石垣山ー浅間山ー鷹巣山ー屏風山縦走
- GPS
- 09:57
- 距離
- 53.8km
- 登り
- 1,844m
- 下り
- 1,849m
コースタイム
天候 | 曇り後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:JR沼津駅 |
感想
最近購入した、昭文社の登山地図「箱根」を眺めていると、私の好きな、駅から駅まで歩く山行ができそうなコースがいくつも見つかった。
先週歩いたコースもその1つだ。今回は、小田原駅から石垣山、浅間山、屏風山と登って、箱根旧街道を歩いて三島駅まで抜けるルートを考えた。大体38kmほどのようだ。私にとっては十分長い距離だが、ここで変な欲が出てしまった。
もう少し歩いて、国府津駅から沼津駅まで歩けないだろうか。鉄道に興味のない人にとっては、全く意味をなさないであろうこの思いつきも、鉄道好きな私にとっては、御殿場線の両端である駅間を歩き通すというのは、魅力的に思える。
ヤマレコで、ルートを入力してみると、52kmほどになった。自分には無理かもしれないが、車道歩きがほとんどで、後半はバスの便も良いため、限界がきたらいつでもエスケープできそうだ。この案で行ってみることにした。
今回は車道が長いということで、登山靴ではなく、トレッキングシューズにした。荷物も、ツェルトや予備水、余分な防寒着などを削った。アイゼンは、要らなそうだけど持っていくことにした結果、6.5kgほどに収まった。
国府津駅で下車すると、時刻は5:45で、まだ暗い。公共交通機関を使って山に登る私が歩き始めるのは、大抵8時台だから、いつもより2〜3時間早い出発だ。
なるべく車道は早く移動したいと、小走りでスタートした。国道1号線に入る。歩道があるか心配していたが、幅2mもある立派な歩道だ。街灯の明かりも助かるし、ここを進むことにする。
荷が軽いおかげか、苦手な走りも、それほど気にならない。酒匂橋を渡るとき、相模湾がよく見える。白んできた空の光に海が反射して綺麗だ。
まだ早い時間で交通量は少ないが、それでも大型車の排気ガスは辛い。途中で、1号線を離れ、小田原城に向かった。先週の山行の帰りに寄った図書館の脇を通って、石垣山の登り口に向かう。
道間違いの多い私にとっては、意外な程スムーズに登り口を見つけた。農道を歩いて登って行くと、背後を新幹線が通り過ぎて行った。この辺りは果樹園になっていて、沢山のみかんを付けた木が目に入る。今が時期なのだろうか。
石垣山の直下には大きな駐車場がある。そこから3分ほどで頂上に着いた。少し下に相模湾が一望できる眺めの良い場所があり、そこで少し休憩した。なかなか良いペースだ。
そこから、一度、入生田駅に向かって降りる。車道を小走りで下って行くと、箱根登山鉄道の電車が見えた。久しぶりに乗りたくなる。そこから箱根湯本までは、また1号線のお世話になる。今度は、歩道が狭く、交通量も増えて大変だ。
箱根湯本駅の先の橋を渡ると、すぐ先に登山口がある。ようやく山らしい道に入って、落ち着いた。車道と違って空気がうまい。
笹に囲まれた道を緩やかに登って行く。この道は、歩かれすぎているためか、木の根の周りの土が削れて、根がむき出しになっているところが多い。
登山地図の湯坂山は、山頂がどこかも良く分からず通過。笹からススキに変り、サクサクと霜柱を踏んで登って行く。ここまで雪は全くない。
浅間山の山頂で、少し休憩する。今日は雲が多く、あまり眺望が効かないものの、駒ヶ岳、神山はよく見えた。この時点で20kmを越えているが、まだ大丈夫だ。
すぐ隣の鷹巣山に向かうと、ようやく雪が出て来た。2,3cmほどで、凍結しておらず、アイゼンは全く不要。
そこから一度、畑宿まで下る。この長い下りで、右膝に違和感を感じた。関節ではなく、膝の裏側が痛い。
畑宿で一度車道に降りて、少し下ると、箱根旧街道の入口があり、入るとすぐに石畳の道になった。歴史を感じさせるが、車道の上を通る陸橋の上にも石畳が敷かれている辺りからすると、昔のままというわけではないようだ。
甘酒茶屋には、名前の通り、甘酒を出す茶屋があった。そのすぐ先で、屏風山へのハイキングコースに入る。涸れた沢の脇を登って行く。途中、二子山がすぐ近くに眺められる箇所があった。自然保護のため、登山は禁止らしい。
ハコネダケに囲まれた道を登って行く。道の上に倒れかかってきているのも多く、それらは凍結して地面とくっついているので、起こして通過するもの疲れる。
屏風山の山頂は積雪3cmほどで、展望はなかった。アセビに囲まれている。
ここで、ようやく行程の半分程まで来た。おにぎりを食べながら足をマッサージする。
時間は、計画よりも大分早い。これなら、暗くなる前に沼津に着けそうだ。
この先も、ハコネダケをかき分けながら進む。最後は急な階段を、痛む膝をかばいながら下って、箱根関所跡に降りた。
