実話に基づいた吉村昭の小説「漂流」を読んで以来、いつか青ヶ島を訪れてみたいと思っていた。江戸の天保年間、船が難破して黒潮に乗って漂流後、たどり着いた鳥島という無人島で12年間生き延びた船乗りの話。島に漂着する木材などを使って船を作り上げて、意を決して島を発ち、たどりついたのが青ヶ島。当時青ヶ島には人は住んでいたものの、火山の噴火の直後で、約200名は避難、100名余りは死亡。島にいたのはたったの9人という、ほとんど無人島に近い状態。そこから再び船で八丈島へ向かい、無事生還を果たす。
青ヶ島は6平方キロの小さな島で、現在の住民は170名ほどで、青ヶ島村は日本国内で最も人口の少ない地方自治体。
まずは竹芝桟橋から八丈島行きの船に乗り込む。
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実話に基づいた吉村昭の小説「漂流」を読んで以来、いつか青ヶ島を訪れてみたいと思っていた。江戸の天保年間、船が難破して黒潮に乗って漂流後、たどり着いた鳥島という無人島で12年間生き延びた船乗りの話。島に漂着する木材などを使って船を作り上げて、意を決して島を発ち、たどりついたのが青ヶ島。当時青ヶ島には人は住んでいたものの、火山の噴火の直後で、約200名は避難、100名余りは死亡。島にいたのはたったの9人という、ほとんど無人島に近い状態。そこから再び船で八丈島へ向かい、無事生還を果たす。
青ヶ島は6平方キロの小さな島で、現在の住民は170名ほどで、青ヶ島村は日本国内で最も人口の少ない地方自治体。
まずは竹芝桟橋から八丈島行きの船に乗り込む。
レインボーブリッジの下を通過。
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レインボーブリッジの下を通過。
早朝、三宅島に寄港。大半の人が降りて行った。避難指示が解除されて島へ立ち入り規制は無いものの、あいかわらず火山ガスの放出は続いていて、ガスマスクの常時携帯が義務付けられている。
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早朝、三宅島に寄港。大半の人が降りて行った。避難指示が解除されて島へ立ち入り規制は無いものの、あいかわらず火山ガスの放出は続いていて、ガスマスクの常時携帯が義務付けられている。
竹芝を出て11時間後、八丈島に到着。
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竹芝を出て11時間後、八丈島に到着。
底土港から、島の反対側にある八重根漁港へタクシーで移動。タクシーの運転手によれば八丈島の人で青ヶ島へ行ったことがある人はほとんどいないとのこと。島周辺は海底の地形が複雑で、その上を黒潮が流れているのでうねりがすごく、船がとにかく揺れる。だから青ヶ島の人が八丈島に来る時はみんな船を嫌がってヘリを使う、と教えてくれた。小さなプレハブ小屋が受付。
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底土港から、島の反対側にある八重根漁港へタクシーで移動。タクシーの運転手によれば八丈島の人で青ヶ島へ行ったことがある人はほとんどいないとのこと。島周辺は海底の地形が複雑で、その上を黒潮が流れているのでうねりがすごく、船がとにかく揺れる。だから青ヶ島の人が八丈島に来る時はみんな船を嫌がってヘリを使う、と教えてくれた。小さなプレハブ小屋が受付。
青ヶ島と八丈島を結ぶ還住丸に乗り込む。乗客は自分を入れて5名ほどだった。
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青ヶ島と八丈島を結ぶ還住丸に乗り込む。乗客は自分を入れて5名ほどだった。
とにかく揺れが激しいことで有名で、船に強い人でも酔うという。船室にはこういうものがあちこちに置かれていた。
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とにかく揺れが激しいことで有名で、船に強い人でも酔うという。船室にはこういうものがあちこちに置かれていた。
2時間半ほどで青ヶ島へ。この日は海が穏やかで船があまり揺れず、しかも酔い止めをちゃんと飲んでおいたので、船酔いしなかった。普通、島には港が複数あって、着港地を変えることで風向きや波の影響を避けることができるのだけど、青ヶ島には港が1つしかない。だから欠航が多く、たとえ島の近くまで来れたとしも接岸できずに引き返すこともあるらしいので、最後まで気が抜けない。かつては八丈島と青ヶ島の間を行き来するだけでも遭難が絶えず、数多くの命が失われた。まさに命がけの航路だったのだけど、今はこうして簡単に来ることができることに感謝。
