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Yamareco

記録ID: 271284
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雪山ハイキング
東海

奥美濃 大日ヶ岳〜Again ひるがのから

2013年02月25日(月) [日帰り]
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graveltrek その他1人
GPS
--:--
距離
10.6km
登り
763m
下り
763m

コースタイム

のろのろのため、参考タイムもなし
天候 半径約20km程の頭上は晴れ時々曇り
その他は雪のため見通しきかず
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ひるがのパーキングエリアにあるスマートインターチェンジ利用
牧歌の里を右手に見ながら、国道156号線へ

国道を300m程北上すると、ガソリンスタンドが
有るので、斜め左へ入る。
道なりに西進し、案内看板に従いながら、駐車場へ。

駐車場はこの時期、5台ほど止めたらいっぱいになるかも知れません。
コース状況/
危険箇所等
途中まで踏み跡は充分ありましたから、迷う事は無いでしょう。

踏み跡が消えて居たとしても、要所には赤いテープが
目印にさがって居ました。

往路=急な登りが数か所ありますが、積雪期ならではの
   まっすぐ登坂ができますので、足元が滑らず、踏み跡があれば
   楽に登れると思います。
   新雪フカフカの場合はかなりの覚悟が必要かと

復路=往路の逆行なので、滑る事さえ気を付けて居れば
   大丈夫だと思います。
出発時間
数々の障害から今日も遅くなってしまった
出発時間
数々の障害から今日も遅くなってしまった
かなり案内板が隠れて居ます
前回はもう2段下まで見えた様な・・気が
かなり案内板が隠れて居ます
前回はもう2段下まで見えた様な・・気が
この頃は連れも元気いっぱいです
2
この頃は連れも元気いっぱいです
この辺りは踏み跡しっかり
迷う要素なし
この辺りは踏み跡しっかり
迷う要素なし
鉄塔が目印になってます
鉄塔が目印になってます
ブナの木が多く自生した尾根筋
ブナの木が多く自生した尾根筋
いっぷく平の案内板
隠れて見つけにくい状態でした
いっぷく平の案内板
隠れて見つけにくい状態でした
近寄って上から目線で撮った一枚
近寄って上から目線で撮った一枚
すでにこんな時間です
すでにこんな時間です
まぁ、昼飯ってことで
まぁ、昼飯ってことで
ソウルフード みそ煮込みうどん ですワ
味噌を入れる前
ソウルフード みそ煮込みうどん ですワ
味噌を入れる前
味噌を入れ
煮込んで
卵を落とし
もすこし煮込む
さぁ!
どうぞめしあがれ・・
さぁ!
どうぞめしあがれ・・
帰ってきたら、少し雪が溶けていた
帰ってきたら、少し雪が溶けていた
わてが アヒルどす
1
わてが アヒルどす
わてが ムックどす
1
わてが ムックどす

感想

2週間まえの2月12日にチャレンジしたばかりの
大日ヶ岳です。

その時は、おひとり様山行で、自宅に残した連れとの約束の時間が有って、頂上へはたどりつけなかったのでした。

今日はその連れが一緒ですから、帰宅の時間を気にする事無く
山歩きを楽しめます。

HandMはリベンジと言う言葉は嫌いだから使いません。
大好きな山に復讐するのですか?それとも他の誰か、何かに
復讐するのですかね?

前々日からの降雪具合を眺めていたら、新たに雪が相当降った様でしたから、早めの出発としました。
なにせこのシーズン一番の寒気とかで、各地で積雪記録を更新しています。

HandMは雪の中を歩くように成って、すっかりその魅力に捉えられてしまい
ました。
なにせ、汚れないのが良い。
地面は雪に隠されて真っ白ですから、靴は山行するたびに綺麗になり
ます。
ウェア類も汗でこそ汚れますが、泥で汚れるなんて事は皆無です。

