障子ヶ岳:朝日連峰北端、氷雪に磨かれた岩壁と紅葉。
- GPS
- 08:55
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,381m
- 下り
- 1,382m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
障子ヶ岳登山口ー紫ナデの登り:急登が続く。ザレのトラバースには注意。 粟畑ー南俣沢出合の下り:全体には緩やかだが、一部短い登り、短い急降あり。長ーい。 |
写真
感想
遅れた紅葉が進んできたのに、先週は天候不順で見送り。と言っている内に、八甲田、鳥海山、岩手山、月山は初冠雪。冬が近づいて来た。今年の山の紅葉の季節も案外短いな。今は標高1500〜1000m位かな。今週末は、東北は高圧帯に入っているんだが、土曜はあまり天気が良くなく、日曜の方が良さそうだ。今年の紅葉の季節に行きたいと思っていた障子ヶ岳周回に行って見ることにした。障子ヶ岳はユニークな山である。朝日連峰の中でも、東面が氷雪に磨かれた岩壁になっている険しい山容、それに紅葉がきれいだという点も有名である。
やはり、土曜の天気はあまり良くなかった。日曜の朝は、白石辺りや月山ICから大井沢までも霧だった。でも、晴れてくるはずである。南俣沢出合辺りでも道路周辺に10台以上の車が駐車していた。以前の駐車場は使えなくなっているそうだ。今日は林道奥の障子ヶ岳登山口の駐車場まで行った。ここも、6時前なのに、ギリギリだった。
車が一杯だったので、登山口が分からなかったが、看板の後ろで山道に入るのだった。山道を少し進むと、出合吹沢を渡渉する。水量は少なく、飛び石で問題なく渡れる。この登りは、大クビト手前の1196mピークまで、2か所ほど少し平坦になる所もあるのだが、それ以外は、標高差600mの急登の連続である。最初は眺望もほとんど無いが、850m付近になると、潅木の合間から粟畑から障子ヶ岳が見えてくる。更に登って1000m近くになると、眺望が開ける。時折、ザレのトラバースがあるのだが、滑らないように慎重に。1196mピークから大クビトまで、一旦下って、紫ナデまで標高差300mの登りである。途中、偽ピークもあり、最後も稜線上を行ってから最後の登りである。紫ナデからは、障子ヶ岳とその東面の岩壁の全容が見える。これは凄い山だなあ。以東岳も正面に迫力がある姿が見える。粟畑の向う側には、大朝日岳を中心とする主稜が見える。
紫ナデからの登山道は、左に大岩壁を見ながら、忠実に稜線上を行く。岩場ではなく、普通の登山道である。周囲は、終わりかけているが、紅葉の中を行く。岩壁も紅葉に彩られてきれい。途中1304mピークを越えて、障子ヶ岳への急登が始まる。最後は、稜線上を少し行って山頂に達する。紫ナデと同じ様に、以東岳から寒江山、大朝日岳までの主稜の眺望が良い。月山や葉山も晴れてきたようだ。
障子ヶ岳からは、2つ程小ピークを越えて、その後、障子ヶ池へ下って行く。障子ヶ岳は、こちら側からは、きれいな三角のピークとして見える。行く手の粟畑は案外大きく見える。かなりの登り返しである。粟畑に登り着くと、平坦になり紅葉に囲まれた天狗小屋が近くに見える。少し進むと、石畳が整備されている、今日は乾いていて滑り易くはない。雨量計辺りで休憩。ここからも障子ヶ岳のピラミッドの迫力ある姿が見える。この下山路は全体的には緩やかなのだが、その為、とにかく距離が長い。粟畑から駐車場まで8kmかー。途中若干の登りや短い急降もある。時計回りの周回だと登り易いかもしれないが、紫ナデからの下りが厄介なので、やはり、今回の周回の方がいいのかな。途中、竜ヶ岳水場を通るが、その後の竜ヶ岳のトラバース辺りも紅葉がきれいだった。
南俣沢出合からは、登山口まで20分ほど林道歩きで、駐車場まで戻った。今日は、ほぼ晴れ、気温も適度、風もなく、障子ヶ岳の岩壁と紅葉を楽しむことができた。端正な山容、絶壁を眺めながらの縦走路、これは東北屈指の名峰だよ。この所、長時間は歩いていなかったので、このルート、体力的にどうかと思っていたのだが、それ程苦労せずこなせたので、少し自信になったかな。今日出会った方は、同方向は、5組13人、反対廻りは2組3人だけだった。静かな紅葉の山だった。
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