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2時間半ほどで青ヶ島へ。この日は海が穏やかで船があまり揺れず、しかも酔い止めをちゃんと飲んでおいたので、船酔いしなかった。普通、島には港が複数あって、着港地を変えることで風向きや波の影響を避けることができるのだけど、青ヶ島には港が1つしかない。だから欠航が多く、たとえ島の近くまで来れたとしも接岸できずに引き返すこともあるらしいので、最後まで気が抜けない。かつては八丈島と青ヶ島の間を行き来するだけでも遭難が絶えず、数多くの命が失われた。まさに命がけの航路だったのだけど、今はこうして簡単に来ることができることに感謝。
崩れ落ちた斜面をコンクリートで固めて、再び道路を通そうとしてるっぽい。
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崩れ落ちた斜面をコンクリートで固めて、再び道路を通そうとしてるっぽい。
青ヶ島に接岸。船の揺れが大きいので渡し板はかけられず、船の揺れにあわせてタイミング良く飛び移るスタイル。ちょっとドキドキ。
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青ヶ島に接岸。船の揺れが大きいので渡し板はかけられず、船の揺れにあわせてタイミング良く飛び移るスタイル。ちょっとドキドキ。
港は急斜面の直下に作られていて、落石や斜面崩壊との戦いの苦労が感じられる。
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港は急斜面の直下に作られていて、落石や斜面崩壊との戦いの苦労が感じられる。
キャンプ場利用の申請手続きのために役場まで来てください、ということで役場の軽トラックに乗せてもらい役場へ。
外輪山の外側を通って集落まで行く道は崩れているので、カルデラの中を抜けるルートで。
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キャンプ場利用の申請手続きのために役場まで来てください、ということで役場の軽トラックに乗せてもらい役場へ。
外輪山の外側を通って集落まで行く道は崩れているので、カルデラの中を抜けるルートで。
役場でキャンプ場の利用申請を済ませる。キャンプ場のあるカルデラ内部は飲み水用の水道が整備されていないので、水は役場でペットボトルに入れてもらう。
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役場でキャンプ場の利用申請を済ませる。キャンプ場のあるカルデラ内部は飲み水用の水道が整備されていないので、水は役場でペットボトルに入れてもらう。
島内全域30km/h規制。
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島内全域30km/h規制。
歩いてキャンプ場へ向かう。キャンプ場は中央火口丘の丸山の中腹にあるので、外輪山を下ってカルデラの中を歩いていかなければいけない。集落から徒歩で1時間ほど。キャンプ場利用者は自分だけだった。トイレや水道はあるけど飲料用水ではないので飲むことはできない。
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歩いてキャンプ場へ向かう。キャンプ場は中央火口丘の丸山の中腹にあるので、外輪山を下ってカルデラの中を歩いていかなければいけない。集落から徒歩で1時間ほど。キャンプ場利用者は自分だけだった。トイレや水道はあるけど飲料用水ではないので飲むことはできない。
外輪山の斜面を下ってカルデラ内部へ。
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外輪山の斜面を下ってカルデラ内部へ。
集落から徒歩で1時間ほどでキャンプ場着。キャンプ場利用者は自分だけだった。トイレや水道はあるけど飲料用水ではないので飲むことはできない。
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集落から徒歩で1時間ほどでキャンプ場着。キャンプ場利用者は自分だけだった。トイレや水道はあるけど飲料用水ではないので飲むことはできない。
キャンプ場から、「ふれあいサウナ」へ向かう。途中、斜面から蒸気が噴き出してた。このような噴気口を島では「ひんぎゃ」と呼んでいて、ふれあいサウナもひんぎゃの熱を利用した施設。
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キャンプ場から、「ふれあいサウナ」へ向かう。途中、斜面から蒸気が噴き出してた。このような噴気口を島では「ひんぎゃ」と呼んでいて、ふれあいサウナもひんぎゃの熱を利用した施設。
