天狗岩・三十人ヶ仙 〜紅葉はじまりました〜
- GPS
- 06:03
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 690m
- 下り
- 673m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今回は天狗岩に先に行く時計回りのルートをとりました。 林道から天狗岩までの上りルートにはほとんど標識はありませんが、登山道は草が刈ってあり、踏み跡がはっきりしているので迷うような所はありませんでした。ただし、山頂直下の勾配はかなりきついです。斜面に手をつきながら登ったところもあります。下りにはお勧めしません。 稜線は一本道で、勾配も緩いので気持ちよく歩けます。時々ネマガリタケが道に倒れ込んでいるところもありますが、それが続くことはありません。 三十人ヶ仙からの下りは比較的緩い森の中の道で所々木段も設置されています。林道に入ると分岐にしばしば出会いますが、「登山道」の標識があります。往復こちらの道を使うのが歩きやすいと思います。 |
その他周辺情報 | 近くにトイレはありません。 佐治川ダムの湖畔道路沿いに公衆トイレがあったので私はそこに立ち寄りました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
サポーティングタイツ
グローブ
ジャンパー
日よけ帽子(ハット)
靴
サブザック(19L)
昼食(棒ラーメン+カット野菜+ベーコン)
コッヘル
バーナー
割り箸
行動食(飴+羊羹)
非常食(シリアルバー)
飲料(お茶500mL+水500mL)
iPhone(GPS)
iPad mini
カメラ
ドローン(MavicMini)
サブバッテリー
携帯電話
腕時計
剪定鋏
手拭い
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感想
朝晩肌寒い季節になってきた。山陰は相変わらずあまり天気の良い日がない。週の後半雨の日が続いたので週末に山に登れるか心配だったが、土曜日は時折晴れ間の見える曇り空だった。日曜日は晴れマークだったので県境辺りの山へ上る計画を立ててみた。この季節なので、紅葉が始まっている山がいいなと、標高が1000mを越える山を探しているうちに、以前Geographicaにルート登録していながらまだ登っていない三十人ヶ仙のことを思い出した。紅葉があるかどうかは分からないが、歩行距離は10km程度、標高差は500m余り、山頂からの眺めは良いらしいので、高い所からならきっとどこかの紅葉が見えるだろうと期待して出かけた。
鳥取市の自宅を朝8時前に出掛けて、GoogleMapでは1時間半程度の道程、途中コンビニで買い物をしたが9時半過ぎには登山口あたりに到着した。「一般車両進入禁止」との立て札が立っている前の路肩スペースに車を停めて歩き始めた。道はずいぶん広く車で十分に進めそうだが、「進入禁止」の道を無理して進んで距離を縮めても何かあった時に申し訳ないので、歩くことにした。「岡山県立勝間田高等学校演習林」という標識がある。演習のために作業車両や人の出入りがそこそこある山なのだろう。舗装こそしてないものの、広くて平らな林道がしばらく続く。今回は最初に天狗岩へ登るコースをとるので分岐では左側の道を選び、道なりに進んでいく。
歩き始めて1時間余り経ったところで林道の右側の尾根に上る木の階段が現れた。「登山道→」の標識が立っている。いよいよここからが山登りだ。一気に道幅の狭くなった登山道の周りには、あまり枝打ちもされていない杉が並んでいる。岡山県の山にはヒノキが多いという印象だったが、この山ではあまりヒノキは見かけなかった。演習林ということもあって成長の早い杉が植えられているのだろうか。林床には比較的背の高い笹が多くみられる。ネマガリタケというヤツだな。これは放っておくと道を覆い隠すぐらい茂って来るので、道がきちんと空いているということは登山道の手入れがされているということだ。所々いろいろな種類の広葉樹も見られる。葉が緑のものも色付いたものもある。そして時々、朽ち木にキノコが生えているのを見つけることができた。進むにつれて傾斜がきつくなってくる。直登の急登だ。時々休憩を入れながら無理せず、ゆっくり目のペースを心掛けて登る。標高が上がるにつれて傾斜は更にきつくなる。地面に手をついたり笹の茎を掴んだりして歩を前に進める。道の横に大きな四角い岩の塊が現れると山頂が近い。茂みの向こうが明るくなって稜線が間近なことがわかる。稜線に出たところで、北方向から歩いてきた男性と出会った。その後ろには女性の姿が、夫婦のようだ。私の方が先に進ませてもらって、少し稜線の坂を上ると目の前に黒っぽい大きな岩が現れた。これが天狗岩のようだ。岩を越えたところに標識が立っていて、草が刈り払われた広場になっていた。南東方向が開けていて遠くの山々が見渡せる。麓の方を見下ろすと赤や黄色に色付いた樹が散らばっている。ここでドローン(Mavic Mini)を飛ばしてみた。上空から見ると、展望の開けていない北西側の斜面に色付いた木々がたくさんあることや、回り込んでみると、天狗岩の東側斜面に巨大な岩の柱が幾つもそびえているのが見えた。山頂に立っているだけでは決して見ることのできなかった光景を目にして、この山の良さを更に強く感じることができた。
既に昼を過ぎてしまっているが、もう一つのピーク、三十人ヶ仙に早く行ってしまおうと、稜線を歩き始めた。明るい稜線で紅葉した木や赤い実、小さなキノコなどを見つけて歩いた。アップダウンも緩やかで気持ちよい稜線散歩を行えた。そして1時間かからずに三十人ヶ仙山頂に到着した。
三十人ヶ仙山頂も草が刈り払われ、東側の展望が望める気持ちの良い場所だ。ここでまずは昼食にした。棒ラーメンに家から刻んできた野菜とコンビニで買ったベーコンを入れた。ああ、何という贅沢、家で食べれば粗末な食事と感じるかもしれないが、山では文句なく旨い。しかしもう14時も近い。食事ばかりに時間をかけることはできない。急いでラーメンを食べた後ここでもドローンを飛ばしてみた。この山頂から北に向かって上空を飛ばすと、やはり西側斜面に色付いた木々が多くあった。1000mを越える山はちょうど今が紅葉の盛りのようだ。今日、この山を選んでよかった。天気にも恵まれて本当に気持ちの良い秋の山を堪能できた。
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