南ア中部積雪期横断(伝付峠→二軒小屋→千枚岳→悪沢岳→小河内岳→烏帽子岳→三伏峠→塩川)


- GPS
- 80:00
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 4,228m
- 下り
- 3,747m
コースタイム
4/30;8:00〜8:20千枚岳(快晴強風)→10:55〜11:55悪沢岳(快晴強風)→荒川中岳避難小屋(快晴強風、2泊目)
5/1;5:48荒川中岳(快晴強風)→5:58(快晴強風)→10:35〜45板屋岳→15:00小河内岳(避難小屋泊、3泊目、晴れ)
5/2;5:30小河内岳(霧)→6:45前小河内岳→7:40烏帽子岳(霧)→三伏峠→塩川
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
---|
感想
4/29;
伝付峠、二軒小屋には雪が無く、快調に進んだ。
しかし、千枚への登りで降雪となり、あっという間に積もってマンノー沢の頭付近では50cm近くの新雪ラッセルとなって夕刻が迫り、とても千枚小屋までは行けない時刻だったので、森の中の平坦地に雪を均して幕営した。
私の後から登ってきた雪山初体験というF氏も近くに幕営。
4/30;
雪はやんだが、千枚岳まではワカンをしていても腰近くまでの急斜面のラッセルを一人で進んだ。
その先は風が強く、雪も飛ばされてアイゼンが良く効いたが、悪沢岳から中岳まで、特に鞍部付近のナイフリッジは本当に怖かった。そこは幅が20cmくらいの両側が切り立った雪の尾根で、つかまるところはもちろん無かった。風が強く、バランスをとるのも難しい状態。風が弱まった瞬間に、その幅20cmしかない両側が絶壁の上を走って渡った。
この日はラッセルで大幅に時間がかかったため、中岳の避難小屋へ止まったが、小屋の入口の引き戸が半分氷のように硬い雪で埋まっていて、まったく開かない。他に入り口が無いので、ピッケルともって来たアルミのスコップで、必死になって掘った。1mくらい掘って、やっと40cmくらい開けることができるようになり、中に入って休むことができた。
その後しばらくして、4人グループがどやどやと入ってきた。何の挨拶も会話も無く、もちろんお礼も無く!こちらから扉を掘ったことをわざわざ言うのも大人気ないので黙っていたが、私のつけたトレースをたどってきた挙句に、小屋へも労せず入って何も無しには、ラッセル泥棒された以上に腹立たしかった。
F氏も後から来て、次の日から行動を共にした。
5/1;この日のことはあまり記憶に無いが、前岳からのカール地形の中の下りは結構急で、緊張を強いられた。高山裏の小屋へは、夏道の巻き道を行かず、谷沿いに行った。
5/2;天気が下り坂であったこと、下山予定日の5/3までに計画していた奈良田まで行くのは無理なので、三伏峠から塩川へ下山することにした。
下山後、バスと電車を乗りついて身延まで行き、奈良田行きの終バスがすでにでたあとだったので、身延の民宿に泊まった。
5/3;身延からバスにのって田代入口まで行き、そこから歩いて伝付峠登山口へ行き、置いてあった車を回収した。
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