ひんぎゃの熱を利用した地熱釜が自由に使える。
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ひんぎゃの熱を利用した地熱釜が自由に使える。
手前がふれあいサウナ、奥にあるのが製塩所。黒潮の海水から地熱を利用して作る「ひんぎゃの塩」が特産品になってる。
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手前がふれあいサウナ、奥にあるのが製塩所。黒潮の海水から地熱を利用して作る「ひんぎゃの塩」が特産品になってる。
ふれあいサウナの中。地熱が高いせいか、水の蛇口をひねっても冷たい水は出ず、お湯がでてくる。キャンプ場の水道も冷たい水は出ず、お湯が出てきた。クーラーの効いた休憩室もあってのんびりできる。
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ふれあいサウナの中。地熱が高いせいか、水の蛇口をひねっても冷たい水は出ず、お湯がでてくる。キャンプ場の水道も冷たい水は出ず、お湯が出てきた。クーラーの効いた休憩室もあってのんびりできる。
さっぱりして、キャンプ場へ戻る。外輪山に囲まれて、要塞内部のような感じ。夕飯を作ったりラジオを聞いたり本を読んだりしてのんびり過ごして就寝。
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さっぱりして、キャンプ場へ戻る。外輪山に囲まれて、要塞内部のような感じ。夕飯を作ったりラジオを聞いたり本を読んだりしてのんびり過ごして就寝。
翌朝、朝食を済ませ、集落へ向かう。
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翌朝、朝食を済ませ、集落へ向かう。
つづら折の坂で外輪山の斜面を登る。
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つづら折の坂で外輪山の斜面を登る。
外輪山の外側に出ると、遠くに八丈島が見える。
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外輪山の外側に出ると、遠くに八丈島が見える。
太陽が昇ってきた
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太陽が昇ってきた
青ヶ島還住(火山噴火による全島避難で無人島と化した後、数十年ののち青ヶ島へ戻り再び生活を築き上げた)の時、島の再興の中心的役割を果たした名主佐々木次郎太夫の屋敷跡。
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青ヶ島還住(火山噴火による全島避難で無人島と化した後、数十年ののち青ヶ島へ戻り再び生活を築き上げた)の時、島の再興の中心的役割を果たした名主佐々木次郎太夫の屋敷跡。
他の場所ではあまり見られない玉石垣があるのでおそらく立派なお屋敷だったんだろうな。
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他の場所ではあまり見られない玉石垣があるのでおそらく立派なお屋敷だったんだろうな。
グラススキー場のように見えるのは、集水施設。山の斜面に降り注いだ雨水を集めて水を確保するために、斜面を塗り固めてある。
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グラススキー場のように見えるのは、集水施設。山の斜面に降り注いだ雨水を集めて水を確保するために、斜面を塗り固めてある。
集水施設のてっぺんから見た景色。
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集水施設のてっぺんから見た景色。
岡部の集落を見下ろす。
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岡部の集落を見下ろす。
外輪山の尾根上に出て、遊歩道を行く。
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外輪山の尾根上に出て、遊歩道を行く。
遊歩道から、カルデラを見下ろす。真ん中の縞々模様の山が中央火口丘の丸山。
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遊歩道から、カルデラを見下ろす。真ん中の縞々模様の山が中央火口丘の丸山。
カルデラ全景。
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カルデラ全景。
さらに進んで、島の最高地点、大凸部へ向かう。
