと思っていたら、トレースが無く腿まで潜るので引き返してきたとのこと。不安が芽生えますが先に進みます。
程なく神奈川から来られたペアに追いつきました。トレースが無くなり、ワカンを着けているところでした。彼等の出発を見送りながら自分もワカンを着けますが、慣れない事で手間取ります。西岳山頂で一緒だったソロ男性にも道を譲り、跡を追います。
数十メートル進むと神奈川から来られたペアが休んでいました。赤テープがはっきりしなくなったが、GPSを持った男性が先に進んだとのこと。とりあえず、ソロ男性を追います。
ほんの少し進むとソロ男性が道を探していました。
ここからは2人で道を探しながら、先頭を交代しながらのラッセルとなりました。
最初はまっさらの雪面に道を付けていくのが楽しいと思っていましたが、ちょっとでも登り勾配になると如何せん進みません。
そんな状況で時計を見ると12時になっていました。西岳から2時間近く経っているのに乙女の水にも達していません。「撤退した方が良いのでは」という思いがよぎります。
不安にかられながらようやく乙女の水に着きました。ここから青年小屋までは夏場に歩いたことがあり、すぐそこだという思いがあったのですが、その数倍の時間を費やしました。
青年小屋でワカンを外し、私一人で編笠山を目指します。(後でわかったことですが、ソロ男性は冬期小屋で昼食休憩をとっていたそうです。)
青年小屋から先はトレースがはっきりしているだろうと高をくくっていたのですが、意外とはっきりしません。潜りそうもないところを選びながら大岩地帯を抜け、樹林に入ります。ここも予想以上の積雪ですが、トレースがあり考える必要も無くそれを追って進みます。
しかし、そのトレースが無くなりました。次第に分からなくなったのではなく、突然プッツリ途絶えていて、トレースの主は明らかにそこで引き返していました。
ツボ足で少し進みましたが、消耗が激しく再びワカンを着けました。その先で待ち受けていたのは、ノートレースの登り腰ラッセルでした。山頂まで標高では数十メートルの位置まできているはずですが、全然近づいて行く実感がありません。
他にルートがあるのではと立ち止まって辺りを見回していると、鈴の音が聞こえてきました。疲労で幻聴が始まったかと思いましたが、その音は次第に大きくなり、やがて先ほどの神奈川から来られたペアの姿が見えました。力強い足取りの男性を見た時には、救世主が現れたかのように感じました。
その後は男性の後を歩かせていただき、ようやく編笠山に辿り着きました。山頂には先客が居て、編笠山からの下りにはトレースがあることを確信しホッとしました。
編笠山頂の景色は期待に違わぬ素晴らしいものでした。何と言っても、迫力のギボシ・権現岳、そして赤岳・阿弥陀岳。目を転じれば、優雅な富士山、北岳、甲斐駒、仙丈、続いて中央アルプスの峰々。冬に登ったのは初めてでしたが、ますます編笠山が好きになりました。
予定よりもかなり時間がかかっていたので、急いで下山にかかります。
今日は水分しか摂取しておらず、ちょっと気持悪くなってきたので途中で休憩し、おむすびを食べます。その間に神奈川から来られたペアが追い越していきました。
再び歩き出して、神奈川から来られたペアに追いついてからは、山の話をしながらの楽しい下りの時間を過ごさせていただきました。
16:00無事駐車場に戻り、鹿の湯に寄って家路に着きました。
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自分の力量からすれば、西岳〜青年小屋でトレースが無くなった地点で引き返すべきだったのかなと思います。進むにしても、「何時まででダメなら撤退する」ということを明確にしてから進むべきでした。その日のうちに帰って来られたのは、運がよかっただけのような気がします。
御一緒させていただいた男性ソロと神奈川から来られたペアの方にただただ感謝するばかりです。
家を出発する前にデジカメを確認すると、なんと電池切れ。現役引退したばかりの古いデジカメには僅かながらバッテリーが残っていたので、こちらを急遽現役復帰させました。
ところが、西岳手前で展望が開けた所でシャッターを押そうとするとメモリーが足らないとのメッセージ。メディアが入っていませんでした。
画像を一旦消去して再び西岳山頂で写真を撮り始めましたが、すぐに電池が切れてしまいました。
一緒に下山した夫婦です。
あの日はのろし場でお昼を食べる予定でしたが雪が深くて西岳から20分の展望ポイントでお昼を食べて引き返すつもりになってました。
お二人がノートレースの中、先行したあと戻ってこられなかったので、ついついトレース泥棒して追いかけていった次第で。。。
西岳〜青年小屋50分の区間を2時間30分くらい頑張っていただいたとは。すみません。
編笠の登り20分ではお役に立てていないような。。。
かなりマニアックな場所もお登りになられるようなので今度は深南部で出会えたらうれしいです♪
一緒に歩けてさらに良い山行になりました。おつかれさまでした。
pirotaさん こんばんは。
コメントありがとうございます。
日曜日はお疲れさまでした。
編笠山への登りでは、このまま進むよりは引き返して冬期小屋で1泊かなということも考えていたところで、本当に救われる思いでした。
南アルプス深南部は特別に強い思い入れがあるわけではありませんが、住んでいる所の関係から良く登ります。
また、どこか(深南部よりはリラックスできる安倍東山稜希望)でお会いすることを楽しみにしておりますので、よろしくお願いします。
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