それに、気温が低いですから、涼しいんです。
HandMなんか、いまから気温が上がる季節の山行を、どうやって
しのごうか本気で考え、悩んじゃったりしてます。

冬枯れの樹間からは遠くの山々を覗き見ながら歩けますし、目的の山頂
も時折のぞめますから、閉そく感が少なくて助かります。

笹やぶなんかは、全部雪の下に成ってますから、とにかく真っすぐ進める、
夏だったらきっとジグザグなつづら折れの道だろうなって所も、とにかく
真っすぐ。
いのしし年生まれのHandMには、なんてピッタリな話だろう。

スキューバダイビングやってた頃も、マクロと呼ばれる小さな物を見る
よりも、水面近くからクレバスやドロップオフの雄大な地形を眺める
ほうが好きだったから、もっともな話かな。

連れはスキューバダイビングも付き合ってやってくれてたな、もう何年も潜って
無いけど。

雪山山行に唯一不満を漏らすのは、愛犬たちでしょうか?
雪の中は歩かせる事が出来そうに無いので、最近はずっと留守番ばかり
です。

アカンアカン・・話を本題に戻して・・・

自宅から10分ちょっとのcocoストアで、朝ご飯代わりのサンドイッチを、買って
食べようと立ち寄ったが、あいにく棚にはなんにも無い状態。
仕方ないんで、次のコンビニに行って買おうと、車に戻りながら、赤いジャケット
を車に積み込んだか不安に成った。

ドアガラス越しに車内をのぞくと、天井のアシストグリップにぶら下げ
てる筈の物が無い、やっぱり忘れてる

赤いジャケットとは、モンベル製のストリームジャケットの事で、強烈なスペックを持つこれは、低温の時に身を守ってくれる強い味方なのだ。

あれが無ければ、雪山に入って行く勇気が無いので、自宅まで取りに戻った、
あぁ・・・なんだかケチの付き始めの予感がする。

それでもひるがのサービスエリアのスマートインターを出るまでは、順調だった。
先日よりも気温が若干低目だった事と、30分程の遅れをのぞけば。

登山口に近づくにつれ、気温がグイグイ下がっていく、なんとマイナス15℃
まで下がっちゃった。

これだけ気温が低いからか?雪がやたらに滑るように感じる。

ひるがのルートからの駐車場をご存知の方なら知って居ると事と思うが。

登山道駐車場の手前にある上り坂は、けっこう急な上り坂なんで、
下の平らな部分から助走をつけて一気に登って行くが、終わりがけに
左へカーブしているから一旦アクセルを緩めた。

これがいけなかった。

勢いを無くした車は、前輪がむなしく空回りを始めてしまい停止。
ゆっくり駆動力を伝えると、前に進む事無く、頭を左に振ってしまうだけ。

仕方なくブレーキを踏みながら後退するが、勢いが勝手に付いてしまう。
全輪ロックしたまま、ずり落ちる感じで路面の低いほうへ寄ってしまうが、
ブレーキを緩める勇気が無くて、そのまま道路左の雪の壁と同化する。
雪の壁は、除雪によって出来た物で、背の高さと同じか、それよりも高い。

ここでアウト!
前には進めない・・・<泣

車から降りて、状況を確認。

仕方なしに後退して、雪の壁にぴったりつけ、他の車が通れるように右側を
あける。
今できる最良の対応をしたつもり。
真っ白な雪の壁と、ピッタリ寄り添った銀色の車、絵には成ってませんが、
邪魔でも無さそう。

近くのゲレンデに、スノボをしに来てる息子に電話して、午後4時ころに
助けに来てくれるように頼んだ。ひとまず安心かな。
息子の車は4駆のハイエースだから、なんとか成るだろう。

やっと山登りの始まりです、すでに疲れちゃった気がしますが。

2週間前にも訪れた登山口ですので、勝手は分かっています。
知って居るというのは、こうも精神的に楽なものかと感心します。
だからと言って、なめてかかってはだめな事は充分承知しています。