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さらに進んで、島の最高地点、大凸部へ向かう。
大凸部(標高423m)からカルデラを眺める。カルデラの中にある建物は住宅ではなく工場などの施設。
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大凸部(標高423m)からカルデラを眺める。カルデラの中にある建物は住宅ではなく工場などの施設。
大凸部から下って、島の北のはずれにある牧場。牛が興味深そうに寄ってくる。
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大凸部から下って、島の北のはずれにある牧場。牛が興味深そうに寄ってくる。
島の最北端は草で覆われてる。ここの標高は約200mで、ここのすぐ先は断崖絶壁になっていて一気に海面まで落ち込んでいる。
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島の最北端は草で覆われてる。ここの標高は約200mで、ここのすぐ先は断崖絶壁になっていて一気に海面まで落ち込んでいる。
ヘリポート。1日1便の定期便「東京愛らんどシャトル」が八丈島との間を20分で結んでいる。海が荒れて還住丸が欠航の時でもヘリは飛ぶことが多く、速い上に酔うこともないので還住丸よりヘリの方が人気。でも定員が9人と少なく、予約が取りにくい。八丈島までのヘリの料金は11,210円。還住丸は2,720円。だから還住丸の欠航で島に延泊するくらいならヘリに乗った方が安上がり。だから島を訪れる人は船で帰る予定の人でも保険として念のためヘリも予約しておく人が多いらしい。で、船に乗れた時点でヘリはキャンセルする。それが一般的なやり方になっているので、愛らんどシャトルではリコンファームが必要となっている。
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ヘリポート。1日1便の定期便「東京愛らんどシャトル」が八丈島との間を20分で結んでいる。海が荒れて還住丸が欠航の時でもヘリは飛ぶことが多く、速い上に酔うこともないので還住丸よりヘリの方が人気。でも定員が9人と少なく、予約が取りにくい。八丈島までのヘリの料金は11,210円。還住丸は2,720円。だから還住丸の欠航で島に延泊するくらいならヘリに乗った方が安上がり。だから島を訪れる人は船で帰る予定の人でも保険として念のためヘリも予約しておく人が多いらしい。で、船に乗れた時点でヘリはキャンセルする。それが一般的なやり方になっているので、愛らんどシャトルではリコンファームが必要となっている。
神子の横原展望所からの眺め。250mの断崖。下の神子の浦へ降りる遊歩道があるのだけど、今は崩壊していて行けない。
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神子の横原展望所からの眺め。250mの断崖。下の神子の浦へ降りる遊歩道があるのだけど、今は崩壊していて行けない。
遠くからでも海の綺麗さがよくわかる。
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遠くからでも海の綺麗さがよくわかる。
島のねこ。
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島のねこ。
島で唯一の商店へ。店員さんがいない。作業着姿の人がお店に入ってきて、レジに置いてあるメモ用紙に買った物を書いてお金をカウンターに置いて出て行った。どうやらそういうシステムらしい。まるで野菜とかの無人販売所のようだ。
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島で唯一の商店へ。店員さんがいない。作業着姿の人がお店に入ってきて、レジに置いてあるメモ用紙に買った物を書いてお金をカウンターに置いて出て行った。どうやらそういうシステムらしい。まるで野菜とかの無人販売所のようだ。
還住像。天明の大噴火で八丈島に逃れた島民を、再び青ヶ島での生活を再建するよう導いた「青ヶ島のモーゼ」と呼ばれる英雄佐々木次郎太夫の像。
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還住像。天明の大噴火で八丈島に逃れた島民を、再び青ヶ島での生活を再建するよう導いた「青ヶ島のモーゼ」と呼ばれる英雄佐々木次郎太夫の像。
図書館で青ヶ島に関する資料などを見ようと思ったけど、残念ながら開くのは午後からということで中に入れず。還住丸の運行は朝7:00にアナウンスされるので、さっそく案内ダイヤルに電話をかけて確認してみると、なんとこの日は欠航とのこと!!