観光客で溢れる箱根町を通過して、箱根峠に向かう。再び、箱根旧街道の石畳を登って行き、箱根峠の道の駅のベンチで少し休憩した。ここからの芦ノ湖、駒ヶ岳、神山の眺めはとてもいい。
この先は、下って行くだけだ。時刻は12時を回ったばかりで、沼津までは、あと20kmほどだ。ゆっくり沼津に向かっても、計画していた18時には間に合いそうだが、ここでまた変な欲が出てしまった。15:45までに沼津に着けば、国府津発5:45から10時間を切れるではないか。
旧街道は、ハコネダケに囲まれた道が続く。トンネル状になっているところもあり、楽しい。色々と案内板があり、この街道の歴史が書かれているようだが、時間に追われて、ほとんど確認できず。
足は両足とも痛くなって来た。下りなのに足がつりそうだ。小走りで降りているつもりだが、歩きと大差ないようなスピードしか出ない。
なんとかだましだまし進んで、山中城跡に到着。城は残っていないものの日本百名城とのこと。この辺りで、日が出て暖かくなって来た。今日はずっと寒かったので、助かる。
1号線と旧街道は、何度も交差する。途中、旧街道の入口を見落とし、遠回りをしてしまった。時計を見ると、このペースでは、15:45に着けなそうだ。
少し急いで、錦田一里塚まで来たところで、座り込んでしまう。足裏はまだ大丈夫だが、ふくらはぎも腿も膝も痛い。家から持って来た飲料は、もうすぐ無くなりそう。
1号線から外れて住宅街に入る。なんとか道を間違えずに三島駅まで辿り着いた。
時刻は14:45だ。駅前のベンチに座って、あと1時間で沼津に着けるか考える。距離は6,7kmだから着けるはずだが、道が分かり辛い。最後の飲料を飲み干して出発した。
この後、すぐに道間違いで、大幅に時間をロスしてしまった。地形図に描かれた東海道線の在来線と新幹線を勘違いして、新幹線の高架をくぐってしまったのが原因だ。
しばらく右往左往して、なんとか414号線に乗ることができた。後は、分かりやすい一本道が続く。御殿場線の線路沿いを走って行くが、足が痛すぎて、すぐに止まってしまう。途中の信号待ちも、もどかしい。
結局、沼津駅には15:42に到着した。
喉がカラカラなので、自販機でコーラを買って、駅前のベンチにへたり込んだ。なんとか目標を達成できたものの、疲れすぎて動けない。
今日は、無理をしすぎたようだ。帰りは、駅の階段の上り下りもままならない程、足のダメージが大きかった。
御殿場線の両端を繋げて歩けたことは大いに満足だけれど、急ぎすぎて、途中の山々や旧街道の印象があまり残っていないことに気が付いた。
来週からは、また今までの山行に戻そうと思う。
コメント
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凄いです。あっぱれですね。
沼津にすごく美味いラーメン屋さんが有って、東京の後輩も沼津に遊びに来た時はそこのラーメン屋さんのラーメンを食って帰るほどで、是非今度沼津に寄る様な事が在る時には食べ得てみてほしいです。
それにしても凄い。
boneさん、こんばんは。
boneさんに教えてもらったTJAR、見ました。
前回の放送に、未放送の部分が少し追加されたものだとばかり思っていたのですが、ほぼ別バージョンでしたね。前回、紹介されなかった人達の奮闘ぶりが見れて、とても感動しました。
50歳の女性の最後まで諦めない姿と比べたら、今回の私も全然頑張りが足りないようです。(それでも翌日は筋肉痛で大変でしたが)
しかし、みんなかっこいいですね。参加者は40代の人が中心だったようですから、私も必死に鍛えれば、1%くらいは可能性があるでしょうか。
沼津の美味いラーメン屋ってどこですか?沼津アルプスに登った帰りに寄ろうかな?
沼津の北口方向で中華の華に、幸福の服で「華福」って言うお店です。
沼津駅の北口からリコー通りって言う道をバイパス方向に向かって歩いて15分〜20分くらいかな?
自分は登山とかで疲れた時には禍福のラーメンが食べたく成ります。
ノーマル醤油も美味しいんだけれど、疲れた身体にす〜と染み渡る優しい味の「青さ塩ラーメン」がお勧めです。
沼津アルプスを歩くなら、多比まで最初にバスで行って、ゴールを香貫山に設定した登山の方が帰りが楽で良いかもしれません
boneさん、どうもです。
一昨日、伊豆の登山地図、買ってしまいました。
香貫山をゴールにすれば、下山後、華福にも寄れて良さそうですね。
3月になったら青春18きっぷで行こうかと思案中です。
お得で楽しい18切符が出たらぜひ沼津アルプスと華福を満喫してみて下さい。
沼津アルプスはjoさんの様にロングを歩ける健脚の人には少し物足りないかもしれませんが里山縦走を楽しんでみて下さい。
疲れた身体には青さ塩ラーメンがお勧めです。 華福の食べるラー油も東京の後輩は土産に最高だと言ってくれていますし、お持ち帰りのデッカい唐揚げを帰りの電車や帰宅してからの腹ごしらえに最適です。
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