HandMには見慣れた風景も、連れには初めての物に成りますので、
前回の山行の事を話しながら、登山道を進んでいきます。

前回同様、駐車場からも、駐車場までも、やっぱり真っ白な雪だらけ
ですから、歩き始めからスノーシューです。

しかし、本当にたくさん降ったんだねぇ〜、ラッセルたいへんなんじゃ?
登山口の案内板が、この前より埋まってますよ。

他人事の様な積雪は、この後HandMを苦しめる事になるのに、
時間はかからなかった。

精神注入したスノーシューは、2m近い積雪を物ともせずに、急な登り坂
を、最小の滑りだけで登っていきます。

この滑らないと言うのは、体力の消耗対策にとても有効ではないでしょうか?
1m登って2m滑り落ちると言うのは、本当に疲れますが、他人ごとだと笑えます。

今日の様に足を運んだ分だけ前進してるのは、まったく気持ちが楽ですし、周りの
ことに気を配る余裕も出来ます。

と、思っていたのはHandMだけだったのでしょうか?
連れは後でツルンツルン滑って、遊んでるの?状態です<笑

おかしいな〜?
スノーシューはまるで同じものを使ってるし、ひょっとしたら先週HandM
が履いてたスノーシューが、今日は連れの足に履かれてる奴かも知れないのに。
なんでそんなに滑れるの〜??

ハハ〜ン!一人でそうやって運動して、こっそり痩せようという魂胆
やな〜?
年の初めにダイエット宣言なんかしちゃったもんだから、大変なこったね
〜 <大笑

今日は雪が深いので歩き辛い。
そうすると現れるのが、「グダグダ大魔神」です。
それはふだん連れの中に潜んでいて、姿を現さないのですが、辛い山行に
なると、現れます。
HandMの後ろから、「だまされた〜、こんなに雪が有るって言わなかった」
とか、「滑って登れえへん」とか、聞いてるとうんざりする様な言葉が
得意攻撃な魔神ですね。

はやく頂上に到着したい。
山頂に着けば昼ご飯が食べられる、ご飯を食べれば「ぐだぐだ大魔神」はお帰りに
なる。

余裕をかましてたのもここまで・・・

しかし雪が深い!深すぎる。
陸上競技のハードルをやってる様や、まるで。

歩いても歩いても、前に進まない。
5歩進んでは、息を整え、4歩進んでは、水を飲み。

滑らないのと、進めないのは別の話で、登り坂は苦行状態。
連れのために雪を踏み固めながら登る。
一歩の為に、7回雪を踏む。 そうしてステップを作ってから次の一歩。
だからとても時間がかかる。

しかも、踏み跡なんてすっかりどこかに消え失せて、木にマーク
してある赤ペンキと、枝に結んである赤テープが頼り。

ときどき全くその二つが探せない場所がある。
尾根筋を登って行くのは間違いないので、尾根筋の一番高いところを
進んで行くと、忘れたころに赤テープ。

平坦な場所でも、膝まで沈むスノーシューに、息が切れる。

進んでも進んでも、いっぷく平の案内板が見当たらなかったんで、
てっきり雪に隠れてしまって、見逃したと思っていた。

行く手に、先日見た「いっぷく平」の案内板の上部を発見、雪に隠れる
寸前。
アカン・・・通り過ぎたと思っていたのは気のせいやった。

雪の深さに進む速度が遅くて、やっとここへ辿り着いた。

立ったまま休憩して、アミノバイタルとか言うゼリー状の奴を、口に入れる。
行動中のエネルギー補給に、このアミノ酸とか酢酸系はかなり良いらしい。

どぅ良いのかって? ・・シリマセン・・わかりません<笑

なんだか疲れた体が楽になります、きっと科学すると、アミノ酸がどうたら
・・って話の様です。

いっぷく平の案内板を発見したのは、午前11時40分、登山口を出発
したのは午前8時8分。
アカン・・ここまで3時間半も掛かってる。

アイフォン4SのGPSナビゲーションアプリ、DIY−GPSで山頂までの距離を見ると、まだ2,5kmもある。
ここまでの4,5kmを3時間半で進んだとなれば、山頂までは2時間半程
の時間を必要とするはず。
全行程は7kmほどのはずだから。

息子と車の引上げに約束した時間は、午後4時ころ。
いまから昼ご飯を食べて、その後下山を始めると、3時半頃には車の所までは
下れるか?