帰れない!島にもう一泊延泊することが決定。
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図書館で青ヶ島に関する資料などを見ようと思ったけど、残念ながら開くのは午後からということで中に入れず。還住丸の運行は朝7:00にアナウンスされるので、さっそく案内ダイヤルに電話をかけて確認してみると、なんとこの日は欠航とのこと!!
帰れない!島にもう一泊延泊することが決定。
島で唯一の信号。信号のための信号というより、子供の教育用という役割が大きい。
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島で唯一の信号。信号のための信号というより、子供の教育用という役割が大きい。
キャンプ場へ戻る。途中で駐在所のおまわりさんと話をする。
船が出ないのでもう一泊しますというと、南の方で台風ができたから、もしかしたらもうしばらく船は出ないかも、なんてことを言う。台風ができると1週間船がでないことはザラにあるので、ヘリの予約を確保しておいた方がいいですよ、とアドバイスをいただく。台風が来ると本当に2週間近く島から出られなくなっちゃう方もたまにいらっしゃいます、と。
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キャンプ場へ戻る。途中で駐在所のおまわりさんと話をする。
船が出ないのでもう一泊しますというと、南の方で台風ができたから、もしかしたらもうしばらく船は出ないかも、なんてことを言う。台風ができると1週間船がでないことはザラにあるので、ヘリの予約を確保しておいた方がいいですよ、とアドバイスをいただく。台風が来ると本当に2週間近く島から出られなくなっちゃう方もたまにいらっしゃいます、と。
果たして今週中に帰れるんだろうか、と不安になって、駐在さんのアドバイスに従ってヘリの予約をすることにした。キャンプ場に戻ってヘリの空室状況を調べると、木曜日も金曜日も満席で、土曜日が残りわずか。さっそく土曜日の便の予約をすべく電話をかけるも、「回線の数が少なくてなかなかつながらない」というウワサどおり、話し中ばかりで全然つながらない。何度も何度もリダイヤルしまくって、ようやく予約できた。
これで、還住丸が欠航になっても少なくとも土曜日に八丈島に戻って、日曜日の船で家に帰ることができる。土曜日まで島で過ごすのは、やることが特にないという点で少々つらいけど、とにかく帰れることが保証されているのは安心感がすごい。
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果たして今週中に帰れるんだろうか、と不安になって、駐在さんのアドバイスに従ってヘリの予約をすることにした。キャンプ場に戻ってヘリの空室状況を調べると、木曜日も金曜日も満席で、土曜日が残りわずか。さっそく土曜日の便の予約をすべく電話をかけるも、「回線の数が少なくてなかなかつながらない」というウワサどおり、話し中ばかりで全然つながらない。何度も何度もリダイヤルしまくって、ようやく予約できた。
これで、還住丸が欠航になっても少なくとも土曜日に八丈島に戻って、日曜日の船で家に帰ることができる。土曜日まで島で過ごすのは、やることが特にないという点で少々つらいけど、とにかく帰れることが保証されているのは安心感がすごい。
中央火口丘の丸山を散策。
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中央火口丘の丸山を散策。
御富士様としてまつられている神社。出産、喪中の人などは不浄とされこのエリアに入ることができなかったかつての慣習を改めるために、かつての名主がここに神社を建ててたという。
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御富士様としてまつられている神社。出産、喪中の人などは不浄とされこのエリアに入ることができなかったかつての慣習を改めるために、かつての名主がここに神社を建ててたという。
火口のまわりの尾根上をぐるっと回る。
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火口のまわりの尾根上をぐるっと回る。
周りの森はジャングルみたいな密林。
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周りの森はジャングルみたいな密林。
外輪山を越える道。今は港と集落を結ぶ唯一の道になっている。
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外輪山を越える道。今は港と集落を結ぶ唯一の道になっている。
翌朝。朝食を食べ終えて案内ダイヤルで確認すると、本日の還住丸は「条件付きで運航」とのこと!テントをたたみ、キャンプ場を後にする。
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翌朝。朝食を食べ終えて案内ダイヤルで確認すると、本日の還住丸は「条件付きで運航」とのこと!テントをたたみ、キャンプ場を後にする。
青宝トンネルを歩いて港へ。
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青宝トンネルを歩いて港へ。
三宝港。波が高くて船を港内に留め置くことができないので、漁船はすべてクレーンで陸の上にあげられている。
