名貫川甘茶谷右俣左俣
- GPS
- 17:56
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 2,013m
- 下り
- 2,002m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
|
写真
感想
長期休暇が取れたためyoshikitoさんのお誘いを受け宮崎遠征へ。
序盤はkana_kanakoさんと合流して甘茶谷へ。
とにかくぬめっていて神経をすり減らしたというのが強い印象。
ナメはもちろん、普通の丸石でさえ垂直に体重をかけないと危ういほどのぬめり具合で、全く戦えない部分が多かった。
事前情報では全然出てこなかったため特異的な状況なのだろうか?
左俣はまだマシだったが右俣ではラバーだと色々な箇所で苦戦する。
ぬめり以外に課題が多々。
・自分だけ登れなかった滝
ぬめりがきつく、2回チャレンジするも両方滑って自力で直登できず。
滑っても安全であることは確認してからのチャレンジだったが、ぬめる滝で微妙なフリクションに賭ける登り方は禁物だった…
怪しいと感じたら別の手を探す能力の不足を感じた。
特にプッシュでの体の支え方があいまいで、泊まり装備を背負った状態での自分の重心位置や効率的に支えられる力の方向が把握できていないように思う。
・装備
とにかく重かった。
余分なものが多かったし、なによりザックが沢に適していない。
yoshikitoさんの装備の持ち方はめちゃくちゃ参考になったし、自分は学生時代の泊まり沢装備と大差なく全然最適化できていないことに気が付いた。
色々買い直したり工夫したりして練度を上げていこう…
・幕営等
実質、入会後初の泊まり沢であり、ようやく泊まり沢での全体的な動き方を把握できた。
タープの張り方は記録で見ていたものの、実際見てみると非常に効率的で感心した。
焚き火のポイントも教えて頂き勉強になった。
yoshikitoさんもkana_kanakoさんも手慣れた様子で焚き火・調理・片付けと無駄なく動いており、あまり手伝えず申し訳なかった。
自分は風向きを読めていなかったことも課題。
結局タープ下ではなく焚き火横で寝たが、寒くて起きた時には焚き火は完全に沈黙しておりシュラフを出した。
火を絶やさないように要所要所で起きて薪を足すのは不可能な気がするなぁ…
八ヶ岳の某小屋で約半年の山小屋勤務を終え無職期間になっていた私の情報を聞きつけたTさんの誘いを受けて九州遠征へ。
私は沢も年に数本しか入ってないし、二人に比べたら圧倒的に経験不足だったと思うのですが、こんな機会は滅多にないのでご一緒させていただくことに〜。
・装備について
今回もわらじ+足袋スタイルで参加させてもらいました。
草鞋は、フェルトソールが強いような、ぬめりにはそこそこ使えるなぁという印象。
軽量で、替えも持ち歩けるので、アルパインで沢が途中にあるけど、でも沢靴を運ぶまではちょっとな、、、、というときにはやはりいいと思う。
わたしはただ単に、そんなに沢に行かないのに、沢靴をわざわざ買うのはなぁ、、、と渋り続けて3年ぐらい経過しています。
今回でやはりちょっと立ち込むような岩系の登り?(ラバーソールが有利な場所)は全然ダメで、(もちろん私の技術不足はありますが....)少し沢靴購入を検討し始めました。
理想は、わらじ+足袋スタイルを貫き通せるような登攀力を身に付けることですね。頑張ります。
・自分の力不足について
今回は圧倒的に自分の沢への慣れてなさ?を痛感しました。
ゴーロ帯?というのでしょうか。川辺を歩くような場面場面で、
ふたりはひょいっと渡れるところを、自分は石橋を叩いて渡っているような感じで、
スピードが遅く、まだまだだと思いました。
今年こそ渓流釣り頑張ると思っていたのにいつの間にか禁漁になってしまいましたし、来年は川辺をもっと歩いて、沢での歩き力を上げていきたいです。