時間的には少しの余裕を残しているだけで、とても山頂を目指す余裕はない。

よし、今日はここまで!ここから引き返そう!

まぁ、決断してしまえば後の話はかなり早い。

北風が防げる木の陰を探しながら下って。
場所が決まったら、スノーシューで雪を踏み固めて、ランチ用の場所を
確保。
今日のお昼は「みそ煮込みうどん」・・この地方ではポピュラーでマイナーな
冬のソウルフードなのだ。
エビの天麩羅でも入れてしまった日には、盆と正月がいっぺにやって来るような
騒ぎに成る。

この話が疑わしい場合は、お近くの名古屋人にお尋ねください。
「うみゃ〜でいかんわ」とか「おみゃ〜さん、いっぺんたべてみゃ〜」
と言うに違いない。

飯も食い終わったし、片付けもしたし。
サクサクって下ろうか?

「ぐだぐだ大魔神は下り坂に弱いらしく、顔を出さない。

こんな雪山のために買った、「ヒップソリ」をお尻りの下に敷いて、坂を滑り降りる。
が、雪が柔らかすぎて滑らない・・・頑張っても滑らない。

あきらめて、ヒップソリをザックに括りつけ直した。
重さの有る物ではないので、運んでも苦にはならないが、せっかく持ってきた
と言う思いからは、非常に残念だ。

連れの歩数計とHandMのそれは、メーカーが違うので何とも言い難いが、
表示歩数にかなりの差がある。
ひどい時には連れの歩数の1.5倍の数字に成る事もしばしば。
ただ、連れのそれはタニタ製、HandMのそれはノーブランド。
だからどちらが正しいって話に成れば、タニタの勝ちかな。

どうでも良い話はまたにして・・・
サクサクって下ったと、信じて疑わない私たち、車まで帰ってきた。

スノーシューに凍りついた雪が取れない。
こんな時のために、スノーシューがすっぽり収まるプラスチックの箱を
用意してきた。
我ながらなんて用意周到なんだ!!
って、先週学習したばかりの事を実践しただけだけど・・なにか?

そんな余裕をかましてる場合では無かった。
息子の車で牽引を試みるが、4駆の4本スタッドレスのハイエースが、
滑る。
引っ張り出すなんて言うには程遠く、あえて言えば、全く役に立ってない。
おまけに、息子の車まで全輪ロックしたまま、滑り落ちてしまった。

自分たちに出来る全ての手は、出しつくした感じ。

あとは、最後に残された手段は、レスキューを呼ぶ事。
車に加入している任意保険には、こんな時の為にレスキューのサービスが
付帯されている。

最初からそれを呼べって?
いゃいゃ・・家族の親睦をはかるって事で、息子に来てもらったのは、よしと
しておこう。

ほどなくして、青と白に塗り分けられた4駆が登場。
ボディーにはJAFと書いてある。

ただし、その4駆も4本スタッドレス。
現場から平坦な場所まで数十メートル下って、全輪にチェーンを装着した。
HandMの愛車に牽引用のロープを結び、合図をまって発進。

少しの衝撃とともに、車は脱出。
そのまま登山口の駐車場まで引き上げて貰い、そこでUターン。

路面はこの時間でも凍ったままで、坂を下るのが非常に怖い。
4輪がロックしない様に気をつけながらゆっくりと下るが、速度が勝手に上がってしまうから、おのずとブレーキを踏む足に力が入る。

そうすると、また4輪ともロックした状態で滑り落ちる事に成る。
さいわい所々雪が無い所が有り、その場所に差し掛かると、速度を殺せる。

なんとか坂の下まで降りる事ができた。
どっと疲れが出てきた。

日帰り温泉に入って帰るように、全ての準備をしてきては居るが、とても
その元気が無い。
連れに、温泉に入って帰るのは、時間が無いから止めようと持ちかけ、
連れも了承したので、帰宅する事にした。

さあてぇ、楽しかった一日が終わったぞ、ムック〜!アヒル〜!(愛犬の名前)
いま帰ったゾ〜!
って、やっぱり連れのほうに駆けよるのかヨ!

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