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三宝港。波が高くて船を港内に留め置くことができないので、漁船はすべてクレーンで陸の上にあげられている。
たまに数メートルはありそうなうねりがやってきて、桟橋の上まで波が上がってくる。本当にこんなうねりの中船が接岸できるのかと心配になる。まわりの方も今日は接岸できないかも、なんてことを話している。
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たまに数メートルはありそうなうねりがやってきて、桟橋の上まで波が上がってくる。本当にこんなうねりの中船が接岸できるのかと心配になる。まわりの方も今日は接岸できないかも、なんてことを話している。
そんな中、クレーン車登場。一応接岸準備は進められるらしい。島の女性の方から「こういう日は作業してる人はピリピリして怒号が飛び交うけど、気にしないでくださいね」なんて言われる。確かにちょっとピリピリムード。
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そんな中、クレーン車登場。一応接岸準備は進められるらしい。島の女性の方から「こういう日は作業してる人はピリピリして怒号が飛び交うけど、気にしないでくださいね」なんて言われる。確かにちょっとピリピリムード。
桟橋の上まで波が来るので、軽トラの荷台に乗って移動。
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桟橋の上まで波が来るので、軽トラの荷台に乗って移動。
還住丸が来た!がんばって接岸してくれ!
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還住丸が来た!がんばって接岸してくれ!
なんとか無事船に乗ることができた。
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なんとか無事船に乗ることができた。
さようなら、青ヶ島。
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さようなら、青ヶ島。
2時間半後、八丈島に到着。帰りも酔い止めを飲んですぐ寝たせいか、酔わなかった。無事着いたので、ヘリの予約をキャンセル。
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2時間半後、八丈島に到着。帰りも酔い止めを飲んですぐ寝たせいか、酔わなかった。無事着いたので、ヘリの予約をキャンセル。
青ヶ島の後なので、八丈島が大都会に思える。人も車も多いし商店はそこらじゅうにあって自販機もたくさん。
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青ヶ島の後なので、八丈島が大都会に思える。人も車も多いし商店はそこらじゅうにあって自販機もたくさん。
底土キャンプ場に泊る。設備が整っているのに無料。すばらしい。
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底土キャンプ場に泊る。設備が整っているのに無料。すばらしい。
翌朝。朝日を浴びながら朝ごはんを作って食べ、コーヒーを飲む。至福のひと時。
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翌朝。朝日を浴びながら朝ごはんを作って食べ、コーヒーを飲む。至福のひと時。
飛行機で帰ればあっという間(羽田まで55分)なんだけど、自分はのんびりと船旅で11時間かけて帰る。
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飛行機で帰ればあっという間(羽田まで55分)なんだけど、自分はのんびりと船旅で11時間かけて帰る。
底土港へ行って乗船手続き。かめりあ丸が入港してきた。
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底土港へ行って乗船手続き。かめりあ丸が入港してきた。
船に乗り込む。
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船に乗り込む。
おそろしいほど水が綺麗で、海底が見える。
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おそろしいほど水が綺麗で、海底が見える。
さようなら八丈島!
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さようなら八丈島!
利島、鵜渡根島、新島の脇を抜ける。
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利島、鵜渡根島、新島の脇を抜ける。
豪華客船飛鳥2とすれ違う。
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豪華客船飛鳥2とすれ違う。
富士山。
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富士山。
竹芝に戻り、青ヶ島の旅は無事終了。
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竹芝に戻り、青ヶ島の旅は無事終了。
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