1週間の休みが取れ、幸いにも同行者を捕まえることもできた。しかし、この時期に沢に入るには寒すぎる。少しでも緯度を下げれば幾分か暖かくなることを期待して、九州(宮崎、大分中心)の遡行計画を組んだ。困ったことに、九州の沢登りに関する情報は本当に少ない。ネットで検索すると、有名どころの祝子川であれば最近の記録が見つかるが、トマ本にあるケヤキ谷や百名渓谷である上の小屋谷でさえ、2000年台のブログがほとんどである。ガイド本としては、九州の沢と源流(吉川満著)があるが、入手困難であり、20年前の本ということもあり状況が変わっている場合も多いらしい。さらに初めてのエリアなので山容が分からない。要するに難易度が読めない。そこが一番の心配所であり、冒険心を掻き立てる要素でもあった。計画書の作成にあたり、古いブログ、地形図、自分の遡行ログ、クマガ谷から合流する大分在住のtakaくんからの情報(生きた情報は本当に助かった)あたりをヒントにした。
全5日間の滞在中の遡行計画は、甘茶谷(尾鈴名貫川,初中級),クマガ谷(祖母奥岳川,中級),ヤゴロウ谷(椎葉村耳川,初中級)とした(グレードは前述の九州の沢と源流を参照)。
今回の遠征でのメイン遡行は中級のクマガ谷となるが、1本目は甘茶谷(初中級)へ入渓した。足慣らしと共に、九州の沢のグレード感と山容を把握するのに良いタイミングとなった。沢は開けていて明るく巻けば容易だが水線を突破しようとすると2段階〜グレードがあがる。また、ヌメリが本当にひどいので沢慣れしていない人がいる場合は劇的に遡行時間が延びると思う。右俣には長いナメがあり、確保もできないので要注意。
10/11, 6:30に矢研の滝駐車場を出発し、キャンプ場から入渓。最初は沢というよりも川の様相だ。水量豊富、大きな釜と巨岩がゴロゴロしている。小さく巻きながら進むが、期待通り暖かく、ウォータースライダーも楽しめた。巨岩の処理が手強く、それなりに時間がかかる。Co670に到着したのが、10:00頃で過去記録で見た2時間よりも2倍近く遅い?特に遡行スピードが遅い感じはなかったが、初中級の沢でこれだけ遅れるなら九州のグレードはめちゃ辛いのか九州の沢屋が異常に強いのかと若干焦る。
右俣に入り、Co770の2段滝をやり過ごすと、長いナメが始まる。ナメと言えば、沢始めた人がここに行ってみたいと言って写真を見せてくる写真映えスポットであるが、ここのは恐怖の対象でしかなかった。めちゃくちゃ滑る。やばい。スラブで初めて進退窮まった。精神力をガリガリ削られた。
Co840からはやや登攀的になるが、まだ滑りまくる。10m程のトイ状滝があり、苔が流されているであろう水流沿いならと思い、ロープを出したが悪すぎて必死にクライムダウンをした。Kさんが上手く高巻きルートを発見。水が涸れ、適当なところで尾根に上がり、藪を漕いで稜線に出た。登山道を降りて、左俣の適当なところで幕営。テン場付近の薪が着火しやすい、煙が出ない、綺麗に熾火になるという素晴らしい特級品だった。毎回言っているが、やっぱり焚き火は良いな。
この日の遡行難度は自分が想像していたよりも難しく、クマガ谷は不味いんじゃないかという不安の中、明日の遡行でグレード感再確認しようとして就寝。
10/12,7:30遡行開始。左俣は滑るものの右俣よりは断然まし。小滝をシャワーしなが越えつつ、突破困難な滝は簡単に高巻ける。崩落エリアからは水が涸れて岩登りとなり、1ヵ所で荷揚したが難しい所もなく稜線まで出た。
再び登山道を降りて駐車場に戻った。左俣、右俣を総合して、初中級と言わればまあ納得。洗濯と風呂を済まして、祖母方面へ。道中、買い出しの途中にtraialというスーパーに寄ったがすごく安い。海鮮類が関東の半額以下、味も良い。
takaくんと合流して、前夜祭を楽しんだ。→クマガ谷へ続く
備考:
10/11
入渓点〜Co670分岐:0.8km/h,up0.08m/h(巨岩帯)
〜Co770滝上:0.6km/h,up100m/h(高巻く)
〜Co960分岐:0.47km/h,up130m/h(滑るナメ)
〜稜線:0.55km/h,220m/h(やや登攀的に。)
10/12
Co730〜Co980分岐:0.7km/h,up190m/h(小滝と簡単な高巻き)
〜稜線:0.4km/h,up160m/h(岩登り)
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